降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★レアなので地紋指定をしてみましょう。

2015年11月14日 | 新聞


久しぶりに、一般紙でスクリーンを使った「地紋見出し」を見た。それも「マド」付きじゃん!=写真は毎日新聞東京本社版11月13日付夕刊。
超レアなので、画像部(グラフィック部)に出稿するときの、整理部「指定」をしてみましょう。

「重賞奪取/モーニン」
天地55倍、左右9倍(*)
マド=G黒字・重賞奪取
太G黒字・モーニン
No.◯地紋(この場合は細タテ線地紋)

超久しぶりの「マド」だなぁ——また合えるとは思わなかったなぁ(笑)。
ケイ囲み「重賞奪取」がそれで、サイズ指定をしなくても自動的に生成される(*)
地紋スクリーン番号は新聞社の製作システムによって異なるが、だいたいヨコ線・タテ線・斜線のほか、アミ地紋、変アミ(グラデーション)地紋、渦巻き地紋などがある。
さらに、それぞれに薄いスクリーン(ポジ)濃いスクリーン(ネガ)があるけど、指定書に記入し忘れても
▽黒字文字→薄い(ポジ)スクリーン
▽白字(袋字)→濃い(ネガ)スクリーン
と、グラフィック部は処理してくれる(はず)。

この地紋見出し、文字間がパラパラあいているので、マドにしなくても、
「重賞奪取(12Uアキ)モーニン」
1行の方がカッコよかったのではないかしらん。

*倍(ばい)=倍は新聞製作でつかう単位。1倍=88ミルス。
コンピューター編集(CTS)では11ミルスを1Uとして、
1倍=88ミルス=8U(ユーはユニットの略)
*自動的に生成=CTSの地紋製作システム(HCS=ヘッド・カット・システム)ではサイズ指定は細かく書かなくてもよくなった(〝カッコよくね!〟と指定書に書けばOKだった。これ本当)。
活版組み版時代の凸版(トッパン)では、画像部が写植歯送り数字を書いていた。