絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

県展の結果

2011-05-25 | 絵画指導
県展の結果が届きました。

私は、高校生に教えていて、この県展を最大の目標に置いていましたが、
そのときに、まるで絵の世界の春の甲子園みたいだねと言ったことがあります。

今は、大人の人たちに教えていますが、みんな受験生のような気持ちで、展覧会の結果を待ちうけます。

今日、ハガキで、各家庭に結果が届きました。

今年はご覧頂いている方はよくご存知ですが、私のデッサン会からは、私を含めて13人が出品しました。
そして、12人が入選しました。1人だけ落ちてしまいました。
昨年と同じ結果になりました。
なんとも落ちた人が可哀そうです。とても良い絵を描いたのです。私は安心している絵でした。
これなら、入るという意味で安心していたのです。

しかし、結果は、残酷です。
ただ、考えて見ると、入選率は30パーセントくらいなのです。こんなに厳しい県展は他にありません。
埼玉県展は、日本一難しい県展だと思います。だから、13人出して、12人入ったと聞けば、何たることかと難しさを知っている方が聞けば、驚きます。それでも私は全員入選を目指したので、残念でなりません。

また、指導の反省点を考えようと思います。

ただ、私が教えている人たちは、みんなほとんどが素人なのです。
だから、素人でもプロと戦える題材を選んで、描かせています。そして、ぼろを隠してやらないと力がないことを見抜かれてしまいかねない人たちなのです。中には、すれすれで入選する人もいるので、そういう人の前にレベルの高いプロ級の絵が続いてしまうと、比べられて損をしてしまうということもあり得ます。審査員も人間ですから、必ず平等に見られる訳ではありません。
初めの方と後の方で、少し基準が変わってしまうこともありえます。これは、私がやってみて感じることです。

だから、むしろこちらの方が心配と思っていた絵が入選して、入ると思った絵が落とされるというケースが何度もありました。
今回もそのケースです。

落ちた方は、県展に二年連続で入選して、今年は3年連続を狙っていた方です。麓原展でも2年連続特選を取って、描く度に良い結果を得ていた方なので、神様が妬んだのでしょう。

今回の絵は、良い絵なので、秋の麓原展に出して、もう1点同じテーマでチャレンジしましょうと話しています。

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  因みに、私事ですが、県展で教育委員会賞をいただきました。
  
  これまで、アドバイスをいただいた絵の先生方や応援してくださったみなさまに感謝申し上げます。
 
  一番報告させていただきたいのは、天国にいる古川先生です。
  先生のお陰でここまで来ることができました。有難うございます。


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通信指導 Tさんの40号3作目

2011-05-25 | 通信指導
通信指導のTさんが、完成に近づきました。



前回、指摘した青い布を描き込んでくれました。
二つとも、空気の中に入って来たと思います。

もう、ほとんど、言う事はないのですが、
強いて言えばというアドバイスをしました。

1、テーブルにかけてある布の表情が平均的で、平凡に感じる。
  もう少し、表情のない部分とある部分に差をつけられないか。

2、左の背景の布が幅が単調です。やや、幅を変えられないか?
  または、左の外に何かがあって、画面の中に影を落とすと考えて、
  左の布を影で隠すことができないか。

3、右のビンの上部の描き方がまだ足りない。下のラベルに比べて、弱い。
  
そのようなアドバイスをいたしました。

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