雨をかわす踊り

雨をかわして踊るなんて無理。でも言葉でなら描けます。矛盾や衝突を解消するイメージ・・・そんな「発見」がテーマです。

不老になるためには?

2005-08-11 11:32:17 | 雑談(ジョーク)
身体の細胞が日々生まれ変わるとすると、年をとるのはなぜだろう。そんなことを漠然と思っていたら、New York Timesにそんな記事が掲載されていた。研究しているのは、Dr. Jonas Frisenという方。

彼は、Carbon14が年代を特定するのに注目し、DNAに入り込んだCarbon 14から人間の各部分の寿命を研究している。その結果今わかっている範囲で以下の通り。

皮膚:2週間、消化器系皮膜:5日、消化器系その他:16年、筋肉:15年、赤血球:120日、全骨格:10年、肝臓:300から500日、などなど。

一方身体のなかで代謝がないとこれまでの研究ではっきりしたのは、心臓の筋肉、脳皮質のニューロン(嗅覚と顔や地名などの記憶を除く)、目のレンズの細胞。

ということは、ニューロン以外は、人間が作れるということ?結局我々の年齢を決めているのは何?ということになるよね。

専門家によって、いくつか想定される理由はあるけど、Dr. Fisherは、「幹細胞」としている。年齢と共にその再生能力が落ちるらしい。逆説的にいうと、幹細胞自体がしっかり研究され、その力が劣化しないようにすれば、年はとらない、ということ。彼は最後にこういっている。

"which (his research) might point to the stem cells as being what one unwetted heel was to Achilles, the single impediment to immortality."(自分の研究がこれから続いていくと、幹細胞がアキレスにとっての薬のつかなかったかかとみたいなもの、つまり不老を唯一妨害するものだということがわかるんじゃないかな)

記事は、こちら。

ブッシュに拉致問題を

2005-08-09 17:54:51 | 時事
拉致問題にちょっとした朗報。

8月8日、テキサス州ミッドランドで、北朝鮮亡命者のExhibitionがあった。北朝鮮での人権問題のアピールのためだ。いかに北朝鮮のキリスト教徒がひどいめにあっているかが語られ、写真や映像で示された。

なぜキリスト教徒かといえば、ミッドランドは、小川に「ヨルダン川」、沼に「死海」という名前をつけるほどのキリスト教信仰の篤いところだから。

ミッドランド聖職者同盟の取締役(executive director of the Midland Ministerial Alliance)にして、このExhibitionを企画したDeborah Fikesは次のように述べたとのこと。

"God has picked us to be their voice. ... Christ commands us to be their voice." (神が彼らの声として私たちを選んだ。キリストが彼らの声になれと命じている:意訳)

なぜ彼らが選ばれたと感じたのかといえば、ここミッドランドはブッシュ大統領のお膝元。カンザス州上院議員(共和党)Sam Brownbackは、次のように述べる。

"They are in George Bush's hometown, and he knows those folks and they know him, and they have used that connection to press him on Sudan and North Korea."(ここはブッシュの出身地だ。ブッシュはみんなのことを知っているし、みんなもブッシュのことを知っている。この繋がりを利用して、スーダンや北朝鮮問題を彼に突きつけているんだ。)

彼らの目的は、来る29日に再開される6カ国会議でブッシュが北朝鮮の人権問題を取り上げさせるため(ちゃんと明示されている)。これから多くの教会をまわっていくらしい。できたら、横田さんもこれに加わってほしいので、誰か教えてあげて(もう知ってるか、New York Timesに載ってるんだから)。

地元と政治家の癒着も役に立つこともあるんだね(見習いましょう)

郵政民営化否決

2005-08-08 19:02:41 | 時事
今回の解散は、よかったと思う。

いい踏み絵になった。

やっぱり本気でやってくれそうなのは小泉さんだけのような気がする(民主党は無理っぽい)。

ただ小泉さんはここできちんと反改革派(既得権益を守る会)を一掃する必要がある。

これをやらないと今回の解散の意味がなくなる。

もし自民党から小泉さんが総裁を辞任するようにせまられるのであれば、それもそれで結構。とにかく玉石混交の自民党をふるいにかけることが必要。

できたら民主党ほかから活きのいいのが入ると更にベター。

郵政民営化法案はこちら

A passage from FAULKNER, MISSISSIPPI

2005-08-07 19:03:41 | 文学
We are living in the moment when an indivisible world harmony and the conceptions it suggests are breaking up, a time when partial harmonies arise everywhere and converge toward a generalized disharmony, something the writer feels strongly he cannot explorewithout first renouncing this indivisibility that established him, sovereign and seer, in his place and words. To renounce the indivisible is to learn a new way of approaching the world; in so doing the writer learns to deploy all of his works in this approach, to become accustomed to this new and generalized disharmony while trying to follow its innumerable traces.

世界が分かちがたく調和していると、いろいろな物事が、それぞれの関係が辻褄が合うように認識される。(しかし)私たちが今まさに生きている瞬間というのは、その調和と認識が砕けていく瞬間である。部分的には調和している事柄があちこちで生じて、全体的に見たら調和していない状態に至る瞬間である。これは、作家が、自分の場所と言葉のなかで、絶対者にしてものがよくみえる人間としての自分自身を作り上げた分かちがたいものをまず拒絶しなければ調べることができないと強く感じているところのものだ。分かちがたいものを認めないということが世界に近づく新しい方法を学ぶことである。そうすることによって作家は、自分の作品の全てをこのアプローチの仕方で効果的に動かすことができるようになる。そしてこの新しい全体的には調和していない状態になれつつ、その夥しい数の不調和の痕跡を追跡しようと試みている。

フォークナーに限らず、まさに我々の生そのものだよね。Faulkner, Mississippi(Edouard Glissant著)の一節です。

原爆投下の理由 in BBC

2005-08-07 15:05:29 | 歴史
BBCのHiroshima Arguments Rage 60 Years on(by Paul Reynolds)には、以下のような議論が載ってました。

原爆投下の正当性は、前回も書いたように戦争を早く終わらせるため(死傷者を最低限にするため)とアメリカはいうが、結果としては、日本が降伏したのは原爆のためではなく、ソ連との交渉に失敗したから。

そしてトルーマンが原爆投下に踏み切ったのは、戦争後の交渉などを優位にすすめていくため。冷戦時代のことを考えてのこと。

しかし最後にトルーマンびいきの解釈があって、それ以前の議論を消してしまった感じもする。議論の内容は、もしアメリカ人に何人もの犠牲者を出して日本をなんとか占領したあと、戦争を終わらせるのに十分な兵器がアメリカにあったことをアメリカ人が知ったらどうなるかを考えれば、やらざるをえなかったんじゃないか、というもの。

どこかずれてない?

メタ抗議文

2005-08-06 11:26:39 | 時事
広島市長の言葉よかったね。

以前書いたように、歴史認識問題は、結局対米になる。その際感情的になったら駄目。理知的に論じる必要がある。その点、広島市長は、被害者意識を前面に押し出さず、世界の市民との共有点、核廃棄と世界平和を前面に出し、核不拡の委員会や6カ国会議、安保理の議論の場では、核保有者しか発言権がない、と抗議していてよかった。

昨夜筑紫さんの番組で原爆のなんとかをやったが、あれはあれでいいとしても、感情的な問題にしてしまった気がする。あれではアメリカ人全体に通用するとは思えない。その理由を今朝届いたGallupの世論調査から考えてみよう。

「日本への原爆投下は正しかったか」の質問に、原爆投下後すぐの1945年8月の段階では、賛成85%、反対10だったが、現在は、賛成59%、反対38%。一番賛成者が少なかったのは、1990-1年で、賛成53%、反対41%。

これに対し日本人がすぐにする抗議は、原爆が非戦闘員に向けられたものであるということだが、先にルールを破った(Remember Pearlharbor)国にルールを守る必要はないといわれる。そして彼らの主張は、あの二発が、いかにその後生まれるであろう殺戮を回避できたか、アメリカ人の生命を守ることができたか、を焦点に正当化しようとする。

その論旨は、世論調査結果にも出ている。まず「原爆投下によってアメリカ国民の生命を使わなかったときより守ることができたか」という問いには、現在でも、80%のひとが賛成。ただし日本国民の生命についてはそう考えていない。「原爆を用いたことによって、日本人犠牲者の数を減らすことができたと思うか?」には、賛成41%、反対47%、わからない12%だった。つまり彼らの原爆投下の正当化は、真珠湾攻撃での奇襲と、アメリカ人自身の危機を原爆が守った、というふたつの理由からなされることになる。

これに対する日本側の主張は、よくなされいるように、両方の点についてアメリカ政府は知っていたが知らないふりをしていた、という点に集中する。真珠湾奇襲は確かに三日通知が遅れたが、ルーズベルトは知っていたことを示す Day of Deceit: The Truth About FDR and Pearl Harbor (邦題『真珠湾の真実:ルーズベルト欺瞞の日々』(ロバート・B・スティネット著)を読めという(日本の暗号化した電報を傍受していた、ルーズベルトはじめ36名の名が記載されている)。そして暗号を解読していたのだから、日本が降伏することもわかっていた(だからこそ旧ソ連も日ソ不可侵条約を破って侵入してドサクサにまぎれて四つの島を分捕っていった)。だけど、これという英語で書かれた本を知らないので、誰か教えてください(日本語はたくさんあるのに)。

しかし、である。この手の問題は抜け道がある。過去ということももちろんだが、傍受した情報が虚偽のためにわざと流されたかもしれないじゃないから信じなかった、とか、情報をどう使おうがこっちの勝手だ、とかいろいろいえる。現実に、あの大戦で傍受された情報で役に立たせることが出来たのは、60%だったという話がある。情報が入ってきても、現実に活かせる人間は多いとはいえない。戦争とは、そういうマネージメントすべてを指すのだといわれると、何もいえなくなってくる。そして戦後すぐに内閣総理大臣が国民に向けて発した言葉にもそういう認識があったと思う(確か大意は、「この戦争の失敗の原因がどこにあるかとか、責任者をみつけて、あーだこーだいっても仕方ない。ただ戦争をはじめこういう結果になったのは我々全日本人の責任であって、これから生まれてくる日本人には嫌な思いをさせる。彼らに対し一億総懺悔して、彼ら子孫のために今はがんばろう」だったと思います。この演説文の正確なのは、アメリカ留学のとき輸送中なくしました、でもホントに感動的だったし、賛同し、その論旨にそってかつてこういうのも書きました)。

とにかく広島市長はいいことをいってた(無理に終わらせた、お昼だから)

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今回のタイトルは、「メタ抗議文」。「メタ」とは、「超える」という意味だけど、Aという声明に対して真っ向からその声明に反論するBという抗議文を書くより、AとBを取り巻く状況をも描出するような「メタ抗議文」の方が、日本の立場をよりよく表現するものになると思います。それを示したくてこれを書きました。


室町ふたたび

2005-08-05 22:16:47 | 時事
徳富さんいわく、室町は悪いことばかりじゃなかった。下克上は、結局名目や役職でひとを判断するのではなく、その人間の性分をみることを余儀なくし、真の意味での個性があるかどうかが関心の的になっていったとある。つまり旧時代の遺物をぶっ壊し、新たな時代のための地ならしをしたということだ。そして中世を潰して近世への地ならしをしたのが、信長だったということになるが、話はそこまで行かない。

むしろこんなことが考えたくなる。現代がもし室町に似ているとすると、今現在が室町時代のいつにあたるのか、と。室町時代の下克上のとき、旧社会の実力者たちが力を失っていった。だが、実直に時代に適応した家系は残った。駿河の今川、甲斐の武田、大内らだ。Toyotaや伊藤忠がそれだろうか(Sonyは駄目だろうか)。。。

誰かの予想では日本の経済破綻が、平成17年(だったっけ?)にくるらしい。それが応仁の乱にあたるのだろうか。それとも予定通りいくとそろそろ起こる自民完全抱懐がそれにあたるのか。フランシスコ・ザビエルは、全国規模で布教しようとして将軍や天皇にあったが、形骸化していたためあきらめて、大内に身をよせた。政府は、そんな政府になるんだろうか(なってる?)。

でも僕が本当にいいたいのはこんなことじゃない。おそらくその地ならしとある程度のまとめをしていくのは、僕を含めた現在の若者だ(個人的に僕を知っている人は若者じゃないだろというひともいるかもしれないが)。僕は、社会的に無力な若者が国政に何事かをできるはずがないという考え方は嫌い。自分たちが何とかできるという民主主義が好きだし、日本史のメイクドラマは、そういう社会でハジッコにいる人間が何事かをしてきた(司馬さんほかいわく)。

いずれにせよ、民営化法案がどうなっても、我々の判断が問われることになる。みなさん、とりあえず選挙に行きましょうっ!!

ソリアーノ

2005-08-04 09:39:10 | 将棋・スポーツ
2年前、A-RodがYankeesに来る時 アルフォンソ・ソリアーノ Alfonso Guilleard Soriano を交換要員とすることに反対した(Yankees球団関係者には届かなかったろうが)。ゆくゆくは、A-Rodのひとまわり小さいくらいの選手になると踏んでいたからだ。もちろん比較しているのは今のA-Rodではない。Texas Rangersで、一シーズン57本塁打なんかを打っていた頃のA-Rodだ(今年のA-Rodは今のところラミレスと並んで29本、ソリアーノ26本、松井17本、井口8本)。Yankeesといい巨人といい、若手を育てなさ過ぎる。あのときは、Williams(今年でYankeesを出そうな)を放出すべきだった(Williamsは今からではなかなか買ってもらえないし、あのとき決断してもよかった、ヤンキースのハエヌキだったことと、契約が今年までということはあっても、ヤンキース・ファンの特徴は、タイガースとカープのファンを合わせた感じだから、そうした采配には目をつぶったはず)。

ソリアーノの話に戻ると、彼は打点もトップバッターやってるわりに70と多い。打率が .280だが、生涯打率が .283だからこれで調子が悪い方ということになる。彼の才能を誰もが認めるようになったのは、昨年だろうか。オールスターファン投票でトップで選出され、現在は、Rangers攻撃陣の看板だ。今年は、調子さえ戻れば、40本塁打はいけそう。ただ気になるのは、相変わらず守備などの安定感が欲しい部分で安定がないこと。今のソリアーノが、最高潮のA-Rodのふたまわり小さいくらいだとすると、ひとまわり小さいA-Rodへの壁は、そのあたりにあるとふんでる。

そしてソリアーノをみるたびに思うのは(これまでずっと)、松井もこれくらい打ったらな、ということ。ヤンキースにいるときに2番打者ながら、38、9くらいの本塁打数だったからね。今ヤンキースにソリアーノがいたら、松井やシェフィールドの影は薄かったろうな(ジアンビがなんだかんだ本塁打増やしているのは嬉しいかぎり)。ソリアーノは、来年FA。

アメリカの歴史見解

2005-08-03 20:45:58 | 時事
これがはじめてじゃないかもしれないが、日本の昨今の歴史認識運動に関する記事がNew York Times に出た。記事全体の大意は、昨今の日中は、古すぎる歴史ネタを引き出してきて、それぞれの現在と未来に備えている、というものだが、どうみても日本への非難色が濃い。南京大虐殺をはじめ、第2次世界大戦や日中戦争でのAtrocitiesをなかったことにしているといった趣旨だけでなく、阿部シンゾウの言葉を引用し、野中ヒロムの言葉を援用して、現在の日本は、大戦前の愛国主義に満ちている、という(ある意味間違っていないが)。そしてさして危険でもない中国と北朝鮮が、異常に恐ろしいものでもあるかのごとくマスコミが喧伝し、中国と北朝鮮に、特に北朝鮮については、横田めぐみさんの拉致事件というたったひとつの事件を根拠にして、異常な恐怖を抱いているという。また、東京都で国家を歌わなかった教職員が処分を受けたが、それも引き合いに出し、日本が戦前のような一種のヒステリー状態であるというニュアンスを伝える。そのヒステリー状態がどこから来ているかといえば、中国が強力になる一方で、日本が普通の国になるという事実から来ていると読める。

どうみても6カ国会議でアメリカが日本を見捨てることを国民に納得させるためのように読めるのだが、それは僕が愛国心をマスコミによって吹き込まれた日本人の典型だからだろうか。

一応中国批判もされているが、中国共産党の失敗や横暴から目を背けるために、日本を敵対国にしたててめくらまししているという事実のほかに、Yu Jieという中国人が、日中が仲良くするために戦後60年間努力してきた経緯を知らしめる本を書いたが、中国の本屋から一掃され、政府が言論の自由を奪っている事実をかすかにしかも最後にちょこんと載せているに過ぎなかった。

ケツに火」に書いたように、アメリカが日本から金を取ることしか考えていないことが徐々に現われ始めている。6カ国会議は、おそらく日本の主張は通らない。金正日の体制をそのままにしながら拉致問題が解決するわけないんだから。日本政府は、EUから大量に兵器を買うことをおススメしたい。中国とロシアがそうであるように、EUとのPartnershipをこれまで異常に宣伝したほうがいい。そして5日(だったっけ?)、参院での郵政民営化法案は流させて、完全に自民党を終わりにする方がいいと思う。もともと既得権益者をなくすことが先決なわけだから、郵政民営化よりそのほうが早いのではないだろうか。特にあの素人集団の民主党は、壊すことは出来そうな気がする。。。


ペテン

2005-08-02 20:36:30 | 時事
最近パワー・ストーンなるなんたらかんたらが、なんとかという詐欺まがいの事件を起こし、ある俳優が1億2千万円投資したそうな。数日前に書いた『妖怪』にも書いたように、詐欺まがいの行為は、不安定な世の中だとよく出てくるし、実際ここ数年頻発しすぎているから不思議にも思わない。むしろそんな大金を投資できる俳優という仕事も、詐欺みたいなもんだと思えてくる。宗教の話になると、最近室町時代つづきだから、一向宗(親鸞)やその発展形である浄土真宗(蓮如)に繋がりそうだが、今回は、アメリカに転じたい。

New York Times(8月1日)によると、アメリカのテキサスで、Bible Courseが公立の学校で必修のコースになる議案が通過し、2006年から実施される運びとなった。もちろんいまだに議論は甲論乙駁、アメリカ全国に広がりつつある。進化論などを宗教に偏らないで教えることは可能か、また、教えるにあたって各派の教えに偏らないか、といった疑問が投げかけられている。そして聖書に書かれていることをとにかく真実だと告げるのではなく、聖書にただこう書かれている、と教えることになるらしい。

聖書を教える案を提出したひとの動機が「モラルの低下をどうするか」だったとすると、聖書は真実ではない、と教えて意味があるのだろうか。郵政民営化も多角度から議論されて自殺者まで出たが、あの方にとったらさぞ大変な問題だったんだろう。そういえば、かつてのアメリカでもこの手の宗教がらみの裁判があって、そのときはまた違う議論がされた。世界大恐慌が起こる前の、Monkey Trial (1925)である。当時テネシー州では、学校で、進化論を教えてはいけないことになっていたが、John T. Scopesがそれを教え、裁判になった。結局Snopesは負けたわけだが、このときは、「合憲性」(法律で決まってリャそれが全部正しいのかってこと)が議論され、世論的には、アメリカ南部(ちなみにテキサスもテネシーも南部)がいかに遅れた地域であるかを印象付ける契機になった。

法律もペテンにみえてくるよね。