イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

クリスマスも無事終わり、新年を待つ半端なお祭り気分のこの時期バーゲン目当てに街に繰り出すも値下げの率はまだまだ.....

2019年12月28日 20時38分34秒 | 英国の、生活のひとコマ
ご無沙汰しました。



例年通り、ターキーのローストとクリスマス・ディナーとドライフルーツが詰まったかたいクリスマス・ケーキ(手作り)を食べて家族で過ごしたクリスマスの話題は割愛します。

イギリス最大の祝日、クリスマスが終わってから新年を祝うニュー・イヤー・デイ New Year Day までの宙ぶらりんの6日間...

現在、多くのイギリス人がセール目当てに街に繰り出し、ショッピングに明け暮れる時期なのです。



公休日はクリスマス当日と翌日、12月26日のボクシング・デイ Boxing Day 、それに1月1日のニュー・イヤーズ・デイ New Year's Day の3日のみ。
ほとんどのお勤めの人はクリスマス前の週末(今年は12月21日)ごろから約10日に及ぶ有給休暇をとっているようです。

出勤している人もいるようですが、人があまりいないオフィスや役所はあまり機能していないと思われます...


「ボクシング・デイ」とは何か?

ボクシング・デイ(と母の日)は もともとお屋敷の使用人や商店の店員などの奉公人が家族と過ごすために半日の休暇をもらう日だったそうです。(日本の藪入りのような日ですね)
ボクシング・デイには雇い主から箱(box)に入れたクリスマス・プレゼントをもらうのが習わしだったとか。

気の利いた雇い主は家族へのお土産(やっぱり箱入り)まで持たせてくれたらしいのです。
(母の日にはお母さんへのお土産の「シンメル・ケーキ」を持たされたそうです)

16世紀ごろまでお金持ちがクリスマスのごちそうのあまりを地域の貧乏人に下げ渡す奉仕の日だったことから、恵まれない人々への施しの献金箱(box) を回す習慣もあったそうです。
(現在でもクリスマスのあまりのターキーはシチューやカレーやサンドウィッチにしてボクシング・デイに食べきることにこだわる人がけっこういます)





2003年に法律で禁止になるまでイギリス国家の国辱歳時記「キツネ狩り」のシーズン開始の日でもありました。

ここ20年ほど、ボクシング・デイといえば、ボクシング・デイ・セール Boxing Day Sale!!クリスマス後のセール開始の日! 
かつては大掛かりなセールはニューイヤーズ・デイが終わった1月2日から始まったものでしたが。

昨日、28日は週末だったこともあり、ストックポートのタウンセンターはかなりの人出でした。





私は、クリスマスをいっしょに過ごして一昨日スペインに帰った上の息子に「コンバース」のブランドロゴ入りスポーツソックスを買って送ってやるために街に出てきたのです。

クリスマス・プレゼントに贈ったら意外に喜ばれて、もっと欲しいといわれたので買った店に戻ったら、1パックだけ売れ残っていました。
(残念ながらセールの対象外でした。期待して行ったのですが)



「事業の破綻、すべて売り切り、半額セール」と大文字で大書したドッキリするはり紙ですが....


クリスマス期間限定でもともと1か月だけで閉めるつもりで店を借りている仮店舗なのです!

「70% OFF (7割引き)」のサインが目につきます。


「60%OFF(6割引き)」と半端な値引きも....


「気前がいいな!」と一見人目をひきますがよく見ると上に小さく「up to」ときちんと書かれています。
「up to 70% 最大70%まで値引き」って...

本当に50%(半額)まで値下げされているのはせいぜいクリスマス用の飾り、ラッピング・ペーパーやクリスマス・プレゼント用の小物ぐらいがせいぜいで、冬物衣料や、大晦日の夜のパーティ Newyear's Eve Party など、まだ着る機会のあるパーティー用の服などまだまだ正価で売るチャンスがあるものはせいぜい30%引きといったところです。

この時期、70%オフは、前シーズンからの売れ残りだったり、だれも買わないような半端品だったりのことが多いのです。

本当の値引きは本来の「冬物一掃」セール、1月2日から始まる古くからのジャヌアリー・セール January Sale を待たなくてはなりません。
1月になれば店側も必死です。

何とかして春物を入荷するスペースを確保しなくてはなりません。

セール、セールってもういいよ、わかったよ!と言いたくなるくどさ...


ショボさが際立っていた「ストックポート・クリスマス・マーケット」...


「24日まで開催!」、とでかでかと大書されていたのにもかかわらず、まだ往生際が悪く部分的に営業しています。
あけるのなら全部開ければいいのに!!

有名なマンチェスターのクリスマス・マーケットは20日には終了していました。

クリスマス前の週末、サンタさんに会える、「サンタズ・グロットー Santa's Grotto」だった紫の空洞ボーブル(クリスマスの玉飾り)...


次々と家族連れが子供を中に立たせて写真を撮っていく「フォト・スポット」になっていました。
が、しかしボーブルの中は全く見栄えがしません。










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2 コメント

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夫婦喧嘩は存在しない (浅井洋)
2019-12-29 10:51:23
江里さま

 英国に行っているような 気にさせて 頂いて

感謝してます ありがとうございます
返信する
浅井さんへ (江里)
2019-12-31 07:33:34
暖かいコメント、ありがとうございます。本当に励みになります。これからもできるだけ、「英国の現実」レポートを心がけます。来年もよろしくお願いいたします。
返信する

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