イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ブラックプールからトラムで行った海辺の町のキッチュな市場と極上フィッシュ&チップス(他)

2024年06月06日 06時00分00秒 | イングランド北部

ブラックプール Blackpool の観光案内、続きです。

政権交代の可能性もある総選挙、郵便局冤罪スキャンダル(富士通の関連大)の証人喚問、ヨーロッパ終戦80周年等々...のんびりと観光案内記事をお届けしている場合ではない、社会派「海外生活ブログ」ストックポート日報ですが...あえて...ややこしい話題は徹底的に先延ばしを決め込むことにしました。

町の中心から徒歩30分強の海岸沿いのホテルに滞在した私たちは、ブラックプール名物のトラム tram (路面電車)を最大限活用しました。1日乗り放題の切符( Day Saver )がたったの£6-60。車内を行き来している車掌さんから買えます。

お得なだけではなく、いちいち行き先を言って切符を買う手間が省けます。レシートのような紙にプリントされたQRコードを乗るたびにスキャンしてもらいます。

海岸沿いを約18km、観光客にも大人気のトラムは地元の人たちの足でもあります。

滞在2日目の土曜日に、トラムで約40分の港町、フリートウッド Fleetwood に行きました。

夫がフリートウッド・マーケット Fleetwood Market を見たがったものですから。イングランド北部最大規模のマーケット・ホール(伝統的な屋内マーケット)を中心としたマーケット(市)が水曜日を除く連日開かれているとのこと、ホテルの受付情報です。

トラムに乗るのを楽しみに行ってみました。

北端の終点のフリートウッド・フェリー Fleetwood Ferry のひとつ手前、ヴィクトリア・ストリート Victoria Street で下車、徒歩5分...マーケット・ホール正面入り口の写真を撮るのをわすれましたっ!

造花売り場のこのスケール!

キッチュの殿堂!これこそ、庶民の生活に根差した地元マーケットのあるべき姿!

...にしては食品や日用品を売る店があまりなかったのが意外です。

うちの地元、ストックポート・マーケットは色鮮やかな青果、肉、チーズ等の専門店が見栄えよく並んでいてとてもフォトジェニックなのですが...

フリートウッドの、発祥が12世紀だという由緒あるマーケットのこの期待外れぶりはいったいなに...!?建物もどうってことないですし...

「おばあさんの原宿」というような楽しさもないし...

 

特大婦人下着と寝間着売り場、たしかに安いです!☟

アクリル毛糸の量販売り場...!(左)洋裁小間物売り場(右)...

値段が明記されていないし、欲しいものがあったとしても絶対に探せない無政府状態。

おばあさんの手作り小物や、アクリル樹脂や木彫りのキーホルダーなど「器用なシロウト」っぽい手作り品のスタンドもいくつかありました。

広い屋内のマーケットスペースのー角にあった、大きいサイズの紳士カジュアル用品店の「8XL 」サイズのシャツ。

売り物です。ほとんどのスタイルが2XLから8XLまでのサイズ展開!

2XL サイズの夫をそばに立たせて写真を撮りました。身長が190cm近い夫は今より痩せていた若い頃から大きめサイズを愛用していました。それにしても 8XL とは...

狭い通路を数組の大きめサイズのカップルが塞いでいました。

 

古い漁港であり、フェリー輸送の起点でもあった港町のフリートウッドを少し散策、

食後(後述)、マーケットの反対側の出入り口を通ったので写真に撮りました。

マーケット・ホールを出た後、3基ある古い灯台をみてまわることにしました。

そのうちの二つです☟

 

大河ワイア河 River Wyre の河口 Wyre Estuary の眺めは壮大でした。

 

河口沿いの歩道には、かなりの数の海難事故の犠牲者を悼む碑や標識などがありました。漁師や開運従事者の仕事の厳しさを伝える案内掲示板もいくつか見かけました。

修復された古い型のトラムが線路上で停車していました。

そういえば、車掌さんが「通常は10分から15分おきに運行しているが、週末や観光シーズンには古い型の車両を含めた不定期な便も頻繁に運行している」と教えてくれましたっけ。

古い型の車両に乗るにはオンライン予約が必要です。私たちが20年以上前に来た時は、この型の車両が現役でごとごと運行していました。木の板張りの床とほこりくさい座席が妙に旅情をかきたてたものでした。

もっと古そうで価値がありそうなクラシック・カー型トラムがホテル前の停留所を通過するのを1回だけ見かけました。(最初の写真)。

 

河口沿いのノース・ユーストン・ホテル North Euston Hotel です。

開業は20世紀初頭、現在も営業中。バームクーヘンの切った半分のような形状のホテルです。フリートウッドの観光案内ウェッブサイトによると、開業当時の面影を留めるー階のティールームがなかなかの見ものだとか。

1970年代に廃線になるまでロンドンのユーストン駅 とフリートウッドをむすぶ鉄道路線の終点駅がこのホテルの前にあったそうです。

河口沿いの砂浜は、河の行き着く先の海まで続きます。

ブラックプールの砂浜、同様イヌの立ち入りは禁止。海岸沿いの舗装道路にはわかりやすい簡素なイラスト付きの「かたづけて、どのゴミ箱でもオッケー」の意味の表示がありました。「イヌのウンコは片付けてください」の湾曲表現でしょう。

白砂が美しい海水浴場です。天気のよい日で足を海水に浸す家族連れを多く見かけました

 

海岸の観光地と言えばフィッシュ&チップス

フリートウッドの海岸を離れ、住宅街を抜けてトラムを下りたヴィクトリア・ストリート停車場そばまで戻って入ったレストラン Granada Fish Bar で...

極上のフィッシュ&チップスを食べました。コロモはサックリ、中のコッド(タラのー種)はホクホクとジューシー!

注文を受けてから揚げるようです。

ちなみにこれは「子供ポーション」です。さすがに大人が子供用を2皿注文するのはあつかましすぎるので、「大きいのは食べられない」とウェイトレスに相談したところ標準サイズから1ポンド引きで子供用を提供してくれました(子供サイズはたしか半額のはずです)とても親切な対応です。1人前標準が6ポンド前後(白身サカナの種類が多彩です!)は良心的な値段です。

標準的な体格の日本人女性が標準サイズのフィッシュ&チップスを残さず食べるのはかなり無理があります。体の大きいうちの夫ですら、年相応に大きな量の揚げ物はもたれるようです。

 

ブラックプールの海岸通りのフィッシュ&チップス・レストランの...

 

客引きホットドッグ野郎です。

取れた右腕が包帯のように荷造りテープで巻きつけてくっつけられています。

同じホットドッグ野郎をセントラル・ピアのホットドックスタンドで見つけて写真に撮りました。同じポーズの私とのツーショットなのでお目にかけることができません。もとは「シェー」のようにおのれの額にケチャップをたらすポーズだったのを、ケチャップボトル「直角もち」に変更させられたようです。舌なめずりが何とも猟奇的ではありませんか。

 

ノース・ピア前のゾウのエルマー、トラムの旧式車両ペイントをほどこされています。

 

 

コメント (6)
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