英国ではとても人気のある、カフェの定番料理です。
クリーム・オブ・マッシュルーム・スープ (キノコのクリーム・スープ) cream of mushroom soup。
軽く昼食をとるために入ったカフェの「本日のスープ」がキノコだったら大喜びの夫のお気に入りのスープです。
私もしょっちゅう飲んでいるにもかかわらず、実は作ったのはこれが初めてです。
スーパーマーケットではなく、商店街の八百屋さんで、チェストナッツ・マッシュルーム chestnuts mushroom という1年中出回っているお手頃キノコを380g買いました。100g、40ペンスは(70円)とても安いです。
ハンパな重さは、量り売りでしたので、ピッタリ400gを秤に載せるのが困難だったため。
話がそれます。
ポーランドから輸入された「野生のキノコ」寄せ集めの200gパックが 同じ店で、2ポンド99ペンスで売られていました。興味をひかれて、買いました!
2パック買ってこれでスープを作るのはちょっともったいないですね。
3~4日はもつそうです。お店の女性が勧めてくれたようにチーズをかけてオーブンで焼くか、ニンニクといっしょにバターで炒めるか、あるいは和風スパゲッティの醤油ベースのソースにからめて食べるのもいいかもしれません。
シメジみたいなのや、マイタケみたいなのも入っています。
上の写真の真ん中あたりにある丸っこい茶色のキノコは、見た目が100g40ペンスの安いチェストナッツ・マッシュルームにそっくりですが、香りがマツタケにそっくりです!マツタケかも...しれません。2つ入っていました。
野生のキノコ、興味深いです。
ポーランドでは昔から秋のキノコ狩りが盛んだそうです。ストックポートにもいくつかあるポーランド食品店では、お値段がピンからキリまでのキノコの瓶詰めがたくさん売られています。今度通りかかったら、ためしに安いものから買ってみます。
キノコ狩りがしてみたい!のですが、やっぱり毒キノコ、例えば猛毒のあるデス・キャップ death cap(名前からして怖い!)が怖くてまだ1度も試したことがありません。
夏に泊りがけで遊びに来た娘のインターネット・ゲーム仲間のデンマーク人の男性は子供の頃からキノコ採集をしてきた、キノコの目利きだそうです。秋には家族で森に行ってキノコ狩り...いいですねぇ。
レシピです。
インターネットで見つけたBBC編集の「豪華版レシピ」と、スーパーマーケット、テスコ Tesco の「普及版簡単レシピ」両方を参考に作りました。
4人分です。
材料は…
キノコ; 豪華版では種類を問わず野生のキノコ wild mushrooms 400g、普及版ではチェストナッツ・マッシュルーム 750g。私はチェストナッツ‐を400g使いました。
クリーム;私は豪華版指定の、クレム・フレーシュcrème fraîche 300g を使いました。乳脂肪分が高く、酸味のある発酵クリームです。普及版のミルク100ml で充分だと思います。
タマネギ1個、ニンニク1かけ、ハーブはいずれも生のもの、豪華版はタイムとチャイブ1茎、普及版はパセリ1茎、チャイブは庭から摘んできましたがタイムはなかったのでお徳用の乾燥ミックスハーブでごまかしました。
豪華版は乾燥ポルチーニ・マッシュルーム porcini mushroom 25gと言う薫り高い高級食材を香りつけに指定しています。30gで3ポンドもします!刻んでお湯に浸して出汁を取るために使うのですが、私はもちろん省略しました。
豪華版の材料リストにあったお好みで仕上げにたらす、「トリュフ・オイル」という贅沢そうな材料も無視しました。
スープ・ストック;私は豪華版指定の野菜のスイス・ブイヨン(顆粒をお湯で溶いたもの)800mlを使いました。(うちにあったものですから)普及版ではミルクを入れるためか、野菜ストック(即席のキューブをお湯で溶いたもの)500mlと少なめですね。日本では万能の「コンソメ―スープ」で代用できそうです。
刻んだタマネギとニンニクをバター(豪華版)かオリーブ油(普及版)じっくり炒めて、タイムを加え(豪華版)、キノコを加えてまたよく炒めストックを加えて沸騰させ、クリームかミルクを入れてよく混ぜて電動のハンドミキサーで攪拌。おしまい
夫は窓際菜園のバジルをちぎって入れました。(一番上の写真)私は豪華版レシピ指定の、チャイブを庭から積んできて入れました。普及版はパセリを刻んで散らします。
豪華版レシピに指定があったクルトンは、コンビニエンスストアで5時を過ぎてヤケの投げ売り価格(28ペンス=50円)に暴落したフランスパンをバターで炒めて作りました。レシピにパンの種類の指定はありません。
好評でした。
意外にも、娘は今までクリーム・オブ・マッシュルーム・スープを飲んだことはなかったそうです。家で作って出したのは初めてですし、そう言えば若い人は外食にスープとパンなんて選びませんよね。
色のきたなさにギョッとしたようですが、飲んでみておいしいと言ってくれました。
野生のキノコの見分け方を、修得したいと本気で思うようになってきました。キノコはそこら中にニョキニョキ生えていますから。
娘のお友達でデンマーク人のキノコ採集上級者に言わせると、「食べられるキノコ」の美味しさには細かいランクがあって、不味いものはだれも見向きもしないのだとか、もちろん美味しさランクが高いものはとりつくされて、希少でしょうね。奥が深いです。
同じ欧州でも英国と違ってキノコ狩りの習慣が今もひろく受け継がれている国々があるなんて!うらやましいです
近所のキノコと毒キノコの怖さについて書いた最近の記事のリンクです☟。
採り放題、身近なキノコ...死の危険と隣り合わせのキノコ狩り
見た事のない キノコが 並んでます
女房に 名前 聞いても 覚えられないので
諦めてます
ヤッパリ 日本も イギリスも 秋ですね
それでも秋の食卓にキノコ、いいですね。
イギリス以外の他のヨーロッパには、秋のキノコ狩りという概念があるみたいですが。
去年、夏から秋に滞在した時、暑い夏が終わると突然急に涼しくなったことに驚きました。古着屋でセーターを買いました。
秋が短くなっているのではありませんか。