イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

サクラ咲く春の訪れ(の前兆)とボンサイを彩るピンクのカエル

2024年02月25日 07時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ

2月のはじめの週あたりから、「サクラ(ですよね?)」の花が咲き始めます。

 

前回のストックポート日報で体調不良について少し触れましたが、外出がかなり滞っていました。

ほぼ完全に復調しました。 

久しぶりの晴天続きに連日、家の近所を歩き回って季節の変化を目にすることができ嬉しいです。

もう、2月も終盤、たいていどこの通りにも必ず1本はある、大きなサクラの木は花盛りです。日本で目にするソメイヨシノと違って、ひとつひとつの花が華やかではなく、小ぶりです。花弁も小さく、先が割れていません。えっと...毎年不安になるのですが、これ、種類が違ってもサクラですよね?

 

 

 

桜餅を包みたくなる葉っぱがまだ小さくても明らかに「サクラの葉」です。

サクラの木の根元の花壇にはヒヤシンスと小さめの黄色いスイセンが花盛りです。

この小さい早咲きの黄色いスイセンは、テタテット tete a tete といいます。ひびきがヘンですよね。

「親密な」という意味のちょっと気取った言い方として英語としても定着しているフランス語の tête-à-tête が由来です。ミシミシと群生する状態がいかにも仲良しで、ピッタリな呼び名です。

英国の春を彩る花の代表格は何と言っても大ぶりの黄色いラッパズイセンのダフォデイル daffodil です。咲きそろうにはまだ間があります。ところで...

私はずっと勘違いをしていました!

黄色い大型のラッパスイセンだけがダフォデイル 、小さくて仲良しなのはテタテット、そして白い花弁でまんなかに黄色やオレンジのラッパがあるのはナルシッシス narcicus なんだとなぜかずっと思っていました。間違いです。

正しくは「スイセン」はすべて、仲良しタイプも、大きくてまっ黄色タイプも、ラッパだけ黄色タイプもすべて、ナルシッシスが正式名(学名)で、ダフォデイルはすべての俗名だそうです。

私と同じように勘違いしている英国人もけっこういそうです。グーグルしてみたら、「ナルシッシスとダフォデイルの違いは何ですか」という「よくある質問」が表現をかえていくつか上がってきましたから。

 

話題をかえて...

娘に部屋をかたずけるようにガミガミ言った成果があり、1年近く通って休学していた大学の寮を引き上げて以来ずっと床にほったらかしていた LEGO の「盆栽キット」手始めにとりあげて...私がいるキッチンのテーブルで組み立て始めました。

寮の部屋に飾るつもりで購入したものの、箱から出したきり、手をつけずに棚の上に放置されていました。自宅から通うことになり寮を引き上げる際、私が袋に入れて持ち帰りました。大学生活1年目は自宅通学に切り替えても思うようにいかず、けっきょく休学してしまいました。

気を取り直して、先週から復学。休学前より前向きな気持ちで通っているようです。

(休学中、授業料を払わなくてよかったのがありがたいです...と言っても、他のすべての学生同様、学生ローンを利用しますので親の負担はありませんが)

休学中封印していたレゴの盆栽キットをとつぜん作り始めたのは、前向きな気持ちの表明だと思いたいです。

まがまがしい食虫植物と多肉植物のレゴキットのクリスマスプレゼントが私に好評だったため、最後の花のアレンジは私にさせてくれました。

実にタイムリーな、花盛りのサクラ(じゃないかもしれませんが)のアレンジです!

花の密度や高さなど好みで変えることができます。

枝ぶりが美しい!

盆栽専門のレゴデザイナーは「ボンサイは好きだけど、自分で世話ができないのでレゴで作った」そうです。

食虫植物/多肉植物レゴキットについての以前の記事です☟☟☟

遅れて届いたクリスマスプレゼント、かわった植物がかざれる大人向きのレゴキット!

日差しに輝くツボミのひとつひとつが...

ピンクのカエル!

カエルと花をのせた白い枝は水平に回転します。回転軸に連結するフタマタは、「自転車のハンドル」パートが使われています!

葉が茂ったバージョンと、花盛りのバージョンが選べます!

娘は私がピンクのカエルに狂喜するだろうと花盛りバージョンを選んでくれました。(部屋の片づけはすすんでいません)

私が勝手に葉っぱも少し加えてみました。

夏になれば、花を外して葉盛りにころも替えする予定です。

 

 

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3 コメント

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犬と暮らせば (浅井洋)
2024-02-25 12:18:22
ピンクの蛙が お花の模様に成るなんて
 しかも 緑の 着せ替えが 有るなんて
プラスチック盆栽の
 醍醐味ですね 凄い 凄い
Unknown (H.W.)
2024-02-28 13:41:33
ピンクのカエルのサクラ! すごいですね、レゴ。 欲しくなってしまった。
写真の「サクラ」、私も家の近くに似たようなのを見かけるのですが、こちら(オーストリア)の人達は、実がならないサクラはサクラ-Kirsch キルシュと認識していないので、私も長いこと考えています。
アーモンドの花もサクラにとてもよく似ているようなのですが、枝ぶりが違うような…。一度ちゃんと調べてはっきりさせよう、と思いつつ20年以上になります。

先週から帰省中です。到着時、既に夕方だったのですが、気温18度。その後この冬一番の寒さとかで、セントラルヒーティングに慣れた身には、家の中でも寒く感じます。昨日あたりからまた気温も上がってきましたけど。
それでも実家近所の河津桜などはとうに満開です。今回は大好きな桜餅を食べ貯めていきたいと思っています。
H.W.さんへ (江里)
2024-03-01 08:18:37
H.W.さん、
これ、何年か前に本文に書いたことがあるのですが、アーモンドとサクラの違い;もう一度確認しました。アーモンドの花は枝に直接くっつくように咲き、サクラの花は枝からのびた「サクランボの軸」にあたる「花柄(かへい)」の先でブラブラと咲きます。
シロウトにも見分けられる明らかな違いはこれだけみたいです。

ところで、私と同年配の英国であった日本人女性2人から「ヨーロッパで見かけるサクラのような花は、ほとんどがアーモンドらしい」という説を聞いています。何かそういうことが書かれたヨーロッパ知識本や、テレビの世界物知り番組ででも取り上げられたのかもしれません。私もそれを聞いて、ストックポート日報に書くために調べるまでそうなんだと思っていました。
それが今ではガセネタであることが判明しています。
なぜなら私がサクラだな?と思っている(日本のとは違う小さめの長く咲く花木の)花は全て花柄の先に咲いていますから。あ、これ本文に書き足そうかな?余分に長くなりそうですが。

アーモンドは、雨が多い地域では育ちにくいそうです。冬の寒さにも弱いらしいので、雨が多く、冬が寒い英国や日本の多くの地域では生育に適していないそうです。冬が寒いのはオーストリアも同じでは?
ブドウ、イチジク、ザクロ、オリーブが収穫できる地域だけで産業として収穫できる、と日本人の園芸ブログに書かれているのを見つけました。聖書に出てくるあたりですね。あとカリフォルニア!

私も来月半ばから、日本に行きます。H.W.さんと入れ違いですね!!ご家族で滞在ですか。

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