イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

段差のある建物と産業革命時代の遺物が残る観光にあまり力は入れていないらしい坂の町

2022年07月17日 08時00分00秒 | ピーク・ディストリクト

ピーク・ディストリクトの小さな町、ウェイリーブリッジ Whaley Bridge、続きです。

駐車場と改装中の駅正面パブ、左奥に古いレンガの駅舎がある、ステーション・ヒル station hill の入り口に、英国の原風景的な赤い電話ボックスが設置されていました。

その中には...

ウクライナ支援のアートらしい、ウクライナ国旗を頭にいただくフクロウが鎮座していました。

なぜフクロウ?...ナゾです。説明があったかもしれませんが、暑いので立ち止まってじっくり読む気になりませんでした。

 

短い大通りの真ん中あたりの町役場 Town Hall の...

 

正面角に、「図書館と地域の情報センター」という看板と「わきへまわれ」という大きなやじるし表示がありました。

えっ、このとなりの建物との間の細道が??そういえば鉄の門までついてるし...と中に入ってみました。案内所がほんとうにあれば無料の観光地図でももらえるかもしれないと期待して。

道路から数段おりて壁伝いに細道をたどると、お勝手口のような小さな扉がありました。

閉まっていました。

横の窓の内側に貼ってあった開館時間表によると、この日、水曜日はたいていの公共施設と同様、終日閉館です。

本当に公共の市民図書館の入り口がゴミを出すためのようなわき道の奥のドアでした!

町役場そのものの正面扉は開いていたので、段々を今度は上がって入ってみると、締め切ったったオフィスのドアがいくつかありました。廊下を数歩奥に進むと、すぐ階段に突き当り中一階、中二階の部屋があります。ピーク・ディストリクトらしい坂の町の「内部が段々」の興味深い建物でした。

あ、なるほど。

歩道から、明り取りの窓のある半地階にある図書館が見下ろせるようになっていました。

図書館(というより図書室)はこの日休館でしたが灯りがついていました。

横にまわれば地上階、正面から見ると地階、の高さ感覚が不思議な建物です。

名勝らしい丘の上のガッカリ貯水池を見てきたあと(昨日の ストックポート日報 参照)、町の中をちょっぴり見物しました。

大通りを横切っているあまり見栄えがしない濁ったチョロチョロ川に...

産業革命時代の名残のような、古いトロッコ用の線路が残る由緒ありそうな橋がかかっていました。

大通り沿いに並ぶ店やパブの後ろ側にまわった目立たない住宅地で偶然見つけました。

そのままちょっと行くと、basin (ベイスン)という、小舟のたまり場でもある運河の終点地がありました。

中は、焼き物の窯のある市民のアートセンター(?)のような地元の公共施設とし使われていました。あまり観光促進目的の使われ方ではありません。

この建物の後ろから、今でもかなりの部分が産業革命時代のまま残る産業運河が遠くマンチェスターまで続いています。

もちろん運河での産業輸送は19世紀の終わりごろにはとっくに廃れてしまっています。

それでもバージという、観光、レジャー用の昔ながらの輸送用の小舟が今でも頻繁に行き来しています。

また来る機会があれば、運河沿いに一駅分ゆっくり歩いてみるつもりです。

 

帰りの電車の時間までパブに入って一休みしました。

同じ川にかかった大通りの橋です。

暑い場所をさんざん歩いたにもかかわらず、灼熱の太陽依存症の夫はやはり日が照る場所でビールを飲みたがり(!上の写真の)外に張り出したバルコニーのテーブルを選びました。ぞっとするほど暑かったです。

屋内はまるで冷房が効いてるように涼しいのですが、暑い日には外で飲むと言ってどうしても聞かないので私の頭上にはパラソルを広げてくれてなんとか2人が折り合いをつけました。

日かげに入れば、風はなくともすばらしい清涼感が得られるのが英国の、空気の乾いた真夏日の不思議なところです。

バルコニーは、京都鴨川の納涼床のように川に張り出しているわけではないんですよね、残念です。川沿いのパブ駐車場にかぶさるように張り出していました。

大通りから入ると一階、裏の駐車場にまわるとなんとこのバルコニーのある階は3階ということになっていました。

坂だらけの町の神秘です。

建て増しを続けた古い建物のようです。

入口付近は1754年に建設されたことを示す、壁のプラークの部分を改装の際、塗り残して見せびらかしていました。

私のペプシ・コーラは炭酸がすっかり抜けていました!!

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 暑い中を歩いて上がったダム... | トップ | 引力の法則、地球の裏側でひ... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
犬と暮らせば (浅井洋)
2023-04-06 22:26:10
basin 洗面器では なくて
narrow boat 用の 船泊まりですね

上に 白い紙のハリボテの 双発の チヌーク? かな ヘリが有るのですか
  英国でも チヌーク(インディアン の名前)で呼んでるのですか?
返信する

コメントを投稿

ピーク・ディストリクト」カテゴリの最新記事