イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

家の近所でブラックベリー摘み;今年も大収穫、おしっこ汚染の及ぶ高さの重大な考察

2020年08月06日 08時00分00秒 | 英国の野菜、果物
公園のわきの細道を歩いていると、あら、もうそんな季節!?



野生のブラックベリー blackberry が色づき始めています。

黒くプリプリした実が食べごろです。


同じ房に、かたい薄緑の、まだ食べられないワインレッド、食べられるけどまだすっぱくえぐみのある濃い紫の、と「熟れ方四段活用」の見本のような各色の実が同時になっていることもあります。

公園に面した民家の、はっきり言ってあまり手入れの良くない裏庭の垣根を覆うようにブラックベリーの茂みが公園の敷地に張りだしています。


角の家なので細道(公道)から手をのばせば、公園の垣根越しに簡単に取れます。



背の高い夫が高いところになっている完熟ブラックベリーをとって私にも分けてくれました。
道端で立ち止まって指先を赤紫色の汁で染めてブラックベリーをとっては食べる私たち...

ブラックベリー摘みの名所は近所にたくさんありますがこんなに近くの、しかも人の多い場所にこんな穴場があったとは!
(しかも私たちが以前住んでいたフラットから歩いて5歩の場所です)

夫が子供のころ親に教わったブラックベリー摘みの教訓;
「(自分の腰のあたりを示して)これより低い位置のブラックベリーには絶対に手を出してはいけない。なぜならほぼ間違いなくイヌがおしっこをかけているからだ」



そう言えば、出遅れて手の届く位置のブラックベリーがすべて誰かに取りつくされたあとでも、毎年どこでも低い位置のブラックベリーのほとんどが残っているのです。

「イヌのおしっこ」説は広く知れ渡っているようです。

その帰り道、庭が荒れ放題のよそのお宅にこれまた野生の見事なブラックベリーの藪を見つけました。
外から手が届く道に面した位置に黒い熟した実が満載でした。
誰もとる人がいないらしく腐ってしぼんだ身も多数。
ブラックベリーには目がない夫が立ち止まってまたぷつぷつ摘み始めました。
けっこう下の方にまで.手をのばします..。
ここの家には近所にすんでいる娘がよくいつも吠えているオスの黒パグを連れて訪ねてくるのですが...イヌのおしっこ説はどうしたのか。
「あのバカイヌが脚をせいいっぱいあげて届くのはこの高さまでだ。これより下のブラックベリーには手を出さない」と夫は冷静に分析していたようです。

いったん自宅に帰った後、もっとたくさんとってこようと、袋を持って私一人で公園に戻りました。

たくさんとって夕食後のデザートに、食べきれない分はジャムにします。
公園の中に入って、右から左へ取り放題。

角の細道に面していた家のとなりの裏庭と公園の境には生垣が植えられていて、ブラックベリーの茂みがありませんでした。でもその隣2軒はやっぱり庭の奥にブラックベリーの藪を自生させていて、公園を訪ねる人たちに無料の「ブラックベリー園」を提供しています。

2m以上の高いところにもむっちり黒くジューシーな完熟ブラックベリーがたくさん実っています。


ブラックベリーの茎はとても鋭いトゲだらけです。
高いところの実をとろうとよくしなる茎を引き下ろすのは危険です。

私はこの時髪をトゲにがっしりと絡まれ、頭の上で巻いてまとめた髪をすっかりといて解放されました!

子供たちが遊ぶ公園の奥にトゲトゲの茂みを放置しておくなんて...と思いますよね。
イギリスではよくあることなのです。
顔面や目をひっかいて大けが、などという話も聞かないので、たぶん親が気を付けているのでしょう。



ゴールポストの奥の緑の生垣がラズベリーの藪です。


児童遊園施設があるので日本語で「公園」と言っていますが、こういう住宅街や町の中にある通り抜けられる緑地を英語で common と言います。
「共有地」とでも訳されるはずです。

収穫は約1㎏。


イヌのおしっこがかかる位置は避けましたが、持って帰って流水でよく洗いました。

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