イギリス北部のキッチュな遊興地、ブラックプール Blackpool の冬の海。
満ち潮で、深い海の中にたつノース・ピア North Pier 。
観覧車があるのは、セントラル・ピア Central Pier
海岸に下りられないよう、鎖が渡して通せんぼしてありますが、またいで通れます。
砂浜がまったくありません。荒い波の海岸線が、道路のすぐそばまで来ています。
戦死者慰霊塔、オベリスク Oberisque はノース・ピアのすぐ斜め前にあります。
第ー次大戦で戦死した兵士を祀る記念塔、厳粛な気分がこの周りに漂っています。
この地点から先、北に向かって続く長い長い海岸線沿いには、高級感のあるホテル、スパ、貸切のヴィラなどが立ち並び、遊行地、ブラックプールのイメージとは、ー線を画しています。
強い風に背中を押されるようにして、しばらく歩きました。
荒れた海を冬の海を見に行く目的達成のために。
潮風がべとべとしています。
口に入る髪の毛の先も、唇も、みるみるうちに、塩辛くなっていきます。
うちの夫は、口ひげを潮風にさらしつづけたので、シャワーをするまで、何を食べても、飲んでも塩辛いといっていました。
それでも、気持ちよかったです。
体にいいオゾン(かなんか)が発生していたりして。
不治の病だった結核の治療に海辺の町で療養する人が多かったと聞きます。
戦後ある時あたりまで、海岸線に沿ってこのベンチにずらーっと患者が座っていたのかもしれません。
潮風と大気で、結核が治る奇跡を信じて1日、日没までただ海に顔を向けて座っていられる人達は、家計に余裕のある人達だったはずです。
ほんとになおっちゃった人もいたようですね。
上の道を海岸線沿い、南北に、トラム(路面電車)が走っています。
風に向かって40分、歩いて戻る気力はちょっとなく、ブラックプール・タワー Blackpool Tower のほうへ行くトラムで町の中心に戻りました。
数百メートルごとに、このインチキ・ギリシャ神殿風の半円あずまやが並んでいます。
中を通って、上の道路に上がります。
意外なことに、潮風がじかに吹き付ける、海岸沿いの下の遊歩道より、上のトラムの走っている車道のほうが風がずうっと強かったのです。
カメラを持った腕を上げているのが困難でした。
ブラックプール、しつこくまだ続きます。
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冬だから天候が悪いのかな。この季節はだいたいこんな感じなんでしょうか・・・。
海岸沿いにベンチ!とかところどころに東屋!とか、日本にはない光景ですねえ~。
日本でも空気がきれいで温かい海岸沿いは、昔から保養や療養に使われてきたけれど、こんな風に海にむかってずっと座っているためにこんな施設がすらーっと続いてるって、無いですよね~。こんなところにも、文化の違いをかんじますね~。
誤字、失礼しました。
日本にも、海岸の結核療養所を舞台にしたの小説がありますね。やっぱり、毛布に包まれて、寒空の下、海岸に座ってるイメージが・・・
療養のためだけじゃなく、気候のいい頃には、のんびり海を眺めに来た人達がずらりとベンチに座るんだと思います。
風さえ吹いてなければ、冬の海をジーっと座って眺めるのもいいものです。
また決行するかもしれません。
お休みの日にあたたかくして2~3時間、人気のない冬の海の前に座ってみては、どうでしょう?
潮風やオゾンでほんとに健康になるなんて思えませんが、安静と、心の平安をもたらします。
当時治療法のなかった結核になった人は、他にしようがなく、じたばたせずに、体にいいと信じて座ってたんだと思います。なおっちゃた人には、単に安静と、心の平安と、至れりつくせりの食餌療法なんかがよかったんだと思います。
(もともと健康で、結核の症状も軽かったんでしょうね。)
何ヶ月も働かずに海辺に滞在なんて、今も昔もお金持ちしかできませんが・・・じっとしてるのも、苦痛かも。たまの休みには、もっと有意義なことをしなくちゃ、と気もせくし。
空気と景色のいいところで、静養・・・・・健康法の基本です。
県内とはいえ、そんなに近くはないよ。
でも、景色と空気がきれいなところでゆっくり静養・・・。
そうゆうの、できたら、いいですなあ~。
稲毛や、幕張にも海岸があったけど、房総にくらべて、スケールが小さいかも。船橋の三番瀬(だっけ?)は?駅からバスが出てます。
とあくまで、海辺にこだわる私。
1時間以内にいけるところに海があればいいのに、といつも思っています。
船橋はわるくなかったかもね。
湾のなかはやっぱり波もちいさいね。
大きい波がガンガン打ち寄せるのが、私の海のイメージです。そうゆうのはやっぱり太平洋側にいかないとないですね~。