イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

おなじみの路上掃除機、ロード・スィーパー、マンチェスターで発見!話題はそろそろ見飽きたマンチェスターのハチ

2019年12月29日 22時19分00秒 | マンチェスター
クリスマスとも新年とも関係のない話題を...


ゴミを掃き集めるロード・スィーパー(清掃車)
車体の下にあるらしい収納部分に掃き集めたゴミを取り込んでいきます。

クリスマス前にマンチェスターのピカディリー・ガーデンズで撮った写真です。

毎年、秋の終わりに大量の落ち葉を掃き集めるロード・スィーパー、そういえば今年見たのはこれが初めてです。

そう、ハチです。
ロード・スィーパーまでハチを模しているマンチェスター!



このストックポート日報でたびたびレポートしている、マンチェスターのハチへのこだわり!

市(City of Manchester)の紋章に使われている働きバチは、マンチェスター・ビー Manchester Bee と呼ばれる昔からのマンチェスターのマスコットだったのです。



(ハチはてっぺん、中央の球体にちりばめられています。)

2017年5月22日のマンチェスター・アリーナ爆撃 Manchester Arena Bombing 以来、マンチェスター市民、ストックポートを含むグレーター・マンチェスター圏内の住民にとって特別の意味を持つようになりました。



いわく、「連帯」、「(暴力に決して屈しないという)決意」、「(民主主義への脅威への)抵抗」....

23人の犠牲者の追悼集会の際、マンチェスター知事、アンディ・バーナムの「犠牲者はわれわれの兄弟姉妹である」発言に自主的に集まった数千人がむせび泣いてからはや3年近くがたちました。



ハチは今や観光資源です。

もともとは犠牲者の家族や生存者を支援するための募金活動として始まったハチグッズの販売ですが、今や巨大ビジネスです。

ハチのモチーフの観光みやげが売れています。
観光客だけではなくマンチェスター市民もスカーフやバッジなどを市内を歩いたり、ロンドンなどほかの都市を訪ねる時などにも身に着けて「不屈の」マンチェスター市民であることをアピールしています。

連帯支援の表明、単体モチーフとしても連続柄としてもキマるシンプルでおしゃれな図柄、あるいはただ理屈抜きにカワイイ!
...というわけで、「キッチュではない」マンチェスター観光記念.... というとらえ方がすでに今では....鼻につく....

マンチェスターのクリスマス・マーケットにも店を飾るハチのモチーフがいくつも見られました。


ヨーロッパ各国からの出店者もマンチェスター市民の連帯を支援している意思表示のつもりか....ひょっとして、あざとい??

2017年当時の関連記事です。↓

広がっていく花束の海、マンチェスター爆撃の犠牲者を悼む追悼広場で高まる連帯の気運



マンチェスターのハチに関して書いた古い古い記事です。↓
マンチェスターのマスコット、ハチ(ユルキャラは断固として不要)

現在ハチの商業主義に関してとやかく言う人があまりいないのは、3年前の爆撃事件のショックと、そこから立ち直る過程の記憶に結びついているからだと思うのです。

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