火曜日に、娘といったマンチェスターで久しぶりになつかしいカフェで遅めの昼食を食べました。
以前にも、夫と入って食事した話題で記事にしました。朝食専門のカフェ・バー、コーヒー・ポット Koffee Pot。
個人経営のセレクトショップや個性的なカフェやバーなどなどが並ぶノーザン・クオーター Northen Quater のメインストリート、オルダム・ストリート Oldham Street の終わり近くにあります。
食べ物の写真を中心に載せた7年前の記事のリンクです☟。自分で読んでみてメニューが変わったことと、そのあとすぐに友達と来た記憶があるのですがそれ以来7年ぶりの再訪だったことに驚いています。
おしゃれになったノーザンクオーターの庶民的なカフェでこってりした昼ごはん
私が注文したAll American Pancakes。
平べったくのしたソーセージ( sausage patty ) とハッシュト・ブラウン・ポテトをはさんだ、牛乳ではなく乳脂肪分たっぷりのバターミルクで溶いたこってり厚いパンケーキ、その上にアメリカのテレビドラマでよく見かけるカリカリのベーコンとやわらかめの目玉焼きがのっています。全体にまき散らしてあるのは粉砂糖。ガラスの小鉢に入った茶色いメープル・シロップがついてきます。
メープル・シロップを全体にとろ~んとかけて、バラバラに崩して小さく切って食べました。甘くて塩辛くてしっとりシャリシャリとてもおいしかったですよ。
あまりお腹が空いていないので飲み物だけ付き合う、と言っていたくせに、メニューを読んでいるうちに食欲がわいたのか、娘が注文したのは...
Manc Muffin。
マンク Manc とは「マンチェスターの、マンチェスター人」というような意味です。こんがり焼いたイングリッシュ・マフィン(アメリカのカップケーキのような焼き菓子とは違い、丸いバサバサした朝食用のパン)の上にのったやわらかめの目玉焼きと平たくのしたソーセージ、カリカリベーコンがのっているのは私のパンケーキと同じです。
pickle spear(ピックルの槍) とメニューに書かれている特大の酢漬けのガーキン(瓶詰め用キュウリ)とプラスチックのようなツルツルした黄色いチーズがまたものすごくアメリカっぽい(?)です。ポテトの細切れと玉ねぎを溶いた卵でまとめたポテト・ロスティ poteto rosti というハッシュト・ブラウン・ポテトのような興味深いポテト・スナックがついてきます。
娘は、ツルツルのチーズをはがして残しました!「ネコの味がする」というのです!何とも独創的な表現に感心して、一口食べてみました。
本当にネコの味がしました!いえ、私はネコを食べたことはありませんがネコの毛皮に鼻をくっつけて深く息を吸い込んだ時の暖かい心安らぐ「獣臭」を大げさにしたような臭いがしました。メニューには「アメリカのチーズ」だと書かれていました。
家に帰って、オンラインでメニューを見てみました。店でテーブルにもってきてもらったのと全く同じ可愛らしいグラフィックのメニューがファイルできました!
「フライ・アップス Fry Ups 」という英国名物フル・イングリッシュ・ブレックファースト Full English Breakfast には3種類のバージョンがあることに注目です!
基本の、目玉焼き、ベーコン、ソーセージ、ブラック・プディング black pudding(凝固したブタの血液)、焼いたトマトの他に...
1;イングリッシュには、大豆を甘いトマトソースでトロトロに煮たベークド・ビーンズ baked beans が...
2;アイリッシュには、イーストを使わずソーダで発酵させたアイルランドの名物パン、ソーダ・ブレッド soda bread と潰したポテトを平たくまとめたポテト・ケーキ poteto cakesが...
3; スコットランドには、 (スコットランド出身のコメディアンBilly Connoly のニックネーム、Big yin の名を冠しています)、スコットランドのポテト・ケーキであるトッティ・スコーン totty scones と細かく刻んだヒツジの内臓を胃袋に入れて蒸した ハギス haggis と四角いソーセージ・パテに油で揚げたトーストが...
それぞれついてくるようです。
トーストしたイングリッシュ・マフィンにポーチト・エッグがのったベニーBenny (egg Benedict) もアメリカっぽいですね。
バースBath に旅行した時にアメリカ風のカフェで朝食に食べたことがあります。私のはポーチト・エッグとハムだったかな?
ベジタリアン(正確にはサカナは食べるペスカトリアン)の夫はハムの代りにスモークト・サーモンを注文しましたっけ。
フライアップ、パンケーキ、ベニーの3種類の朝食すべてに、ベジタリアン版と、ビーガン(卵も乳製品も口にしない完全菜食主義)版があります。
夜はバーとして11時まで営業しています。
ところで...上に転載したメニューの値段です。カフェの朝食が11ポンドか12ポンド。ちょっと高いなと思われましたか。昨日のレートで、12ポンドは1980円です。飲み物は別です。(たのめば水は無料でもってきてもらえます)
英国のインフレーション、日本の円安...もっともな事情を差し引いても、日本は物価が安すぎる...のです。
先月まで3カ月近く日本に滞在した私の実感です。
ちょっとの値上げに消費者が敏感に反応する日本では飲食店が「客離れ」にひじょうにビクビクしていると聞きました。
「ファミレス」だとフライアップにトースト、サラダ、お代わり自由のコーヒーがついて500円から800円ぐらいですよね...?
食材にこだわったマンチェスターの名物カフェです。娘と出てきたマンチェスターでたまにはいいかな?と払える金額ですが頻度が上がれば、あるいは1人でさっさと腹ごしらえを済ませたい時などはマクドナルド程度の値段しか払いたくないのはたしかです。
で、その世界中どこでもお手頃なマクドナルドの朝食ですが、単品は3ポンド前後。飲み物がつく「ミール・ディール」だと4ポンド弱からです。日本円だと3ポンドは479円、4ポンドは639円もかかってしまいます。日本では単品が200円から300円で食べられますよね。
ぜんぜん関係のない、クリスマス・マーケットの出店のビジネス・ロゴが気に入りました。
マンチェスターのマスコットとしてもう有名すぎるハチ。
娘は「顔が怖い、手がキモチワルイ」と言っていましたが。千手観音のようですね。
羽がなくてちょっと不自然...しかも焼き菓子を売るお菓子やさんだからフォークとナイフはいらない!
マンク Manc とは「マンチェスターの、マンチェスター人」
Do you know a muffin manの muffinとは 違って なんとも 美味しそうですね チャンと肉も卵もお野菜も
英米人の肥満と成人病の問題の大きさがおわかりになるかと...たまになら、楽しくていいのですが。
楽しいですね
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