イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

秒読み開始!クールなサンタと子供たちのお楽しみ、もういくつ寝ると...グローバリゼーションがらみの罪悪感!

2019年12月03日 09時00分00秒 | 気になる製品、気になるデザイン

12月1日に投稿すべき内容なのですが.....

庶民派スーパーマーケット、アスダ Asda で見かけた、子供用クリスマス・ジャンパー Christmas jumper


ジャンパー jumper というのはイギリス英語でセーターのことです。
これは「トレーナー」ですね。(トレーナーは英語はスェット・シャツ sweat shirt といいます)

クリスマス・モチーフのティーシャツもトレイナーもひとくくりに「クリスマス・ジャンパー」と呼ぶようです。

私が今年、一番気に入ったクリスマス・ジャンパーのデザインです!

「アドベント」がらみのくだらないダジャレも気にならない!!

ラドベントradventは アドベント advent にかけたシャレなのはわかりますが、何か意味があるのか、スケートボードと何か関係があるのか上の息子(バルセロナ在住、スケーターです)にききました。

「ラド」というのは Radical(過激な)の略で、特にスケーターがアウトロー的なことを賞賛する意味で頻繁に使う表現だそうです。
スケーターが何でもかんでも「ラドラド」を連発するのは揶揄の対象でもあるとか。

さて、アドベント。

アドベント・カレンダー Advent calendar を12月1日に買いました。


話題のディズニー映画、フローズン FrozenII!
私用です!(息子に横取りされないように思いっきり女の子っぽいものを選びました)

17歳の息子にも買ってやりました。


アドベント・カレンダーというのはチョコレートが25個入った、壁にかけられるようになった絵入りの薄い箱です。

大人向き、高級志向のアドベントカレンダー・も種類は少ないのですが売られています。



その日の日付の書いてある小さなミシン目で囲われた窓を開けるとひとつづつ小さなチョコレートが出てきます。


12月2日の窓を開けて、ジンジャーマンの形のチョコレートを取り出すと箱の底に「あと23回寝るとクリスマス」と書かれています。

前日、1日はトナカイの形のチョコレートが出てきました。

2人の子供たちが小さいときはちゃんと12月になる前に違うデザインのものを一つずつ買い与えたものです。
12月1日の朝、最初の窓を探して開けることに意義があるのです!

そう、12月になると、アドベント・カレンダーはたいていどこの店でも半額になるのです。

アドベントというのは、もとは「キリストの降誕4週間前」という宗教的な意味だそうですが、今では(宗教と縁のない一般の人にとっては)12月1日からクリスマス当日25日までのカウントダウンのことです。



開発途上国を支援するチャリティ団体、オックスファム Oxfam のオリジナル・アドベント・カレンダーです。


上はミルクチョコレート入り。

こちらは大人向きのダークチョコレート入り。


どちらも絵柄は同じですね。

カカオのなる大木の下でキリストの降誕劇が繰り広げられています。

子供にウケそうな楽しい色彩のミルクチョコレート版のイラストを見るとあらら、降誕劇の登場人物(聖家族と三賢王)はじめ、楽しそうにクリスマスを祝う人々すべてがドレッド・ロック(縮れ毛をソーセージ状によじった髪形)の黒人ばっかり。車いすの人もいる。

カカオ(チョコレートの原料)とコーヒーが栽培されるのは暑くて貧しい国がほとんどですね。
数百年の間、西洋諸国の搾取の対象になってきた国々です。


オックスファムが熱心にプロモートするコーヒーやチョコレート製品にはすべて 現地の生産者と正当な価格で取引し、労働者の労働環境を整えて正当な賃金を支払って製造されたことが証明された製品にのみ与えられる「フェア・トレード Fair Trade 」マークが付けられています。

正価4ポンド99ペンス(705円)は...高いです。
オックスファムのクリスマス・ギフト用品はクリスマス後、値下げになりますが、アドベントカレンダーが3ポンド以下に下がることはありません。

公正な世界を築くための義援金と思えば、高くはないはずです。

(...と言っておいて私が買ったのはフェア・トレードマークのないメーカー品....)


ああ、私が買ったフローズンIIとサンタクロースのアドベントカレンダーはそれぞれ....1ポンド...でした。

強烈な罪悪感。

ココア豆の含有率は20%。
アフリカの労働者が搾取されていないことを祈る....


クール・サンタの好例;

スーパー、セインズベリーの「yo」


チャリティショップ、で見かけた「ダブ Dab」


どちらも黒人のヒップホップカルチャーから発展した「クール cool」な題材のサンタ!

一番上の「ラドベント」のスケートボード・サンタクロースのセリフ、「クロウサム Claus'ome [Skillz !] 」も 「オーサム Awesome (すご~い)」にかけたジョークです。
「オーサム」は若い男の子が「すげー!」「カッケー!」といった意味でよく使うクールなセリフです。
(若い人しか発言してはいけない言葉)




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