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イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

イギリスの桜、季節感があやしいけどそれでもうれしい春の訪れ、花の盛りは過ぎたけどそれでも数で勝負のラッパ水仙群生地

2018年04月10日 09時00分00秒 | 英国の木々と草花
春ですね。

春といえば、桜。


上の写真はまちがいなく「桜」です。
夏の始まりに、どす黒い大きなサクランボがぼとぼと落ちて、毎年道路に赤いシミをつけます。




日本人の私には、樹木に咲く、ピンク色の花はたいてい「桜」に思えるのですが、実は違うらしいのです。
ナシやリンゴの花は花びらが白いのですぐにわかりますが.....

品種にもよるそうですが、アーモンドのはなびらも 薄いピンクなのだそうです。

夏が暑くないイギリスでは実のなることがあまりないらしいアーモンドも けっこうイギリスの町なかに植えられているそうです。

今、うちの近所で花盛りのこれらは....桜ですよね?








私にはどれが桜でどれがアーモンド、あるいは全然違う花なんだか、ちっともわかりません。

みんな桜ということにして、春の訪れを楽しむことにします。




毎年、ストックポート日報 に書いているので「その話はもう聞いた」と思われる方もいらっしゃるかも知りませんが、また書きます。

イギリスの桜は、なかなか散りません!

日本人が桜の花に見る美学「美しく咲いて潔く散る」はここでは通用しません。

一本の木の花が、2か月も咲き続け、枝にくっついたまま、しおれ、黒ずみ、雨に打たれてぼたぼた落下する未練たらしさ。

それに、まだ寒い2月ごろから6月の初めごろまで、一本の樹がピークを過ぎたら次が花盛り...と時期をずらしローテーションを組んで、「桜(もどき?)」の季節が実に長いこと楽しめるのです。

季節感に乏しいのと、開花時期のありがたみが薄いのが難点です。

                    


この時期を待っていたのです!


評判の悪い、赤やけした肌をさらす木彫りのフクロウ、ヴェーラのいる「ケールグリーン自然保護区域」。
すっかりおなじみですね、うちの近所の、住宅街の真ん中の小さな空き地。

実は、イースターを彩る花、ダフォデイル(ラッパ水仙)の美しく咲く盛りは かなり前に過ぎていますが、今が 数で勝負、の盛りでしょう。


今回は、住宅街の真ん中にあることを強調した写真を撮ってみました。


じゃまっけな交通標識がドカンと真ん中に入っていたりします。







クロッカスと同時に咲いていた、早咲きのダフォデイルが今が盛りの後発隊と同時に頑張っています。ちょっとくたびれかかっていますが、迫力ある「数を増す」効果抜群です!

スノードロップ → クロッカス → ダフォデイル と続き、初夏はブルーベルの開花ではじまります。数は少ないのですが。


日本では新学期、新学年の始まる春ですね!
イギリスの学校はまだもう一週間イースター・ブレイク(春休み)です。

その後、もう1学期(夏学期 summer term)ありますが、16歳の春(誕生日前の人は15歳)に全国統一の高校卒業程度の学業資格試験を受けたら うちの息子たち最終学年の生徒は学校に行かなくなります。

うちの息子は、すでに入学許可をもらっている地元のシックスフォーム・カレッジに9月から かよいます。
シックスフォーム・カレッジは、大学入学試験資格、あるいは職業資格の準備をする教育機関です。(授業料は無料)

ちなみに、卒業式も入学式もありません。


↓↓↓画像をクリックしてください。はい、ありがとう。

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15 コメント

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落ち着いてる (マンチェスター好きー@得意技:ブログの主旨そらし)
2018-04-10 10:38:21
何かを塗られちゃったヴェーラ、頭でかくない?(笑)。いつも思う(笑)。

私も花はよくわかりません。勝手に濃いピンクは梅やソメイヨシノ、うっすらピンクはさくらと思っています。
花の話は年齢が60代、70代の方々が圧倒的に詳しい話題です。日本は今、イギリスのまね?してか、ガーデニングが大流行り。ホームセンターは苗や種ばかり売っています。マンションでもベランダでハーブやトマトなんかできちゃうし、市や地主が余った土地を小さな畑として貸し出し、お年寄りの応募が殺到したりしていて、驚いています。

桜が2ヶ月も楽しめるなんて、イギリスの🌸桜は長く落ち着いていていいじゃないですか。

そちらの学校制度も興味があります。学費も無料ですか!!なかなかうらやましい。神奈川県はやっと高校の授業料が世帯収入額によって無料になりまして数年経過。うちは公立なので授業料は月5000円くらい。授業料無料、あまりうれしくないです(笑)。他に制服代やジャージ、通学定期代や自転車置き場代と、そちらの方が高いです(笑)。
イギリスはやはり通学はスクールバスがきて、私服登校、ランチもでるのですか?
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追伸 (マンチェスター好き@怒っないから(笑))
2018-04-10 10:49:12
なんか、「イギリスの桜落ち着いていていいじゃないですか。」、ちょっと言い切った言い方してすみません💦別に怒ってるわけじゃありませんから(笑)。八幡様のおっしゃる、落ち着かない日本の桜(心より同感)よりいいな~という意味合いでございますので、ここに付け加えます。

イギリスの桜はしぶといんですね(笑)!
返信する
日本は後進国 (八幡@呼ばれてとびだすジャジャジャジャーン)
2018-04-10 15:54:12
ええと、ケールグリーン広場の小さな花々は、春の訪れを伝えるようで微笑ましいと感じます。

ヴェーラの赤みは薄れてないですか?なんか少し普通になったように思います。

桜というか、綺麗な花だなぁとしか思わない僕は、枝垂れ桜とソメイヨシノくらいは分かりますが、山桜だのなんだの、分かりません。
でも、最盛期が美しいほど、散り際は潔くあって欲しいというのは、僕のわがままでしょうか。
最近は美熟女とかいって、お歳を重ねても美しい方が増えましたが、やはりおじさんは山口百恵を支持してしまうというか(⌒-⌒; )

さて、皆さま御進学おめでとうございます。
お陰様で我が家の娘も大学に進学しました。
エリさんの息子さんのカレッジが無料というのに驚きです。昨日、テレビでスェーデンは教育費が大学まで無料って言ってました。
コメンテーターよ勝間和代は、これはお金持ちが子々孫々お金持ちのままいられるようにした陰謀だと言っていました。
つまり、教育費にお金をかけられない家庭は良い大学に行けない→高給取りになりにくい、ということのようです。
ことの真実は分かりませんが、確かにお金がかかりすぎて、学生は奨学金というローンを抱えて社会に出ることが多くなったと聞いています。

さらに、若年層が減っているのに、大学の数を増やす行政に疑問を感じます。
一度動き出したら変えられない日本という鈍い国は、いつのまにか後進国になっているように思います。
返信する
イギリスの学制、他 (江里)
2018-04-10 22:09:42
やはり、興味はそっちへ行ってしまいましたか。イギリスの学制はどんどん単純化されてきています。

今は、超超エリートのいく「パブリックスクール」、普通の私立「インデペンデント・スクール」、かつては官立で今私立、経済的に苦しい成績優秀者の学費免除が義務付けられている「グラマースクール」、うちの息子や大部分の子供が行く公立の「コンプリヘンシブ・ステート・スクール」、それにハリーポッターの行った「スクールオブウィッチクラフト&ウィザトリー」も、すべてセコンドリー・エディケーションは11歳から16歳まで、統一試験に希望の学科に受かり次第終了です。公立は3歳の半日幼稚園から18歳まで学費無料。1998年までは、大学も無料でした。私が留学したころは大学進学率は6%から9%に上がった時期でした。大学は経済事情に関係なく、エリートの行くところだったのですが、今は調べていませんが、60%以上、日本の4年制進学率より多いはずですよ!
刑務所にも学士号取得コースがあるぐらいですから。
現在1年の学費は一律、9250ポンド(140万円)。全学部、全大学です。入学金ナシ。ちょっと前までは国家公務員養成の医学部と教職課程は無料でした。今は同額だと思います。
学費無料時代は、生活費も支給されていましたが、今は家の経済状態に関係なく、すべての学生は自己負担で入学します。親の経済負担、一切なし。収入に応じて卒業後学生が返済します。給料から引き落とし。一生返済しない人もいっぱいいて(卒業後低収入、主婦とか無職、退職後の入学等で)経済破綻を引き起こしています。大学さえ出ればいい職に就ける時代はもちろん終わっています。家が豊かだったり、ロンドンなど就職有利な場所にあれば、卒業後生活のために学士号保有者がコンビニ勤め、なんてことをせずに、無給のインターンなどをしてゆっくりあこがれの職のポジションが空くのを待っていられるなど、有利になっているそうです。親の金持ち出身校コネで就職する富裕層も多い!学資に関しては、貧富の差別はありませんが、だーれでも進学する現在、就職は、経済的に恵まれた家庭のほうが圧倒的に有利になってきています。大卒がエリートだった30年前までより社会階層によるチャンスの差が広がってきています。
八幡君の書いている、スェ―デンとは別の意味の格差ですね。でも、塾など、学校外の学習機関にお金がかけられるか、家庭の環境はどうかなどによって、進路が左右されるのはどこも同じです。学資無料で、大学進学が特別だった頃のイギリスにもあったはずです。一流エリート大学のほとんどが私立と言われているアメリカのほうが顕著だと思います。
この話は本文で書く意味があるか検討中です。学制、医療費、福祉の話題は、日本人に知ってほしい重要な事柄なのですが、このブログの本来の目的からは大きく外れます。

イギリスのセコンドリ―スクール(11歳から16歳まで)はすべて制服着用。公立はたいていどこも、黒ブレザーにズボン上下。スクールカラーのネクタイです。女子がスカート着用可の学校は男子もスカート着用を許す動きも出ているようです!
返信する
ヴェーラ、桜 (江里)
2018-04-10 22:21:38
ヴェーラは雨に濡れるといっそう赤みを増すというかどす黒くなって怖さを増しています。いったい何を塗られたんだろう。
フェイスブックやインスタグラムに日本人が投稿する桜の写真の多いこと!イギリスにもたくさん咲いてるんですよ、お伝えした通り、かなり長い期間!だけど、だーれも話題にしませんよ。とおりがかりにきれいだね、ぐらいで。日本人にとって、桜ってなに!?
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桜とは (八幡@遠山の金さん)
2018-04-11 00:09:56
深いですね。
多分、美意識に深く関わっているように思います。
よく言われることは思いつくんですが、なかなか核心を捉えることが出来ないようです。
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 (マンチェスター好き@花粉症は花見はムリ)
2018-04-11 06:44:27
話しがいつもそれてすみません。気をつけます💦イギリスの制度などは興味がありますが、なかなか書きずらいこともあるでしょう。江里さんが書いてくださった文章はムダなくゆっくり咀嚼させていただきます。本当にありがとうございました。

なんでしょう。それこそ桜は遠山の金さんの昔から日本人には大切な季節感あふれる花なんだと思います。私たち行政窓口の職員たちにとっては、精神障害者の方々がフラ~っときてくれますと、ああ春だなと感じるようになっています。日本も諸国と交友が生じれば桜の木を贈呈したり、日本代表の花になっていますよね。人によって春を感じるアイコンはいろいろありますが、今の時期、桜は間違いなく私とお客様をつなぐ会話がはじまる季節用語です。
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お疲れ様です (八幡@行政の窓口は大変ですね!)
2018-04-12 00:34:48
マンチェスター好き様、
お疲れ様です。横からすみません。
春になると精神障害者ってほんとに外に出るんですね!
よくキ◯ガイとかチカンが出ると、春だからねぇ、なんて言ったりしますが…。
そうした方のお相手はさぞや大変かと思います。
適度に気晴らしなどなさって、頑張ってください!
返信する
キノメドキ (江里)
2018-04-12 02:24:20
ああ、マンチェスター好きさんは、やっぱりメンタルヘルス関係のお仕事なんですね!窓口で相談員(?)されているんですね。アメリカで学ばれた精神分析の知識を使ったお仕事なんですか。立派だなあ。
えーっと失礼ですが、卒業されなかったってことですが、日本で勉強を続けられたのでしょうか・・・・とズケズケ質問。私はアートセラピストの仕事に興味を持ったのですが、資格は取っても就職口は皆無だとか。ボランティアの口はあるんですよ。で時間とお金のかかる大学入学はあきらめました。
カウンセラーの講習にも行きましたが、私に向いていない仕事だと気が付きました。(人の人生に責任持てませーん)知識としてはいろいろ学ぶところが非常に多く、介護の仕事などに活かせました。受講者は看護師、刑務官、保護司など別のメンタル面での助けを必要としている人相手の職業についているか、めざしている人がほとんど。アメリカと違ってフリーランスのカウンセラーに料金払う文化が確立してないんです。資格を持った刑務官、看護師等々が優遇されるから講習に通うって感じで。企業、大学、国家保健省のお抱えカウンセラーになれる口もごくわずか。
日本でも精神障害のある人に対応するのは、たとえ窓口でも、職業資格とまではいかなくても、講習を受けて検定合格者(サテフィケート保持者)でないとだめですよね?
で、やっぱり症状がでてくるのって、キノメドキが多いってほんとなんですね。桜の花の美しさにひかれて(?)自己解放?
返信する
私のこと (マンチェスター好き@今は時間が無い(笑))
2018-04-12 12:20:39
きゃ~♥私に興味があるのですね(笑)嬉しいなあ!しかし、皆様が思い描く私なんかではありません。今時間がなくて詳しくは次回ですが、取り急ぎコメントを見て嬉しくて書いてます。

私の仕事は行政窓口業務ですが、決してメンタル的な関わりはなく、住民票や戸籍なんかを出す、区民課の非常勤です。公共は本当にいろんな方々がくるので、対応には苦労します。まだ障害の方々はかわいいですよ。問題はクレーマーですね。ただ、文句が言いたい人。

帰国してからは、仕事をしながら夜な夜な精神分析系のクラスには数多く籍をおきました。しかし、やはり資格はとっていません。
訳はありますが言い訳です(笑)!
まだ書きたいけど、仕事いきます。
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