ストックポート内に住む友人が庭でペットのニワトリを4羽飼っています。

飼い始めて一年になるはずです。
見に行きたい行きたいと思いつつ、先週やっと実現しました。

イギリスでは「自宅でニワトリ飼育」がちょっとしたブームです。
裏庭の、十分の一ほどのスペースが金網で囲われ、黒いウッドチップが敷き詰められています。
畳4畳分ほどのスペースでしょうか。

その中に丈夫な金属製の檻が、さらにその中にはプラスチックのポッド2つが置いてあります。


早朝、ポッドから出されたニワトリたちは日中ウッドチップの敷き詰められたスペース内を自由に徘徊しています。
現在専業主婦の友人が在宅している時は金網の扉も開けられ、芝生が植えられた裏庭を自由にうろつきまわっていいのです。

ニワトリたちが自主的にポッドに戻る日暮れ後、ポッドの頑丈なプラスチックの扉をしめ、檻も一番外の金網のフェンスの入り口もきっちり閉めてしまいます。
ずいぶん厳重な囲い込み!と思われたことでしょう。
キツネよけなのです。
この広いバス通りぞいのストックポートの住宅街も、ほかのイギリスの都市、郊外同様キツネの大量繁殖が問題になっています。
ゴミを食い荒らす、野生の小動物のみならずペットまで襲うことが知られている獰猛なキツネの撃退は裏庭で飼うニワトリの飼い主にとって重要な問題なのです。
私のうちでも飼っていた子ネコがキツネかアナグマに殺されるというたいへん悲しい出来事がありました。
卵を産ませるために品種改良された「現代ハイブリッド種」のこの4羽は同じ時期に同じブリーダーのもとから来た同年齢の仲良しですが、姉妹ではないそうです。
片時も離れず常に行動を共にしています。
この家にはイヌが2匹、ネコが一匹います。

この3匹はニワトリが裏庭を散策中は庭に出してもらえません。
毎日、ほぼ一日中ニワトリたちが庭を占有していることになります。
コッカースパニエルのルーファスの趣味は窓際に座ってのバードウオッチング。

私たちも庭に出したニワトリたちをしばらく眺めて楽しんだのですが、外でじっとしているのは寒いので庭の眺めが効くリビングルームに移っておしゃべりしながら庭を見ていました。
ニワトリを見ていると本当に心が和みます。
カクカクしたユーモラスな歩き方(なんだかエラそうです)、時々立ち止まって足を後ろに蹴りだすようにする謎のしぐさ、ミミズを掘ったり芝生をつついてむしったり...
フワフワのお尻も何とも言えずかわいらしい!
抱き上げても怒りません。
さすがになれない私が長いこと抱えていると嫌がってバタバタし始めますが。
一度さわってみたいと思っていた、ぶよぶよしたトサカもつまんでみました。
背中に顔をグッと突っ込んでニワトリのにおいも嗅いでみました。
羨ましい!
私もずっとニワトリを飼ってみたいと思っていたのですが、キツネ対策、自由に外出させているネコ、旅行中の世話、花壇のお花をつつかれてはイヤ...などのことを考えると実行には移せないでいるのです。
ずっと4羽かたまって行動していたニワトリの1羽がいつの間にか姿を消しています。
「あ、メイベルが卵を産んでいる!見に行こう」という友人の後に続いて庭に出て、二つあるプラスチックのポッドのひとつを見てみました。
その日、1日分の「収穫」です。

毎朝卵をチェックするようなのですが、私に見せるため午後までとっておいてくれたようです。
この時もう卵を産み終わったメイベルは庭に出て他の3羽に加わって団体散策に戻っていました。
日中、群れから離れて自宅(ポッド)に戻り不定期な産卵をすることがよくあるのだそうです。
メイベルが産んだばかりのペパーミント・グリーンがかった生みたて卵はじわーっと温かかったです。

友人宅の台所で撮ったこの写真は、その前日の収穫です。

友人に素朴な質問をしました。
ニワトリは自分が産んだ卵を人間にとられてイヤじゃないのか?
ぜーんぜんイヤじゃないそうです。
ニワトリたちは産みっぱなし。
産んだとたん、卵をほったらかして外に出てまた遊び続けます。
オンドリがいる場合、全く別です。
受精した卵の中には自分たちが産んだ生命が宿っているのですから、メンドリたちは卵がかえるまで片時も離れず温め続けるそうです。
自分が産んだ卵にただの黄身が入っているのか大切な我が子のヒヨコが入っているのかメンドリに、わかるのか!?
わかるみたいですね。
ちなみに、友人は時々産んだ卵を硬炒り卵にして細かく砕いてえさに混ぜてニワトリたちに与えているそうです。
ニワトリたちは大喜び、体にいいらしいのです。
でもそれを聞いた時、「ええ~なんだか猟奇的!(自分の産んだ卵を食べるだなんて!)」と思ったのですが、ヒヨコの入っていない卵に対する無関心さについて聞いたら、なーんだ...卵って産んだニワトリたちにとってもただの「食材」なのね。と納得です。
その日の収穫をすべてもらうことになっている私はニワトリたちに(日本語で)「もらうね、ありがとう」といいました。

ニワトリたちは返事もしません。
ひっきりなしにコーコーコーと口々に独り言を言い続けていましたが。
卵を産ませるためのペットのニワトリは成鳥を買ってくるのが普通だそうです。
かわいいヒヨコのうちから飼いたくないのかと聞いてみたのですが、メンドリを買ってきたつもりなのにオンドリが混ざってしまうこともあり、トラブルがあるからだそうです。
かわいがって名前もつけたニワトリがオンドリだったからといって殺して食べるにもしのばず...困ったことになるのは目に見えています。
ここの家のメンドリたちの名はメイベルとマージと、もう一羽、何だったかな?
いずれも家畜にはおばあさんぽい名前を付けるのがイギリスの伝統のようです。
もう一羽は何回きいても絶対覚えられないウェールズ語の名前でした。
このうちでは、成人した娘と夫婦の3人ではとても食べきれない量の卵をご近所や友達、親せきに上げまわってもまだあまり、たくさんの酢漬け卵を作って、それも人に配っているということです。

私は18個もらいました。

殻を洗わずにおくと6週間室温でもつそうです。
冷蔵庫に入れると風味が落ちるとか。
使う前に、殻も水で洗った方がいいようです。
メイベルの産んだペパーミント・グリーンの卵も入っているはずなのですが、自然光とオレンジがかった電球の明かりの下では色が違って見えますね。
形も大きさもさまざま。
昨日は贅沢に6個使ってフリッタターを作り、夕ご飯に私と夫の2人で食べました。
炒めた野菜を卵でとじてトマトの輪切りをのせた、オーブンで焼く卵焼きです。
そう言えば、イギリスではペットのニワトリを、ニワトリの英語として知られる chicken と呼ぶことはほとんどないと思います。
チキンといえば、食材の「鶏」を思い浮かべることが多いかもしれません。
なんと呼んでいるかといえば、「hen メンドリ」ですね。
オンドリはcockerel とか rooster と呼ぶようです。
友人もうちの夫も cockerelと言っていますが、違いを知るために辞書で引いてみたら cockerel は「一歳未満の子供を産ませたことがないオンドリ」だと書いてありますよ.....
roosterはアメリカ英語なので、イギリスでは好まれていないようなのです。
イギリスでは本来 cock というのですが、その言葉はアメリカで男性器をさすキタナイ言葉として知られ渡っているので、イギリスでも現在(準)放送禁止用語です。
ニワトリの飼育家の私の友人が使う、「コッカレル」でいいと思います。

飼い始めて一年になるはずです。
見に行きたい行きたいと思いつつ、先週やっと実現しました。

イギリスでは「自宅でニワトリ飼育」がちょっとしたブームです。
裏庭の、十分の一ほどのスペースが金網で囲われ、黒いウッドチップが敷き詰められています。
畳4畳分ほどのスペースでしょうか。

その中に丈夫な金属製の檻が、さらにその中にはプラスチックのポッド2つが置いてあります。


早朝、ポッドから出されたニワトリたちは日中ウッドチップの敷き詰められたスペース内を自由に徘徊しています。
現在専業主婦の友人が在宅している時は金網の扉も開けられ、芝生が植えられた裏庭を自由にうろつきまわっていいのです。

ニワトリたちが自主的にポッドに戻る日暮れ後、ポッドの頑丈なプラスチックの扉をしめ、檻も一番外の金網のフェンスの入り口もきっちり閉めてしまいます。
ずいぶん厳重な囲い込み!と思われたことでしょう。
キツネよけなのです。
この広いバス通りぞいのストックポートの住宅街も、ほかのイギリスの都市、郊外同様キツネの大量繁殖が問題になっています。
ゴミを食い荒らす、野生の小動物のみならずペットまで襲うことが知られている獰猛なキツネの撃退は裏庭で飼うニワトリの飼い主にとって重要な問題なのです。
私のうちでも飼っていた子ネコがキツネかアナグマに殺されるというたいへん悲しい出来事がありました。
卵を産ませるために品種改良された「現代ハイブリッド種」のこの4羽は同じ時期に同じブリーダーのもとから来た同年齢の仲良しですが、姉妹ではないそうです。
片時も離れず常に行動を共にしています。
この家にはイヌが2匹、ネコが一匹います。

この3匹はニワトリが裏庭を散策中は庭に出してもらえません。
毎日、ほぼ一日中ニワトリたちが庭を占有していることになります。
コッカースパニエルのルーファスの趣味は窓際に座ってのバードウオッチング。

私たちも庭に出したニワトリたちをしばらく眺めて楽しんだのですが、外でじっとしているのは寒いので庭の眺めが効くリビングルームに移っておしゃべりしながら庭を見ていました。
ニワトリを見ていると本当に心が和みます。
カクカクしたユーモラスな歩き方(なんだかエラそうです)、時々立ち止まって足を後ろに蹴りだすようにする謎のしぐさ、ミミズを掘ったり芝生をつついてむしったり...
フワフワのお尻も何とも言えずかわいらしい!
抱き上げても怒りません。
さすがになれない私が長いこと抱えていると嫌がってバタバタし始めますが。
一度さわってみたいと思っていた、ぶよぶよしたトサカもつまんでみました。
背中に顔をグッと突っ込んでニワトリのにおいも嗅いでみました。
羨ましい!
私もずっとニワトリを飼ってみたいと思っていたのですが、キツネ対策、自由に外出させているネコ、旅行中の世話、花壇のお花をつつかれてはイヤ...などのことを考えると実行には移せないでいるのです。
ずっと4羽かたまって行動していたニワトリの1羽がいつの間にか姿を消しています。
「あ、メイベルが卵を産んでいる!見に行こう」という友人の後に続いて庭に出て、二つあるプラスチックのポッドのひとつを見てみました。
その日、1日分の「収穫」です。

毎朝卵をチェックするようなのですが、私に見せるため午後までとっておいてくれたようです。
この時もう卵を産み終わったメイベルは庭に出て他の3羽に加わって団体散策に戻っていました。
日中、群れから離れて自宅(ポッド)に戻り不定期な産卵をすることがよくあるのだそうです。
メイベルが産んだばかりのペパーミント・グリーンがかった生みたて卵はじわーっと温かかったです。

友人宅の台所で撮ったこの写真は、その前日の収穫です。

友人に素朴な質問をしました。
ニワトリは自分が産んだ卵を人間にとられてイヤじゃないのか?
ぜーんぜんイヤじゃないそうです。
ニワトリたちは産みっぱなし。
産んだとたん、卵をほったらかして外に出てまた遊び続けます。
オンドリがいる場合、全く別です。
受精した卵の中には自分たちが産んだ生命が宿っているのですから、メンドリたちは卵がかえるまで片時も離れず温め続けるそうです。
自分が産んだ卵にただの黄身が入っているのか大切な我が子のヒヨコが入っているのかメンドリに、わかるのか!?
わかるみたいですね。
ちなみに、友人は時々産んだ卵を硬炒り卵にして細かく砕いてえさに混ぜてニワトリたちに与えているそうです。
ニワトリたちは大喜び、体にいいらしいのです。
でもそれを聞いた時、「ええ~なんだか猟奇的!(自分の産んだ卵を食べるだなんて!)」と思ったのですが、ヒヨコの入っていない卵に対する無関心さについて聞いたら、なーんだ...卵って産んだニワトリたちにとってもただの「食材」なのね。と納得です。
その日の収穫をすべてもらうことになっている私はニワトリたちに(日本語で)「もらうね、ありがとう」といいました。

ニワトリたちは返事もしません。
ひっきりなしにコーコーコーと口々に独り言を言い続けていましたが。
卵を産ませるためのペットのニワトリは成鳥を買ってくるのが普通だそうです。
かわいいヒヨコのうちから飼いたくないのかと聞いてみたのですが、メンドリを買ってきたつもりなのにオンドリが混ざってしまうこともあり、トラブルがあるからだそうです。
かわいがって名前もつけたニワトリがオンドリだったからといって殺して食べるにもしのばず...困ったことになるのは目に見えています。
ここの家のメンドリたちの名はメイベルとマージと、もう一羽、何だったかな?
いずれも家畜にはおばあさんぽい名前を付けるのがイギリスの伝統のようです。
もう一羽は何回きいても絶対覚えられないウェールズ語の名前でした。
このうちでは、成人した娘と夫婦の3人ではとても食べきれない量の卵をご近所や友達、親せきに上げまわってもまだあまり、たくさんの酢漬け卵を作って、それも人に配っているということです。

私は18個もらいました。

殻を洗わずにおくと6週間室温でもつそうです。
冷蔵庫に入れると風味が落ちるとか。
使う前に、殻も水で洗った方がいいようです。
メイベルの産んだペパーミント・グリーンの卵も入っているはずなのですが、自然光とオレンジがかった電球の明かりの下では色が違って見えますね。
形も大きさもさまざま。
昨日は贅沢に6個使ってフリッタターを作り、夕ご飯に私と夫の2人で食べました。
炒めた野菜を卵でとじてトマトの輪切りをのせた、オーブンで焼く卵焼きです。
そう言えば、イギリスではペットのニワトリを、ニワトリの英語として知られる chicken と呼ぶことはほとんどないと思います。
チキンといえば、食材の「鶏」を思い浮かべることが多いかもしれません。
なんと呼んでいるかといえば、「hen メンドリ」ですね。
オンドリはcockerel とか rooster と呼ぶようです。
友人もうちの夫も cockerelと言っていますが、違いを知るために辞書で引いてみたら cockerel は「一歳未満の子供を産ませたことがないオンドリ」だと書いてありますよ.....
roosterはアメリカ英語なので、イギリスでは好まれていないようなのです。
イギリスでは本来 cock というのですが、その言葉はアメリカで男性器をさすキタナイ言葉として知られ渡っているので、イギリスでも現在(準)放送禁止用語です。
ニワトリの飼育家の私の友人が使う、「コッカレル」でいいと思います。
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