イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

買い物の外出と、イギリスのコロナウィルス近況アップデート

2021年01月19日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
霧雨まで降りだして肌寒い午後でしたがちょっと離れたコンビニエンスストアまで牛乳を買いに行きました。
外を歩くと気分爽快、家にいるのが飽きてきたのです。

公園のベンチで一休みしました。




木彫りのフクロウ、べーラのいる空き地です。


スノードロップがつぼみをつけていました。


イースターの頃に花盛りのスイセンまでもがもう!つぼみをつけていました。



よその家の前庭のほおずき、英語でChinese Lantern (ちょうちん)といいます。


レースのちょうちんの中に赤い灯がともっています。


さて、コロナウィルスの話題です。
昨日1日のイギリスの新規感染者数は 37,535人。
2週間前に6万人を超えたあたりから減っています。
先週の金曜日にまた5万を超えたものの、3万、4万台に落ち着いています。

検査数は先週より平均5%増えていて、昨日1日の検査数は417,329でした。

ボリス無能ジョンソン首相率いる政府は何が何でもなんとしてでも!ロックダウンの緩和(=悲願!経済活動の再開!!)をたとえ限られた地域でもいいからやりたくてやりたくてもうどーうしようもなくたまらないらしく、そのうち全国民検査、あるいは緩和できそうな地域の全住民検査に乗り出しそうです。

安心するのはまだ早い、入院患者(=重症者)と死亡者が毎日確実に増えています。
すべての病院の多くの病棟が「コービッド covid(コロナウィルスによる病症)病棟」として使われています。
専門外の医師、看護師も臨時の「呼吸器系集中治療病棟」担当としてコービッド患者の治療にあたっています。

医療が国家に管理されているイギリスではこんな臨機応変な対応が可能なので、まだまだ医療崩壊はギリギリ起こっていないのです。

2週間前のピーク時に感染が判明した(多くは無症状の)1日 6万以上の人たちの何人かに症状が出始め重症化し始めるのが来週あたり...
医療のひっ迫と死亡者のピークはまだ来ていない、というのだから怖ろしいです!

明るいニュースです。
現在、3種類のワクチン接種が並行して急ピッチで進んでいます。
昨日、イギリスの80歳以上の人の半分が接種完了したそうです!

まだ、半分....?イギリスにもそんなにたくさんお年寄りがいたのか、とちょっとびっくりです。
医療、介護職の人たちにも並行して接種が続いています。

今日から75歳以上の人への接種も始まります。

3種類、すべてのワクチンとも期間をあけた2回の接種で効果が(ほぼ)確実になる仕組みです。
1回目の接種後3週間目(21日目)に2回目を接種すれば効果は95%前後(スゴイ)。

感染率が高い変異種の蔓延がはじまり 医療危機が懸念されて以後、2回目の接種を3週間後から 12週間後に遅らせて「最初の接種をできるだけ多くの人に受けさせる」方針に変更です。
最初の1回だけだと予防効果は70%ほどだとか、それでも重症者の数がぐうっと減るそうです。

ワクチンを2回接種すればコービッド の罹患を95%の確率で抑えられる....と思っている人は多いと思います(私もそう思っていました)

違います。

接種が完了すれば、感染罹患しても95%の確率で症状がでない、あるいは出ても軽くすむというのが事実です。
つまり確率(臨床研究中)は接種前よりは低くなるらしいのですが接種が完了しても、感染者と濃厚接触すれば感染する可能性があるらしいのです。

感染すればほぼ確実に他の人に感染させることになります。
「接種を受けた人は全員保菌者になるので10日間強制隔離させよ」というフェイクニュースがイギリスの一部で拡散したそうですがそれも事実とは全く違います!

接種が成功しても罹患して感染拡大させてしまう可能性があるということなのです。

ワクチンの接種計画が遅れているらしい日本で東京オリンピックを今年開催するのは無理じゃないでしょうか。
「来日する関係者すべてがワクチン接種済みとは思われない今年の夏は無理だ」という日本人の意見がもっともらしく聞こえますが、それも間違っています。
たとえワクチン接種済みの人だけを来日させることができたとしても その人たちが日本で感染拡大する可能性はとめられません。

海外から多くの人に来てもらうのは、日本人が全員(あるいは少なくとも高齢者など重症化しやすい人だけでも)接種を受けてからでないと危ないのでは?




コメント (2)
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