イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

チャリティショップに寄付されてさらにゴミ箱に放り込まれたかわいくない人形、チャンスを与えられて不機嫌顔で店頭に居座る

2018年10月07日 08時00分00秒 | 英国ってハズカシイ!
週に一度ボランティアとしてお手伝いしている、チャリティショップ、オックスファム Oxfam に寄付された赤ちゃん抱き人形。


ぞっとするほどかわいくない顔です。

抱っこすると吸いつくようになじみ、頭の重さもグラグラ危なっかしいところがなかなかリアル。
しかも小さい子供が抱っこした時に感じる赤ちゃんの重さもしっかり考慮されているかんじで…もしかしたら優れた製品なのかもしれませんが…

かわいくないものは、かわいくない!


ボランティアの年配の男性に見せたら「捨てちゃえ」といわれました。
いやいやいや、壊れてもいない寄付品を処分するわけにはいきません。

売り場に出されて不機嫌ムードを振りまいています。


「捨てちゃえ」といって、実際私が席を外したすきにゴミ箱にぶち込んだ男性スタッフの名をとって勝手にアランと名付けました。

イギリスには実は「かわいくない」リアルな新生児人形がけっこう売られているのです!
もちろんかわいいものもありますが。

たぶん、子供の教育に配慮したデザインだと思うのですが例えば…


こんなリアルな赤ちゃん人形をかわいがっている子供たちもけっこういるのです。
わざわざリアルな赤ちゃん人形を与えられるのは、どちらかというと「教育的な」家庭の子供のように思われます。

この黒人新生児人形の写真を学校や保育園御用達の知育玩具の通信販売のウェッブサイトで見つけた時はあっと声を上げそうになりました。

上の息子が2歳の頃、ほんの少しの間お世話になった公立の保育園の一部屋に、いつ行ってもこれと全く同じ赤ちゃん人形が十数体あつらえたサイズのベビーベッドに寝かされてずらっとならんで置かれていたのです。シュールな光景でした。

園児が一斉に男の子も女の子も赤ちゃん人形におむつを当てたりミルクを上げたりかいがいしくせわをしているのも見たことがあります。

それにしてもかわいくない!
かわいくないほうが教育的配慮がある?


うーん、オックスファムに寄付された不機嫌赤ちゃん人形はリアルな教育用知育玩具ともちょっと違うようですよ。胴体の部分は硬く綿を詰めた筒状の布でできていました。

売れるかどうか見ものです。

さいしょ3ポンド99ペンス(596円)の値段をつけたのですが、「高い!誰も買わない」といわれて1ポンド99ペンスに下げました。
捨てられるよりはまし、という値段です。

誰かアランを引き取ってかわいがってくれる人、いませんか。



↓↓↓画像をクリックしてください。はい、ありがとう。

コメント (4)
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