久しぶりに、イギリスのデザート。
ずいぶん前にご紹介した、アップル・クランブル apple crunble、再び登場。
前回は、学校の調理の授業(food tech)で習ってきたおさらいに、息子が作ってくれたものでした。
↓リンクを貼りましたので見てください↓
おそらくは、イギリスでもっともポピュラーな家庭デザート、アップル・クランブル
今回は、スーパーの半額セールで買いました。賞味期限は当日まで。
なんと、正価が4ポンド!ポンド安の現在、606円もします。
酸味が強く、巨大な調理用のブラムリーアップル Bramley apple に加えて、甘くてジューシーな、デザートアップル(そのまま生を食べるリンゴ)、ギャーラ Gara と、ゴールデン・デリシャス Golden Delocious が使われているということです。
調理用のブラムリー・アップル(上記の記事から)
庶民的なスーパーマーケット、アスダ Asda の自社ブランドで高級感を打ち出した展開の、Extra Special レンジの商品です。
さて、味の違いは・・・?
リンゴはすでに調理済みです。
箱から出して、アルミのトレイのまま160℃の低温で、20分、オーブンで焼きます。
スプーンですくい取って・・・
私一人、こってり甘い、ソルテッド・キャラメルとチョコレートフレーバーのコーニッシュ・アイスクリームを添えて食べました。
夫と息子は、脂肪分ゼロの、フロマージュ・フレィ fromage freis を添えて食べました。
日本で「フロマージュフレ」といえば、チーズケーキのようなお菓子を指すようですが、イギリスでは、フランス起源のトロンとした、ヨーグルトのような口当たりの、白いクリーム・チーズのことです。
夫がコレストロールを気にする我が家では、近ごろ、暖かい食後のデザート(イギリスでは、プディングといいます)には いつもこの脂肪分ゼロのフロマージュ・フレィを添えています。
家庭で作ったものよりも、ふわふわサクサク、クランブルの口当たりがいいようです。
・・・「私のうちで作ったものよりも」と言いなおした方がいいかもしれません・・・
高級(?)食材を使った意味があるのか?クランブルの甘さが濃いせいか、はっきり言って、味の違いは判りませんでした。
まあ、半額の2ポンドしか払っていない私たちは苦情も言えませんが、3~4人分用の半調理済みの焼き菓子が4ポンドは高いです!
つくり方
中味;575グラムのリンゴの角切りに大さじ2杯の砂糖(できれば茶色いグラニュー糖)をまんべんなくまぶし、オーブン皿に敷き詰める
クランブル;小麦粉175グラムと120グラムの砂糖と120グラムの細かく切った冷たいバターをボロボロになるまで手でよく混ぜる。
クランブルをリンゴの上に平たく伸ばして(つぶさないように!)、オーブンに入れ、190℃で35分から40分焼く。
以上、簡単でしょう?
あついカスタード・クリームを添えて、焼きたてを食べるのがイギリス流。
今回食べた、高級市販品も、息子が学校で習ってきたのも、私がよく作るのも(ルバーブで作った例↓記事のリンクを貼りました。見てくださいね)シナモンいりで、クランブルにオーツが混ぜてある、おしゃれな現代バリエーションです。
イギリス伝統の、茎野菜を使った甘ーいデザート、ルバーブ・クランブル
上に載せたのが、戦争中に考案された「基本レシピ」
戦争中、配給制になった小麦粉を使う量が少なくて、手順もぐっと簡単なクランブルがパイに代わって食べられはじめたのだそうです。
それから70年以上たって、食生活は非常に豊かになった今でも、イギリスの家庭の定番プディングとして、大人気。
びんぼったらしい起源のお菓子なのに、Extra Special はないでしょう!?
↓↓↓画像をクリックしてください。はい、ありがとう。