イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

イギリス伝統の日曜日のごちそう、サンデー・ロースト

2014年09月01日 09時30分42秒 | 英国の食べ物、飲み物
この写真は昨日、日曜日にとりました。私の職場、高齢者ホームの食堂名物、毎週日曜の週替りサンデー・ロースト Sunday roast



サンデーロースト(ローストディナーともいいます)は昔ながらの肉料理で、家族全員がテーブルを囲める日曜のお昼ごはん。
週に一度のご馳走です。

家庭では、伝統的に午後2時、3時ごろから だらだらと夕方まで食べ続けるのが本格的。
夕食は抜きか、ごく軽くすませます。

お昼ごはんは「ランチ」では?
はい、確かにアメリカ風にランチとよぶ人たちも増えて来ています。特に若い人たちを中心に。

イギリスでは昔から昼食を「ディナー」夕食を「ティー」とよんでいます。
お昼にしっかり食べて夕方は軽く、という時代の名残だそうです。

今でも、特に退職して高齢者ホームにいるお年よりは、昼にビストロで他の入居者とテーブルを囲んでホットディナー、夕食は1人でチーズとビスケットかサンドイッチ、の人が多いんです。

ドイツや北欧でも似たような習慣がある、と聞きました。

今では家族が揃う夕食を一日で一番重要な食事にして、「ディナー」と呼ぶのも一般的になってきています。

いまだに夕食を「ティー」とよぶのは労働者階級出身のしるし、と根拠に欠ける説を唱える人もいます。

家庭や、地域によっても言い方が異なるので混乱のもとにもなっています。

北部で根強いのはたしか。北西部、お年寄り相手のうちの職場では、ディナー(昼)、ティー(夕)で統一しています。


さて今週のサンデー・ローストはロースト・ポーク roast pork


オーブンで長いことローストした大きなかたまりのポーク。
薄くスライスしてあります。

お肉から出る脂で、外はこんがり中はしっとり汁気たっぷり。

小なべに煮立った(ポーク・スライスが漬かってるのとは別の)グレービーをとろりとかけてくれます。

黄色いこんもりはアップル・ソース。ポークにはかかせません。

赤茶色のカリカリはクラックリング。ブタの皮をブタの脂でこんがり揚げたもの。
カロリー高そう。

噛みしめるとポークの滋味がじわっと広がる。

マッシュトポテトとローストポテト。家庭やレシピ本によって作り方が違います。

これは日本でもおなじみなめらかタイプのマッシュですね。クリームか牛乳がはいってるはず。

私の家のは、イギリス人の夫のおふくろの味、ぼそぼそ、ごつごつした舌ざわりで、食卓でホースラデイッシュ(白いわさび)のペーストを混ぜて食べます。






p/
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