万能鑑定士Ｑの事件簿IV

著者デビュー作「催眠」の嵯峨敏也コラボ作品。
今までの４作の中では最もミステリーとしての完成度が高い。
途中で犯人はこいつしかいないとわかるのだが、世界観を崩さずにどうやって辻褄を合わせるのだろうと思って読み進めると、最後にどんでん返しで話がまとまるところはさすが。

万能鑑定士Ｑの事件簿IV (角川文庫)

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松岡　圭祐
角川書店(角川グループパブリッシング)
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ウインド・リバー

ネイティブアメリカンの居留地を舞台にした閉鎖社会の実録犯罪物だが、居留地ならではの閉塞感があまり伝わって来ず、よくある暴走した集団の残酷事件という、若者のリンチや高速道路の追い越し事件と同レベルという印象を受けた。
つまり、歴史の怨念に基づく犯罪ではなく、犯罪者基質の人間が起こす犯罪ということでしかなく、ボーダーラインで描かれたメキシコ特有の怖さのようなものは、伝わってこなかった。

インクレディブル・ファミリー

Ｍｒ.インクレディブルの続編。
ヒーロー同士のバトルシーンはなかなかよかったが、全体的なストーリーがいまひとつ。