社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

年末年始、南シナ海がきな臭い

2015-12-24 00:00:51 | 外交と防衛

南シナ海を舞台とする米中の対立がエスカレートしている。
10日には米戦略爆撃機のB-52が、中国が実効支配する人工島から2海里の距離にまで接近した。海軍三大艦隊である北海艦隊、東海艦隊、南海艦隊のすべてを投入して軍事演習を実施した。
(
)
 北海艦隊と南海艦隊が同演習に派遣した通常動力潜水艦、ミサイル駆逐艦、ミサイル護衛艦からなる部隊を「レッド」、東海艦隊の「ブルー」部隊は対潜水艦戦と防空戦を想定して対峙した。さながら実戦の「真に迫った」演習で、損害を受けた潜水艦に対する救助や、相手側船舶の拿捕の演習も行ったという。
以下略 全文 livedoor news/20151221 1453 サーチナ
http://news.livedoor.com/article/detail/10980571/

 

 大丈夫か?外海は波が荒い、中国海軍はその殆どが内海での経験しかない。船酔いで海軍志願者がまた激減するぞ。

 なぜ米軍がB-52を使用したか理解しているのか?40年以上前の大型爆撃機の機体は、低性能レーダーに探知できるためである。米軍が本気ならB-2ステルス戦略爆撃機やレーダーを掻い潜る低高度侵攻のB-1戦略爆撃機を使用する。いやトマホーク巡航ミサイルで事足りる。

 B-52 トマホーク

 B-52を使用するのは、中国に「見つけてください」と言わんばかりの行動である。これは砲艦外交の一種でしかない。周辺国にもB-52ならばレーダーに映る。外交的行動である。

 とうとう中国海軍がつられて出てきたようだ。中国の艦船は日米でほぼ全ての軍艦をモニタリングしている。偵察衛星で、SQSOS(ソナー網)や潜水艦、哨戒機等で。この索敵の網を潜り抜けるのは現在の中国軍には不可能である。唯一発射された弾道弾ミサイルぐらいではないか?故に発射前の弾道弾ミサイル(四川軍区にある)は常時衛星にモニタリングされている。

 ネットで中国人が騒いでいる巡行ミサイルは如何せん音速は越えない。日本の防空網さえ抜けない、米艦隊の防空網は更に難しい。

 これで本当に米艦隊と事を構えるのか?中国の国内事情で引くに引けなくなっていることは容易に想像できる。

 明日のクリスマスか正月かその辺りが臭う。米軍の休暇中を狙うのか?しかし現在の米海軍はそんなに甘くはないぞ!

 いずれにしろ2016年は非常にきな臭い年明けとなるようである。

1985年全人代で決定した中国の軍事ドクトリン

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする