社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

安全保障の議論をするに当たり

2008-04-25 10:02:32 | マスコミ批判
 安全保障の議論をすることは大変有意義なことです。しかしTVでの議論、特に専門家の議論は専門過ぎて我々一般人には全くと言って良いほど理解ができません。片やTV局が頼りにしているコメンテーターと言われている方々は、感情論や寝言ばかりで、素人が聞いても何の役にもたちません。
 少なくとも、ライフルと拳銃との効果の差ぐらい知ってていただかねば、現実とは全く異なる次元での議論となります。そしてそれらの方が心情的に応援する共産圏のベストセラー、RPG-7ぐらいご存じなければお話にもなりません。そのコメンテーターと軍事の専門家とでは、全く議論が成立しません。
 また、国際法に基づいた発言をされるコメンテーターの方も少なく、軍事が外交の延長線上にあるというクラウゼビッツ以来の基本的なことが理解されていません。3千年も昔からの中国のベストセラー「孫子」も「兵は国家の大事なり」と軍事が政治行為の重大な柱であることを第1条で謡っています。
 戦争することと安全保障の議論をしその災害に対処することとは同一ではありません。オウム真理教の地下鉄サリン事件の時、現場で活躍したのは大宮の陸自です。BC兵器に対する装備も人員も当時の警察は有していませんでしたから、陸自が動いたのです。
 BC兵器といってピンとこない方が安全保障の議論しても何の役にも立ちません。時間の無駄ではないでしょうか。
 安全保障の議論をTVで行う場合、TVはもっと視聴者が理解しやすくする義務(報道する側の義務)があるのではないでしょうか。少なくとも素人以下のコメンテーターは切るべきです。
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