社会科学上の不満

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海賊対策

2008-04-24 09:06:24 | 外交と防衛
 十年ほど前に入院した時の同室の方にタンカーの2等航海士の方がおられました。彼が言うには、マラッカ海峡などの海峡には多くの海賊がいるそうです。また当時はガルフウォー(湾岸戦争)の直後で紅海には米機動艦隊いたために海賊はいなかったようです。
 基本的に10万tクラスのタンカーがボートや漁船の脇を全速で通過したらそれらの小型船は転覆するそうです。
 しかし、当時(今も?)の日本の世論は、東南アジアの海賊サイドにたった見解が多かったようです。もし海賊船でも転覆させたら、「日本のマスコミの集中攻撃を船会社が受け罪人扱いにされる」と言うようなことを話してくれました。当時の日本は海賊など過去の遺物という認識が一般的でしたから、なおさらです。
 その後防衛白書に海賊の件が記載されるのに3年ほどかかりました。海賊に襲われた場合の具体的な防衛策がない日本政府は非常に怠慢としか言いようがありません。日本は貿易立国です。その貿易の輸送手段は圧倒的に船舶です。シーレーンの確保は重要ではないでしょうか。
 重火器で武装した海賊でも日本は海賊の人命優先なのでしょうか。被害者の人命優先ではないでしょうか。10万tのタンカーはRPG-7数発では沈みません。タンカーを全速でぶち当ててもよいのではないでしょうか。それとも日本側も武装することを選択しますか?
 また、海賊の人命優先の方に多いのですがRPG-7がどういう兵器か解らなくて発言されているコンメンテータが多いことにも驚かされます。戦略と戦術の違いが理解されていない方々です。
コメント
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