社会科学上の不満

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松代大本営に思う

2007-08-18 21:52:40 | 社会常識と教育
 松代大本営の後地を見学してきました。ただ手掘りの洞窟でした。30代の方が「こんなんで勝とうと思っていたのか」と吐き捨てるように呟いているところに遭遇しました。しかし、当時の日本の大本営は本気でそう思っていたふしがあります。ですから、現在アメリカの高官に「日本が一番北朝鮮の気持ちが理解できるのではないか」と言われるのです。確かピョンヤンは地下帝国になっているのであり、また発見されている38度線を越えた地下トンネルは10本程度発見されているのではなかったでしょうか。
 司馬遼太郎氏が戦車兵であったことは有名です。著書「歴史と視点」で確か太平洋戦争時の本土上陸のシュミュレーションを行なった戦車の搭乗兵だったそうです。当時の大本営の参謀はアメリカ軍が馬で上陸してくると考えていたそうです。故に房総は湿地帯が多いので上陸がないと想定したそうです。戦車部隊の幹部が「戦車では湿地帯の走行を可能」と意見具申し、そのテストの戦車が司馬遼太郎氏の戦車だったそうです。湿地帯よりぬかるむ深田でテストしましたら、日本の貧弱(性能が悪い)な戦車でも、高速で走破しました。それを見ていた大本営の参謀たちが肩を震わせ泣いていたそうです。「敵が馬で来さえすれば」と。
 これほど現実離れした参謀が日本を動かしていたのです。現在の官僚もどれほどこれと異なるか注意しなければならいのではないでしょうか。
コメント
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