つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

小雪

2012-11-22 15:53:03 | ジャズ

 今日、11月22日は小雪。

 「暦便覧」には「冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるがゆへ也」とある。
 寒さは増すものの、雪はまだ大ならず、で小雪という。

 北風が木の葉を翻し(ひるがえし)、山では雪が降り積もって眠る準備に入る。本格的な冬はそこまできている。

 夏葉樹は冬を迎える前、まだ枯れきっていないのに、葉柄の付け根部分に離層という組織を創って、木に別れを告げている。
 「葉落とし」といって、冬を越すために木の栄養となろうとする葉の知恵らしい・・・


 今日聴いたジャズ・・・

 FRANCESCO CAFISO QUARTET・・・「HAPPY TIME」


 本作は、イタリアの天才アルト・サックス奏者、フランチェスコ・カフィーソのリーダーサルバム。快作。
 先日書いた ”ニューヨーク・ララバイ”とは趣が違って、全編オリジナルによる一枚。

 ピアノにファブリジオ・ボッソとの双頭リーダー作で話題になった、RICCARDO ARRIGHINIを迎え、若さいっぱい、はちきれんばかりの
 フレーズを飛ばしている。録音当時、まだ17歳くらいだと思う。


 エンリコ・ピアヌンツィやエンリコ・ラヴァらと共にニューヨークの名クラブ、BIRDLANDに乗り込んで、ウンブリア・ジャズ・フェスの
 特集に出演したりもしている。

 スリリングに展開すること約2分間のドラムとの一騎打ちによるオープニング・イントロからしても分かるように、かなりアグレッシブ
 なアルバムに仕上がっている。


1・LOUISIANA・・2・SHE LOVES ME・・3・HAPPY TIME・・4・ANABEL・・5・BLUES FOR ANGEL・・6・SIR CHARLES・・・
7・GOODBYE ELVIN・・8・THE BEAR・・・


  FRANCESCO CAFISO(as)
  RICCARDO ARRIGHINI(p)
  ALDO ZUNINO(b)
  STEFANO BAGNOLI(ds)


  2005年10月31日、11月1日録音・・・