「朝寒」「夜寒」はしっかりと外套を着ないまでも、上着を一枚厚くしたいくらいの寒さを言う。
「そぞろ寒」は、暦どうり、そろそろ寒くなってきたことを実感する寒さ。
「漸寒」はいよいよ冬の寒さが厳しくなる予感がする寒さ。
「漸」の字には「ようやく」とか「しだいに」の意味がある。
「うそ寒」「肌寒」になると、肌を出すことを避けたいような初冬の冷気になる。いずれも身震いするほどではなく、
「うっそり」と感じられる寒さを表現している。「うっそり」とは、「そこはかとなく」とか、「おぼろげ」で、肌がまだ秋に
未練を残している状態のこと・・・
今日聴いたジャズ・・・
ROYCE CAMPBELL・・・「NIGHTTIME DAYDREAMS」
長年にわたり、ヘンリーマンシーニ楽団のアレンジャーを務め、ウェスやチャーリー・バードのトリビュート作品などでも
知られるベテラン・ギタリスト、ロイス・キャンベルのリーダーアルバム。
10月に書いた、GENTLE BREEZE でのメンバーが一部入れ替わっている。ドラムスのジョン・ボン・オーレン、GENTLE BUREEZE
でフリューゲルホーンを吹いていた、アル・カイガーは、本作でも参加している(GENTLE BREEZEではフリューゲルホーンを吹いて
いたけど、本作ではトランペットのみを使用している)ベースがLYNN SEATONからFRANK SMITHに代わり、ピアノにCLAUDE
SIFFERLENが加わっている。
全8曲中、4曲(2、4、5、7)がロイスのオリジナル、他はスタンダードという構成。
アルバム内容は、曲の旨み、演奏の旨みがじんわり伝わってくる上質な作品に仕上がっている。軽やかさとリッチな響き。
過不足ない情感と洒落っ気を同居させる、その手腕は流石というべき。。
スタンダードは誰もが知る曲を選び、オリジナルも巧い。トランペットが入ることで一味違った趣の曲が聴ける。
1・I LOVE YOU・・2・NIGHTTIME DAYDREAMS・・3・I’LL REMEMBER APRIL・・4・AUTUMN BOSSA・・5・WES・・
6・IN A SENTIMENTAL MOOD・・7・SPRING BOSSA・・8・BEAUTIFUL LOVE・・・
ROYCE CAMPBELL(g)
JOHN VON OHLEN(ds)
AL KIGER(tp)
CLAUDE SIFFERLEN(p)
FRANK SMITH(b)
1989年2月5日録音・・・