つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

jos van beest trio/ because of you

2016-01-31 15:22:51 | ジャズ



         寒い冬の時季にも 春を待つ花がたくさんあります


         盛春の花、夏の花、秋の花と違って、春を待つ今ごろの季節の花に出会うときには


         一味違ったよろこびがあります


         酷寒に耐えて咲く小さな花に再生の願いを託すためなのか・・・


         死霊を退ける生命力をそこにみるためなのでしょうか?



           今日聴いたジャズ・・・



      JOS VAN BEEST TRIO・・・「BECAUSE OF YOU」




      オランダのジャズ・ピアニスト、ヨス・ヴァン・ビーストのリーダー作。


      EVERT J WOUD(b)、ROLF BREEMER(ds)と綴るトリオ編成。


      先日書いた、シャフラノフの「WHITE NIGHTS」と同じく(どちらも澤野盤)ヨス・ヴァン・ビーストを知るきっかけになったのが


      本作にあたる。


      全11曲、ビーストのオリジナル2曲(4、11)の他は、ミシェル・ルグラン、ジョニー・マンデル、ヘンリー・マンシーニ、


      デューク・エリントン、A・C・ジョビン、レノン&マッカートニーたちの代表曲をセレクトして、ゆったりとしたバラード・ナンバーから


      スピード感あふれる曲まで、聴きやすく愉しめる一枚に仕上がっている。


      1993年の録音なので、本作をレコーディングしたころは、まだ新人といわれていた。今では奥様(マリエル・コーマン vo)ともども


      数多くのアルバムをリリースし、ベテラン・ピアニストとしてファンも多いことと思う。



1・これからの人生・・・2・THERE’S NO GREATER LOVE・・・3・いそしぎ・・・4・BECAUSE OF YOU・・・5・酒とバラの日々
6・YOURS IS MY HEART ALONE・・・7・IN A SENTIMENTAL MOOD・・・8・BLUE BOSSA IN DE AMSTERDAMSE GRACHTEN・・・9・ONCE
  I LOVED・・・10・MICHELLE WITH WAVE・・・11・BLUES FOR MONTY・・・



           JOS VAN BEEST(p)
           EVERT J・WOUD(b、produce)
           ROLF BREEMER(ds)



          1993年2月録音



              ひなぎく



       ヨーロッパ原産で、イタリアの国花に指定されています

       花の色は、ピンク、赤、白など・・・
 


       別名: デージー  チョウメイギク(長命菊)  エンメイギク(延命菊)

       キク科    花言葉:  慰め   


nicki parrott/ the last time I saw paris

2016-01-30 15:11:09 | ジャズ




     ”草木わずかに零落すれば、すなわち萌頴(ほうえい)を根底に露わす。(中略)粛殺のうち、


      生々の意、つねにこれが主となる。すなわちこれもって天地の心を見るべし” (菜根膘)


      木を枯らす厳寒の季節でも、生命の芽生えがあります


      そこにこそ天地の心を見る、という意味なのでしょうか?



          今日聴いたジャズ・・・



    NICKI PARROTT・・・「THE LAST TIME I SAW PARIS」
              (思い出のパリ)




    ニューカッスル、オーストラリア生まれ、ニューヨーク在住、ベーシスト&ヴォーカリスト、ニッキ・パロットのリーダー作。


    本作は、「フランス」をテーマにした作品。全14曲、ロマンティックでおしゃれな往年のフレンチソングをモダンかつノスタルジックに


    彼女のフィーリングでみごとに表現している。


    シャンソンのスタンダード、ミシェル・ルグランの名曲など、ニューヨークからフランスへの想いがこめられている。


    また、4曲(3、5、8、12)をフランス語、ほかは英語での歌唱で、名手たちによるギター、アコーディオンなどの響きが


    本作をさらに魅力的な一枚にしている。



1・パリの空の下・・・2・風のささやき・・・3・ロシュフォールの恋人たち・・・4・ヌ・アージュ・・・5・セ・シ・ボン
6・シェルブールの雨傘・・・7・愛の讃歌・・・8・詩人の魂・・・9・思い出のパリ・・・10・セーヌ川・・・11・ラ・メール
12・バラ色の人生・・・13・行かないで・・・14・これからの人生・・・




            ニッキ・パロット(b、vo)
            ヤコブ・フィッシャー(g)
            ギル・ゴールドスタイン(acc)
            ジョン・ディ・マルティーノ(p)
            ティム・ホナー(ds)


2013年2月18、19日 NYにて録音




                  猫柳


        花穂が猫のしっぽのように見えることから”猫柳”という名がつきました


        ヤナギ科


        花言葉:  自由  努力がむくわれる  親切



      

sadao watanabe/ naturally

2016-01-29 13:49:51 | ジャズ




    真冬の寒さから三月の陽気になったかと思えば


        今日は、また、寒い一日に逆もどり・・・


        すっきりと春になるまでは、まだまだ遠い時季ですね



           今日聴いたジャズ・・・



      渡辺貞夫・・・「NATURALLY」



      世界に誇る日本のアルトサックス奏者、渡辺貞夫さんのリーダー作。



     A・C・ジョビンの最後のバンド・メンバーであり、カエターノ・ヴェローゾ、坂本龍一との共演でも知られる、チェロ奏者、


     ジャキス・モレレンバウムを共同プロデューサー&アレンジャーに迎えた、約2年ぶりのブラジル・レコーディングアルバム。


    アルバム内容は、 ストリングス・アンサンブルと共に奏でる、郷愁を帯びたブラジリアン・ミュージツク。。。



    歌心あふれるメロディーのオリジナルやブラジル第2の国歌と呼ばれるピシンギーニャの「カリニョーゾ」や、チャップリンの「スマイル」



    ナベサダさんの、みずみずしくも優しい音色のバラード、ジャネスの豊潤なチェロが印象的。



    ボサノヴァはもとより、サダオさんのバラードを聴くと、その優しい音色はサダオさんのお人柄そのものにほかならない。


    本作でも、「JUNTO COM VOCE」、「SPRING」などのバラードは涙なしでは聴けない。


    かつて、”COME TODAY”の発売記念コンサートでも、古いバラードを演奏していただいたことを思い出す。



1・NATURALLY・・・2・JUNTO COM VOCE(ALONG WITH YOU)・・・3・AFTER YEARS・・・4・BEM AGORA・・・5・WATER COLORS
6・NA LAPA・・・7・CANRINHOSO・・・8・BIRD’SONG・・・9・SPRING・・・10・SMILE・・・




          渡辺貞夫(as)
          LULA GALVAS(g)
          ITAMAR ASSIERE(p)
          ALBERTO CONTINENTINO(b)
          PAULO BRAGA(ds)
 

          SIDINHO MOREIRA(perc)
          GAQUES MORELENBAUM(cello)



           紫蘭(シラン)




      紫色の花を咲かせることから「紫蘭」という名がつきました


      ほかに、白、青などの花をつける品種もあります


      ラン科

      
      花言葉:  互いに忘れないように   あなたを忘れない  変わらぬ愛


      誕生花:  5月14日

      


   

vladimir shafranov/ white nights

2016-01-27 15:14:24 | ジャズ




         雪解け水を与えられた植物は、普通の水で育てるよりも

         
         ずっと発育がよいのは、、


         低温と純度の高さが生理作用を活性化させているからだそうです




             今日聴いたジャズ・・・


         VLADIMIR SHAFRANOV・・・「WHITE NIGHTS」




     1948年レニングラード(現在のサンクト・ペテルブルグ)生まれのジャズ・ピアニスト、ウラジミール・シャフラノフのリーダー作。


     ジョージ・ムラーツ(b)、アルフォスター(ds)、二人のベテランと綴るトリオ編成。


     本作は、1999年 「澤野商会」から発売され、爆発的な人気を呼び、日本におけるシャフラノフの人気を不動のものにした作品。


    また、日本における「ヨーロッパ・ピアノ」の認識に最も大きな影響を与えたピアニストであり、演奏スタイルはアメリカン・スイングを


    ベースに置きつつも北欧の哀愁漂うメロディは、日本人の琴線にふれるものがある。


    全14中、3曲(4、5、13)はシャフラノフのオリジナル、、他はおなじみのスタンダードを織り交ぜた構成になっている。


    個人的にも、シャフラノフを聴いた最初のアルバムだけに愛着のある一枚。


1・LOVE WALKED IN・・・2・I REMEMBERED CLIFFORD・・・3・GIANT STEPS・・・4・WHITE NIGHTS・・・5・BLUESNOST・・・6・TINー
  TINーDEO・・・7・SAD TO SAY・・・8・LESTER LEFT TOWN・・・9・I’VE NEVER BEEN IN LOVE BEFORE・・・10・’ROUND
  MIDNIGHT・・・11・ONE BY ONE・・・12・DJANGO・・・13・VOVAーNOVA・・・14・I MEAN YOU・・・



       1990年1月4、5日 NYにて録音



         三角草(ミスミソウ)



        葉が三角形になる種類があることから、「三角草」の名がつきました


        また、花が雪の下から雪を割るように咲き出すことから 「雪割草」ともいいます


        キンポウゲ科  


        花言葉: 高貴、忍耐 内緒  

stacy kent/ dreamer in concert

2016-01-26 12:40:44 | ジャズ



    川端康成の名作『雪国』の背景には常に、冬の星があります


   ” 裸の天の河は夜の大地を素肌で巻こうとして、直ぐそこに降りて来てゐる


    恐ろしい艶めかしさだ。島村は自分の小さい影が地上から逆に天の河へ写つてゐさうに感じた ” (終幕の一節)




           今日聴いたジャズ・・・



      STECY KENT・・・「DREAMER IN CONCERT」



    ニューヨーク生まれ、サラ・ローレンス大学では文学を専攻、ロンドンを拠点に活動するヴォーカリスト、ステイシー・ケントのリーダー作。


    初のライブ・アルバム。未発表曲4曲を含む、ベスト・アルバム的な一枚。


    英語、フランス語、ポルトガル語を使い、ボサノヴァ、サンバ、スタンダードを、甘いヴォイスで歌う15曲。


    臨場感にあふれ、熱狂的なファンが聴き入る光景が伝わってくる、TOTAL TIME:76分という長く聴きごたえのある作品に仕上がっている。


   ステイシー・ケントのファンには、堪らないアルバムだと思う。


   
1・IT MIGHT AS WELL BE SPRING・・・2・CES PETIT RIENS・・・3・POTCARD LOVERS・・・4・IF I WERE BELL・・・5・コルコバード
6・三月の水・・・7・THE BEST IS YET TO COME・・・8・O COMBORIO・・・9・DREAMER・・・10・BREAKFAST ON THE MORNING TRAM
11・THEY CAN’T TAKE THAT AWAY FROM ME・・・12・SAMBA SARAVAH・・・13・JARDIN D’HIVER(こもれびの庭に)
14・私の愛しい人・・・15・コラサォン・ヴァガブンド・・・




         STACY KENT(vo、g、whistling)
         JIM TOMLINSON(ts、ss、perc)
         GRAHAM HARVEY(p、fender rhodes)
         JEREMY BROWN(b)
         MATT SKELTON(ds、perc)


         2011年5月30、31日、パリにて録音




            フリージア




     鮮やかな黄色の花のほかにも、オレンジ、赤、ピンク、白、紫などがあります

     和名: 浅黄水仙(アサギスイセン)

     アヤメ科 

     花言葉: 親愛の情  無邪気  清香 慈愛