つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

フリージア

2014-02-28 14:03:34 | ジャズ


  春まだ浅い季節、花屋の店先で甘い香りをただよわせている花といえば、フリージア。

  数本買い求めて花瓶に生けるだけで、気分がパッと明るくなります。

  明治30年代に導入されてから、長い間、花色は黄と白だけでしたが、現在は、紫、ピンクなども出回っています。

  寒さにやや弱いので庭植えでは真冬の霜よけをわすれずに・・・



  アヤメ科


  原産地: 南アフリカ


  花言葉:  あどけなさ



  今日聴いたジャズ・・・


  CARSTEN DAHL TRIO・・・「BLUE TRAIN」



  本作は、デンマークを代表するピアニスト、カーステン・ダールのリーダー・アルバム。


  レナート・ギンマン(b)、フランス・リフベアー(ds)と共に綴るトリオ編成。スタンダード集。


  全12曲、スイング感にあふれ、歯切れの良いタッチのピアノ、ベース、ドラムスのプレイが何とも心地よい。

  まさしく、王道バップ・ピアノ・トリオの好盤。。。

  その中にも、”IN A SENTIMENTAL MOOD” ”MELLOW MOODS” ”WHAT’S NEW” ”BLUE TRAIN” ”懐かしのストックホルム”

  などは、スローに展開されており、甘美な哀愁、物憂いムード、せつなさ・・・のようなものを感じるフレーズが沁みる。


  スタンダードにも非凡なアプローチで、「こういう解釈もあるんだなぁ」と感心してしまった。


  9曲目には、ダールのオリジナルで、ヤン・ラングレンの作品のプロデュースも手掛けている、上不三雄氏へのオマージュ曲も

  収められている。彼のアルバムでは珍しく、”うなり声”が入っていて、一瞬、キースかと思った。

  それだけ、演奏に没頭しているのだろう・・・”うなり声”については賛否両論あるかも知れないけど、本作については、あまり、

  気にならなかった。


  ライナー・ノーツにも書いてあるように、”カーステン・ダールのピアノには、リスナーに不思議な安心感を与え、あたりに広がる

  穏やかな空気を静かに暖めていくような魅力を持っている ”・・・同じ印象を私も感じる。



1・I’LL CLOSE MY EYES・・・2・ALL THE THINGS YOU ARE・・・3・NIGHT AND DAY・・・4・IN A SENTIMENTAL MOOD・・・
5・MINORITY・・・6・MELLOW MOODS・・・7・枯葉・・・8・WHAT’S NEW・・・9・WARMING UP FOR Mr・JOHFU・・・
10・BLUE TRAIN・・・11・懐かしのストックホルム・・・12・IT COULD HAPPEN TO YOU・・・


  ※ 同じメンバーでのアルバムに(カーステン・ダール名義)「WILL YOU MAKE MY SOUP HOT & SILVER」
    「MESSAGE FROM BUD」などもあり、こちらも愛聴盤。



    CARSTEN DAHL(p)
    LENNART GINMAN(b)
    FRANDS RIFBJERG(ds)



    2004年8月15日、デンマークにて録音・・・

  


  

ハナカイドウ

2014-02-26 13:20:00 | ジャズ


  花海棠。別名スイシカイドウ。美人の姿を表現するさい、「海棠の雨に濡れたる風情」などということも。

  確かに、紅色のつぼみも開いた花のピンクにもなまめかしさがありますが、一方で子供っぽいかわいらしさを感じるという人も。

  いずれにしても、ウメ、サクラ、モモと並ぶ、春のピンクの花木の一つです・・・



  バラ科

  原産地: 中国


  花言葉:  美人の眠り



  今日聴いたジャズ・・・


  NIKOLETTA SZOKE・・・「A SONG FOR YOU」



  本作は、ジプシー音楽の名門に生を受けた、ハンガリー出身のヴォーカリスト、ニコレッタ・セーケのリーダー・アルバム。


  ロバート・ラカトシュ(p)、トーマス・スタベノウ(b)、クラウス・ヴァイス(ds)というベテランのサポート陣に

 
  恵まれ、しっとりと、また軽快に、セーケの歌唱が光る。


  全13曲、馴染み深いスタンダードの中にも、オープニングのタイトルチューン、カレン・カーペンターの美声で有名な 


  ”A SONG FOR YOU”、10曲目にはビリー・ジョエルの名曲 ”JUST THE WAY YOU ARE”などを採りあげている。


  彼女の歌唱はどの曲を聴いても、抑え気味に淡々とした印象の中に、聴く者を癒す力量があり、また選曲の良さでも成功

  していると思う。

  前記したように、バック陣が何と言っても素晴らしく、中でもロバート・ラカトシュのピアノはきわだっている。

  実は、本作を購入したのも、ラカトシュ目当てだったので、尚更、魅力的なアルバムとして愛聴している。


  名プロデューサー&名ドラマーである、クラウス・ヴァイス(本作のプロデュースも彼による)は惜しくも2008年に66歳で

  亡くなってしまったけれど、リーダー作を初めとして、ロバート・ラカトシュの「あなたと夜と音楽と」でも、素晴らしい

  ドラムスを聴くことが出来る。



1・A SONG FOR YOU・・・2・WALTZ FOR DEBBY・・・3・IF I WERE A BELL・・・4・TIME AFTER TIME・・・5・EVERYTIME
  WE SAY GOODBYE・・・6・I’VE GROWN ACCUSTOMED TO HIS FACE・・・7・SUMMER NIGHT・・・8・ALMOST LIKE BEING
  IN LOVE・・・9・I DID’T KNOW WHAT TIME IT WAS・・・10・JUST THE WAY YOU ARE・・・11・NOBODY ELSE BUT ME
12・SPRING CAN REALLY HANG YOU UP THE MOST・・・13・THE LOOK OF LOVE・・・




       NIKOLETTA SZOKE(vo)

       ROBERT LAKATOS(p)
       THOMAS STABENOW(b)
       KLAUS WEISS(ds)



    2008年10月9&10日録音・・・

アイスランドポピー

2014-02-25 13:05:45 | ジャズ


  毛のついたつぼみが首をもたげて開くと、ピンクやオレンジ、黄、白などの薄紙細工のような花があらわれます。

  ややくねくねしとした細い茎とあでやかな花との組み合わせはどこかアンバランスで、不思議な魅力があります。

  早春のドライブで、畑いっぱいに咲くこの花を摘んだ、楽しい思い出のある人も多いのでは・・・



   ケシ科


   原産地: シベリア


   花言葉:  慰め



今日聴いたジャズ・・・


  JORGE NAVARRO・・・「POR TODOS ESTOS ANOS」



  本作は、アルゼンチンのベテラン・ピアニスト、ホルヘ・ナヴァロのリーダー・アルバム。スタンダード集。


   全10曲、馴染み深い曲ばかりを採りあげているので、親しみやすい。

   彼特有のエレガントなスイング感と甘美な旋律を満喫できる内容に仕上がっている。


   歯切れの良いメロディラインやバラードでの美しい煌めき・・・ダイナミツクなグルーヴなど、正統派の表現でありながらも、

   月並みなラインに陥らないところなど、さすがにベテランらしいプレイが聴ける。


   ジェローム・カーン、ジョニー・マンデル、リチャード・ロジャース、ジョージ・ガーシュウィン、コール・ポーター 他、


   代表曲やあまり採りあげられることのない曲なども織り交ぜたトリオでの演奏。



1・LONG AGO AND FAR AWAY・・・2・EMILY・・・3・I HADN’T ANYONE TILL YOU・・・4・YOUNGER THAN SPRING・・・
5・THAT CERTAIN FEELING・・・6・CLOSE YOUR EYES・・・7・YOU CALL IT MADNESS 、BUT I CALL IT LOVE・・・
8・ALL OR NOTHING AT ALL・・・9・THE BEST THING FOR YOU(WOULD BE ME)・・・10・JUST ONE OF THOSE THINGS・




        JORGE NAVARRO(p)
        CARLOS ALVAREZ(b)
        EDUARDO CASALLA(ds)・・・・・


   

スノーフレーク

2014-02-23 13:15:58 | ジャズ


  小さな釣り鐘形の白緑色の花は清楚な雰囲気があり、「純潔、清純」などの花言葉もあります。

  花にはスミレのような芳香があります。同じヒガンバナ科ノスノードロップとよく混同されますが、草丈はこちらのほうが高く、

  花のつきかたも違います。

  病気らしい病気はほとんどなく、一度植えたらほぼ放任でも育ちます・・・


  ヒガンバナ科


  原産地:  ヨーロッパ


  花言葉:  けがれのない無垢な心


  
  今日聴いたジャズ・・・


  KRISTY・・・「MY ROMANCE」
  ( feturing ROBI BOTOS)



  本作は、カナダの女性シンガー、KRISTY CARDINALIの2008年、デビュー・アルバム。


  伸びやかで、しっとりした、歌声・・・フォーキーな感覚の柔らかく優しいサウンド・・・


  馴染み深いスタンダードで綴られているので、親しみが持てるし、聴きやすいところも嬉しい。


  曲によっては、ピアノ、ベースのほかに、フリューゲルホーン、ギター、チェロ、パーカッションなどのサポートも


  クリスティの歌唱に華を添えている。


  全12曲、4曲目には、意表をつくような、レノン&マッカートニーの「BLACKBIRD」を採りあげているところなど、

  面白い選曲だと思う。

  傾向としては、先日書いた、JACINTHAの「AUTUMN LEAVES」に似ているかも知れない。


  本作も、同様に、優しくしっとりと聴かせる作品として、癒しの一枚と言える。



1・MY ROMANCE・・・2・IT COULD HAPPEN TO YOU・・・3・IN THE WEE SMALL HOURS OF THE MORNING・・・
4・BLACKBIRD・・・5・IT NEVER ENTERED MY MIND・・・6・A SLEEPIN’ BEE・・・7・I REMEMBER YOU・・・
8・TAKING A CHANCE ON LOVE・・・9・YOU DON’T ME・・・10・JUST ONE OF THOSE THINGS・・・11・TEACH ME
  TONIGHT・・・12・BYE BYE BLACKBIRD・・・




      KRISTY CARDINALI(vo)
      ROBI BOTOS(p、fender rhodes)
      DON THOMPSON(b 2,10)
      GUIDO BASSO(flh 5、11)
      KEVIN BREIT(g 1、4、9)
      MATT BRUBECK(cello 4、5、8)
      BRIAN BARLOW(perc 6)・・・・・

ハナニラ

2014-02-22 14:33:48 | ジャズ


  別名イフェイオン。ニラの仲間ではありませんが、刺激臭があるためハナニラと名づけられました。

  英名はスプリングスターフラワー、春の星の花という意味で、こちらはすてきなネーミングです。

  確かに、星形の青や白の花が群れ咲く姿は魅力的。

  丈夫で植え場所を選ばず、通路の縁取りやあき地にも最適です・・・



  ユリ科


  原産地:  南アメリカ


  花言葉:  別れの悲しみ


  
  今日聴いたジャズ・・・


  ARNE DOMNERUS & HIS BOSSA ORCHESTA 


  本作は、1924年12月20日生まれ、スウェーデンを代表する、アルトサックス奏者、クラリネット奏者というだけでなく、

  スウェディッシュ・ジャズを牽引している第一人者である、アルネ・ドムネラスのリーダー・アルバム。


  メンバーに、ギター、ピアノ、ベース、ドラム、それに2人の女性ヴォーカリストが参加している。


  全16曲、ボサノヴァを中心に、馴染み深いスタンダードを織り交ぜた編成。ヤン・ラングレンが一曲(15)提供している。


  16曲中、1、4、5、6、7、12はインストで演奏されていて、ヴォーカルの、LENA ERICSSONが5曲(3、9、11、14、16)

  に参加、ALMAZ YEBIOも4曲(2、8、10、13)に参加している。


  ドムネラスのクラリネットでの2、12(バーデン・パウエル作曲)、14、15も楽しめるし、4、6、7、11、16などで聴ける、

  ヤン・ラングレンのピアノも聴きどころ。その中でも、アップテンポのピアノからスローテンポのアルトに変わる7曲目の、

  「イパネマの娘」は面白く楽しい。また、ナットキング・コールの歌唱でお馴染みの”UNFORGETTABLE”を、ギターとヴォーカルのデュオ

  で聴けるのも嬉しい。


  本作は、リーダーのドムネラスがとくに、際立っているということもなく、各々が、持ち味を発揮し、アルバム全体が素敵な、

  魅力ある一枚に仕上がっている。



1・カーニバルの朝・・・2・CHOVENDO NA ROSEIRA・・・3・UNFORGETTABLE・・・4・SAMBA DE ORFEU・・・5・THE SWEETEST
  SOUND・・・6・いそしぎ・・・7・イパネマの娘・・・8・FAVELA・・・9・I CONCENTRATE ON YOU・・・10・A FELICIDATE・・
11・FIRST TIME・・・12・SAMBA TRISTE・・・13・NO MORE BLUES・・・14・SOMEWHERE OVER THE RAINBOW・・・
15・SAMBA INTRIKAT・・・16・ALL THE THING YOU ARE・・・



    ARNE DOMNERUS(as cl)
    RUNE GUSTAFSSON(g)
    JAN LUNDGREN(p)
    JESPER LUNDGAAD(b on 6、7、10、13)
    BO STIEF(b)
    AAGE TANGGAARD(ds)
    LENA ERICSSON(vo)
    ALMAZ YEBIO(vo)・・・・・