何年か前、真夏のころ高尾山に行ったことを思い出す
歩いていくと、一本の樫の木に出会った
根元のあたりは皮が無残にもはがれていたけれど、樫の木は堂々とたっていた
伊藤静雄に「野にひともとの樫立つ」という詩がある
往き還りその傍らをすぎるとき / あかるい悲哀と / ものしづかな勇気が / ひとの古い想ひの内にひゞく
年老い、傷ついてなお堂々と立つ樫は、ひとにそういう想いを与えてくれる
今日聴いたジャズ・・・
ARNOLD KLOS・・・「PEACE PIECE」
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澤野工房を代表するピアニストの一人、アーノルド・クロスの3年ぶりの作品。
13曲中、クロスのオリジナルを3曲はさみ全編ビル・エヴァンスの演奏で知られる曲でつづられている。
エヴァンスに傾倒し、敬愛してきたアーティストは多い。中でもクロスはこれまでのアルバム・・・
「APPRECIATIONS」、「HEARTSTRINGS」、「ONE TO GET HER 」、「BEAUTIFUL LOVE」、「ELZA」でも エヴァンスへの敬愛をこめて、
エヴァンスの愛奏曲を慈しむかのように演奏し続けてきた。
「ONE TO GET HER」では、エヴァンスからの脱皮も感じつつ、クロス自身のアイデンティティを確立したかのように思える。
本作を聴いてみても、同じように感じた。エヴァンスを聴くときは一種の緊張感があるのに対し、クロスはそれを感じさせない。
それが物足りない人がいるかも知れないけれど、クロスには彼のよさが存分にあるのだから、心地よく聴けばいいと思う。
1・枯葉・・・2・DETOUR HEAD・・・3・ISRAEL・・・4・PENSATIVA・・・5・ALL BLUES・・・6・いそしぎ・・・7・OPENER
8・I・O・U・・・9・PEACE PIECE・・・10・NIGHT AND DAY・・・11・VIA SOLARIS・・・12・LIKE A BAND
13・HOW DEEP IS THE OCEAN・・・
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ARNOLD KLOS(p)
JOS MACHTEL(b)
ERIC INEKE(ds)
2011年11月14日録音
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