つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

ひまわり

2013-08-31 14:35:23 | ジャズ


  原産は北アメリカ。インカ帝国では太陽神の象徴とされ、神殿につかえていた巫女たちが、この花の意趣の冠や装身具を

  身につけていたといわれている。インカがスペインに滅ぼされた16世紀にひまわりはヨーロッパに伝えられ、広く栽培される

  ようになった。欧米ではどこでも「太陽の花」という意味で呼ばれ、中国でも迎陽花(げいようか)などの名がつけられている。

  日本でも貝原益軒の『花譜』に向日葵(こうじつあおい)の名が残されている・・・・・


  キク科

 
  英名:SUNFLOWER
  別名:ひぐるま、にちりんそう


  花言葉:光輝、私はあなただけを見つめる


  今日聴いたジャズ・・・


  GEORGE GARZONE・・・「ALONE」



  本作は、卓越した技術と表現力でプレイヤーとしてのみならず教育者としても深い尊敬を集めるサックス奏者、ジョージ・ガーゾンの
  リーダーアルバム。

  全11曲、スタンダードにガーゾンのオリジナル2曲(5、7)、ラストにはここでギターを担当し、プロデュースも手掛けている、
  チャック・ローヴの書いた曲で構成されている。

  メンバーには、チャック・ローヴ(g)、デヴィッド・キコスキー(p)、エディ・ゴメス(b)、レニー・ホワイト(ds)、
  マイク・マイニエリ(vibs)、バシリ・ジョンソン(perc)、ルシアーナ・スーザ(vo)という錚々たる顔ぶれがそろっている。


  全体的な印象としては、ゆったりと聴かせる曲が多いでれど、6、9のようにアップテンポに展開する曲もあり、めりはりのある
  一枚に仕上がっている。

  また、ギターが2曲(3、10)、ヴァイヴが2曲(5、11)、同じくヴォーカルも2曲(4、7)に参加して、アルバム全体を
  味わい深いものにしている。


1・SPRING CAN REALLY HANG YOU UP THE MOST・・・2・NIGHT AND DAY・・・3・MOONLIGHT IN VERMONT・・・4・HOW
  INSENSITIVE・・・5・BALLAD FOR LANA・・・6・WHAT IS THIS THING CALLED LOVE?・・・7・ALONE・・・
8・LUSH LIFE・・・9・CON ALMA・・・10・NATURE BOY・・・11・ANYTHING TOMORROW・・・



   GEORGE GARZONE(ts)
   CHUCK LOEB(g)
   DAVID KIKOSKI(p)
   EDDIE GOMEZ(b)
   LENNY WHITE(ds)
   MIKE MAINIERI(vibs)
   LUCIANA SOUZA(vo)


  PRODUCED BY CHUCK LOEB

  EXECUTIVE PRODUCER:MIKE MAINIERI・・・・・

さるすべり(百日紅)

2013-08-29 14:48:56 | ジャズ


  気持ちよく枝を伸ばした先に、細かくちじれたような花をたっぷりつける落葉高木。木の幹は白くなめらかで、木登りじょうずの

  サルも足をすべらすほどだというのが名前の由来。

  また、6~9月と花期がひじょうに長いことから、「百日紅」の字があてはめられた。赤、白、濃いピンクの花色がぬけるような

  青空によく映え、いかにも夏らしい風景を見せてくれる・・・


  ミソハギ科

  英名:CRAP MYRTLE
  別名:ひゃくじつこう


  花言葉:雄弁


  今日聴いたジャズ・・・

  DOMINICK FARINACCI・・・「LOVERS、TALES & DANCES」



  本作は、ウィントン・マルサリスに見いだされた実力派トランペット奏者、ドミニク・ファリナッチのKOCH移籍第一弾にあたる作品。

  全12曲、選曲も多種多彩で、アストル・ピアソラの代表曲2、今やボサノヴァの名曲として知られる3、イヴァン・リンスの9、
  そしてジム・ホール&ジェフ・キーザーも演奏していた坂本龍一の名曲10、オーネット・コールマンの11など、美しいメロディを
  ふんだんに取り上げている。4&8はファリナッチのオリジナル。

  メンバーがまた凄い!ジョー・ロヴァーノ(ts)、ケニー・バロン(p)、ジェームス・ジナス(b)、ルイス・ナッシュ(ds)、
  JAMEY HADDAD(perc)、ギリェルメ・モンティロ(g)、マーク・ジョンソン(b)、ジョー・ロック(vibs)それに、ストリングスが
  3曲(1、6、12)に入っている。

  3の「ESTATE」では、ヒラリー・コールのヴォーカルがアルバムに華を添えていて、またサポート陣のプレイがしみじみとしている。

  全体的に、まろやかで聴きやすい作品ながら、これだけのベテランによる演奏なので、芯の通った味わい深い一枚に仕上がっている。

  4、8、10ではファリナッチのフリューゲルホーンも聴きどころ。


1・DONT’T EXPLAIN・・・2・LIBERTANGO・・・3・ESTATE・・・4・VISION・・・5・NE ME QUITTE PAS・・・6・E LUCEVAN
  LE STELLE・・・7・ERHEN DIADO(SONG OF SCHOPSKO)・・・8・SILENT CRY・・・9・LOVE DANCE・・・10・美貌の空・・・
11・LONELY WOMAN・・・12・THE THEME FROM THE PAWNBROKER・・・



   DOMINICK FARINACCI(tp flh)
   JOE LOVANO(ts on1、11)
   KENNY BARRON(p)
   JAMES GENUS(b on1、4、6、7、8、11、12)
   LEWIS NASH(ds)
   JAMEY HADDAD(perc)
   MARC JOHNSON(b on3、5、10)
   HILARY COLE(vo on3)
   GUILHERME MONTEIRO(g on3)
   JOE LOCKE(vibs on2、10)


   AND STRINGS・・・


   2008年9月8&9 NYにて録音・・・

ほうせんか(鳳仙花)

2013-08-27 14:32:21 | ジャズ


 勢いよく葉を伸ばし、そのつけねに赤やピンク、白色などのフリルのように波うった花を咲かせる。

 花後の実に触れると種子がはじけるのが特徴で、英名も花言葉も、ここからつけられた。もう一つ、ベティという女の子を花に

 なぞらえたJUMPING BETTYという愉快な英名もある。漢字で「爪紅」と書く別名は、つぶした花びらで爪を淡紅色に染める遊びが

 あったことに由来している・・・

 ツリフネソウ科


 英名:TOUCH-MEーNOT
 別名:つまべに、つまくれない


 花言葉:私にふれないで


  今日聴いたジャズ・・・


  JOAN MONNE TRIO・・・「STANDARDS」



  本作は、1968年生まれ、スペインのジャズ・ピアニスト、ジョアン・モネのリーダー・アルバム。

  モネが初めて取り組んだスタンダード集。

  キース系・あるいはエヴァンス系とも言われるけれど、どちらでもないように思う。
  時折、ブラッド・メルドーを彷彿とさせる、危うい音列や音間が現われる。

  モネといえば、本作よりもMOONKS本「新定番500+500」で紹介された、2000年リリースの前作「MIREIA」の方が有名かも
  知れない。こちらは、オリジナル中心で、おそらく評論家受けがいいような気がする。


  出来としては甲乙つけがたい出来の良さだけど、個人的にはスタンダード集の方に愛着がある。

  ここでの「ALL THE THINGS YOU ARE」や「I LOVE YOU」のような解釈には好き嫌いが分かれると思う。
  平凡なスタンダードに飽食している方には面白いかも。。


1・MY ONE AND ONLY LOVE・・・2・YESTERDAYS・・・3・ALL OF ME・・・4・I’LL BE SEEING YOU・・・5・SOLAR・・・
6・TURN OUT THE STARS・・・7・ALL THE THINGS YOU ARE・・・8・WHISPER NOT・・・9・I LOVE YOU・・・10・IF I
  SHOULD LOSE YOU・・・



    JOAN MONNE(p)
    BORI ALBERO(b)
    DAVID XIRGU(ds)


   2008年4月8日録音・・・

おしろいばな(白粉花)

2013-08-24 15:22:54 | ジャズ


  夏の夕方4時ごろに花開くのが英名の由来。別名は漢字で書くと「夕化粧」。夕方ほの白く咲くことからついた。

  赤、白、ピンクなどの楚々とした花は、ゆかた姿の少女のような清純なおもむきで、見る人の胸にほのかな郷愁と感傷を呼びおこす。

  花後にできる黒い種子を割ると、おいろいのような白い粉が詰まっている。昔は子供たちがこの白粉を手足に塗ってよく遊んだ・・



   オシロイバナ科

   英名:FOUR O’CLOCK
   別名:ゆうげしょう

   花言葉:臆病



   今日聴いたジャズ・・・


   JOE CHINDAMO・・・「PARADISO」
   (the joy of film music)



   本作は、オーストラリアの人気ピアニスト、ジョー・チンダモのリーダーアルバム。映画音楽集。

   メンバーには、GEOFF HUGHES(g)、NIGEL McLEAN(violin)、DAVID BECK(ds)、MATT CLOHESY(b)、ALEX PERTOUT(perc)
   が参加した6人編成の作品。

   ジョー・チンダモは、ピアノだけでなくアコーディオンも弾いている。

   全13曲、ピンクパンサー、シネマ・パラダイソ・メドレー、ゴールドフィンガー、ジェームス・ボンドのテーマ、フランシス・レイ
   の男と女、チャップリンのスマイル、ニーノ・ロッタの9、12、ラストにはルイス・ボンファのカーニバルの朝など多彩な選曲も
   聴きどころ。

   個人的には、チンダモがアコーディオンを弾いている「男と女」「カーニバルの朝」は格別に気に入っている。

   まだまだ残暑の厳しい日々の中にもどことなく秋の気配を感じるときもあるこの頃・・・こんな、ほのぼのとした映画音楽集を
   取り出して聴くのも、また一興。。


1・THE PINK PANTHER・・・2・CINEMA PARADISO MEDLEY・・・3・THE GOOD、THE BAD AND THE URLY・・・4・BOSALINO・・・
5・GOLDFINGER・・・6・JAMES BOND THEME・・・7・C’EST LE VENT BETTY・・・8・A MAN AND A WOMAN・・・9・THE 
  GODFATHER WALTZ・・・10・SMILE・・・11・THE DEVIL’S PLAYGROUND・・・12・ARMACORD・・・13・MANHA DE CARNAVAL
  ・・・



   JOE CHINDAMO(p、acc)
   GEOFF HUGHES(g)
   NIGEL McLEAN(violin)
   DAVID BECK(ds)
   MATT CLOHESY(b)
   ALEX PERTOUT(perc)



    2001年11月21&22日録音・・・

クルクマ

2013-08-22 15:56:48 | ジャズ


  熱帯アジア原産。この花の根茎は黄色い色素を持ち、鬱金(うこん)という名で生薬、食物の着色などにされる。

  クルクマという名前も黄色という意味のアラビア語から来た。しっとりした苞が重なり合って、緑色から美しい淡紅色へと微妙な

  色の移り変わりを見せる、官能的な美しさ。この苞が花と間違えられるけど、ほんとうの花は苞の間に埋もれるように咲き、

  あまりめだたない・・・


  ショウガ科

  英名:HIDDEN LILY
  別名:うこん


  花言葉:あなたの姿に酔いしれる


  今日聴いたアルバム・・・


  LEE RITENOUR・・・「STOLEN MOMENTS」



  本作は、1953年11月1日 アメリカ、ロサンゼルス生まれ、ジャズ/ フュージョン・ギタリスト、リー・リトナーのリーダー・
  アルバム。

  メンバーに、アーニー・ワッツ(ts)、ハーヴィー・メイソン(ds)、ジョン・パティトゥィチ(b)、アラン・ブロードベント(p)、
  ミッチ・ホルダー(ag)というベテランをフィーチャーした6人編成。

  全8曲中、リー・リトナーのオリジナル4曲(1、3、5、6)、アルバムタイトルにもなっている、オリバー・ネルソンの代表曲2、
  そして、お馴染みの名曲「HAUNTED HEART」「BLUE IN GREEN」「SOMETIME AGO」を織り交ぜた、魅力ある作品に仕上がっている。

  選曲も良ければ、ミュージシャンたちが、それぞれに”聴かせる”演奏をしている。
  オープニングのリトナーのオリジナルは、スピード感溢れる展開で、各々のプレイを存分に聴けるし、同じく、オリジナルの”WALTZ FOR
  CARMENN”では、しっとりとした演奏が聴ける。


  数あるリトナーの作品の中でも最も気にいっている一枚。


1・UPTOWN・・・2・STOLEN MOMENTS・・・3・24TH STREET BLUES・・・4・HAUNTED HEART・・・5・WALTZ FOR CARMEN・・・
6・ST・BART’S・・・7・BLUE IN GREEN・・・8・SOMETIME AGO・・・


  ※ 過去20年に渡り、世界中に愛されるアルバムを世に出してきた有数のジャズ/ フュージョン・ギタリスト。愛称キャプテン・
    フィンガーズで親しまれ、70年代には、セッション・プレイヤーとして、各方面から引っ張りだこの存在だった。

    また、ラリー・カールトン(両方ともギブソン355を愛用)同様、ソロ・プレイヤーとしても幅広い活動を展開している。
    リー・リトナーの初期の演奏を聴くと、ウェス・モンゴメリー、ジョー・パス、バーニー・ケッセルといったアーティストのような
    リラックスしたスタイルからの影響が目立つけれど、後に独自のサウンドを見事に確立している。

    特に、セッション活動には目を見張るものがあり、中でも、ハービー・ハンコック、ステーリー・ダン、スタンリー・クラークとの
    際立った共演は有名。リトナーは97年に自身のレーベルを設立し、さらなる音楽探求を精力的に続けている。



    LEE RITENOUR(eg)
    ERNIE WATTS(ts)
    HARVEY MASON(ds)
    JOHN PATITUCCI(b)
    ALAN BROADBENT(p)
    MITCH HOLDER(ag)・・・・・