川嶋哲郎カルテット/ emotion

　　　　　　　今日聴いたジャズ・・・



　　　　　川嶋哲郎　カルテット/　EMOTION



　　　　日本を代表するサックス奏者、川嶋哲郎のリーダー作。ワンホーン・カルテット編成。


　　　　これまで聴いてきたカルテット作品とは趣が違い、”IN　OTHER　WORDS”、”CHASE”などの速いパッセージの曲のほかは、


　　　　スローバラードで構成されている。


　　　　リーダーのプレイはもとより、サポート陣の好演が随所で光る。とりわけピアノが印象的。


　　　　全９曲、３曲目は、ベースの安カ川大樹のオリジナル、９曲目は〆にふさわしく山田耕作の名曲、、そのほかは川嶋哲郎のオリジナルで


　　　　綴られている。２０００年の録音なので、彼が３０代のころの作品。。すばらしいカルテットアルバムだと思う。




　　　１、LAMENTATION

　　　２、EMOTION

　　　３、GIFT　FROM　ANGEL

　　　４、IN　OTHER　WORDS

　　　５、FREE＆EASY

　　　６、CRADLE　SONG

　　　７、IN　SORROW＆IN　JOY

　　　８、CHASE

　　　９、このみち



　　　　　川嶋哲郎（ts、ss）
　　　　　石井彰（p）
　　　　　安カ川大樹（b）
　　　　　力武誠（ds）


　　　　　２０００年１１月６、７日　録音



　　　　　水木の花


　　　　　よべの雨こぼさず揺るる花みづき

Yvonne Walter/ I wish I knew

　　　　　　　　今日聴いたジャズ・・・


　　　Yvonne　Walter/ I　Wish　I　Knew

　　　


　　　オランダの南部の町エインドフーベン生まれ、オランダのシンガー、イヴォンヌ・ウォルターのリーダー作。


　　　コルトレーンに捧げたアルバム。同郷のアンバートンに似た声質で、やや低めで渋く、温かみがあり落ち着いていて、コルトレーンの吹き込んだ


　　　バラードを個性的に歌い上げている。


　　　アンバートンの晩年のピアニスト、ロブ・ヴァン・クリーヴェルトとメアリー・ファーアート（b）というシンプルなサポートで


　　　一音一音を丁寧に綴っている。コルトレーントリビュート作品では、カーリン・アリソンの作品も好きだけど、どちらかといえば


　　　イヴォンヌ・ウォルターの方が個人的には、しっくりくる。聴き比べてみるのも一興。。



　　１、SAY　IT

　　２、YOU　DON’T　KNOW　WHAT　LOVE　IS

　　３、TOO　YOUNG　TO　GO　STEADY

　　４、ALL　OR　NOTHING　AT　ALL

　　５、I　WISH　I　KNOW

　　６、WHAT’S　KNEW

　　７、NANCY

　　８、LUSHLIFE

　　９、IT’S　EASY　TO　REMEMBER

　１０、AUTUMN　SERENADE

　１１、MY　ONE　AND　ONLY　LOVE

　１２、NAIMA



　　　　　イヴォンヌ・ウォルター（vo）
　　　　　ロブ・ヴァン・クリーヴェルト（p）
　　　　　メアリー・ファーアート（b）


　　　　　　　　　２００８年１月、５月　オランダにて録音



　　　　　シャガの花



　　　　くらがりに来てこまやかにシャガの雨（山上樹実雄）


　　　　


　　　

crazy moon～恋人たちのささやき

　　　　　　　　　今日聴いたジャズ・・・


　　　　　CRAZY　MOON～恋人たちのささやき
　　　　　　（オムニバス）




　　　　　本作は、エスプリとおしゃれにあふれた”ELLE　”版ジャズシリーズの一枚。


　　　　　月をテーマにした恋人たちのスタンダード集。オムニバス盤は、とかく初心者向きをいわれるけれど、それだけでなく


　　　　　初めて聴くミュージシャンや曲に出会うことがある。本作は、おなじみのヴォーカリストやミュージシャンの好演を聴ける


　　　　愉しめるアルバム。



　　１、THE　NEARNESS　OF　YOU/　MISTY（DIANNE　REEVES）

　　２、MOON　DREAMS（MILES　DEVIS）

　　３、FULL　MOON　AND　EMPTY　ARMS（FREDDIE　HUBBARD）

　　４、STARDUST（LOU　DONALDSON）

　　５、星への階段（THE　THREE　SOUND）

　　６、YOU　STEPPED　OUT　OF　DREAM（THE　FOUR　FRESHMAN）

　　７、OLD　DEVIL　MOON（JIMMY　SMITH）

　　８、IT’S　ONLY　A　PAPER　MOON（NAT　KING　COLE）

　　９、MOONGLOW（BENNY　GOOODMAN）

　１０、DARN　THAT　DREAM（DEXTER　GORDON）

　１１、UN　POCO　LOCO（BUD　POWELL）

　１２、MOONLIGHT　BECOMES　YOU（GEORGE　SHEARING）

　１３、STAR　EYES（SUPERSAX）

　１４、COUNT　EVERY　STAR（GRANT　GREEN）

　１５、MOON　RIVER（ART　BLAKEY）




　　　　　　かのこゆり

五十嵐一生/ deep blue rain

　　　　　　　　今日聴いたジャズ・・・


　　　　五十嵐一生/　DEEP　BLUE　RAIN




　　　　本作は、日本を代表するトランペット奏者、五十嵐一生さんのデビューアルバム。カルテット編成。


　　　　収録曲は４曲と短めながら、とても充実感がありそれぞれに趣のある曲で五十嵐さんの多面性を見るようでもあり、


　　　　参加メンバー、ひとりひとりの実力が聴けるデビュー作に仕上がっている。


　　　　効果音をうまく使った冒頭の「HE’S　GONE　IN　THE　BLUE　RAIN」は、のびやかで都会的な抒情味のある曲。


　　　　疾走感があり情熱的な「SCARLET　TOPS」、ミディアムテンポで親しみやすく聴きやすい「COOL’N　HOT」、


　　　　穏やかな美しいバラード「BELUGA」・・・


　　　　このメンバーが揃って聴けることはなくなったけれど、それぞれが活躍されているのをうれしく思う。



　　　　　　　　五十嵐一生（tp）
　　　　　　　　竹内直（ts）
　　　　　　　　納谷嘉彦（p）
　　　　　　　　俵山昌之（b）
　　　　　　　　大坂昌彦（ds）



　　　　１、　HE’S　GONE　IN　THE　DEEP　BLUE　RAIN

　　　　２、　SCARLET　TOPS

　　　　３、　COOL’N　HOT

　　　　４、　BELUGA


　　　


　　　　

藤田ゆかり/ black eyes

　　　　　　　　　　　今日聴いたジャズ・・・


　　　　　藤田ゆかり/　BLACK　EYES



　　　　本作は、日本を代表する女流ピアニストの一人、藤田ゆかりの第２弾となる作品。


　　　　スタン・ギルバード（b）、ハービー・メイソン（ds）、アーニー・ワッツ（ts・ss）


　　　　チャールズ・オーウェンズ（fl）を起用して、スタンダードとオリジナルをほどよく織り交ぜて聴きごたえのある一枚に仕上がっている。


　　　　タイトルチューンの”BLACK　EYES”は藤田ゆかりのオリジナルで、また３、５、６も彼女のオリジナル、、


　　　　作曲の巧さも堪能できる。


　　　　ノリの良い曲から、静かなバラードまで飽きることのない滋味深い作品。



　　　　　藤田ゆかり（p）

　　　　　STAN　GILBERT（b）
　　　　　HARVEY　MASON（ds）
　　　　　ERNIE　WATTS（ts、ss　２、３、５、７）
　　　　　CHARLES　OWENS（fl、６）



　　　１、BALLADE　NO、４（祈りのバラード、CHOPIN）

　　　２、BLACK　EYES

　　　３、NEW　YORK　CONNECTION

　　　４、INVITATION

　　　５、FILTER

　　　６、あなたの涙

　　　７、NIGHT　AND　DAY

　　　８、SUMMERTIME

　　　９、OH、LADY　BE　GOOD！

　　１０、BEAUTIFUL　LOVE



　　　　　　２００６年１０月２４、２５日録音




　　　　　　都忘れの花