つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

philipp weiss&walter lang/pwl

2017-06-28 16:11:04 | ジャズ



           今日聴いたジャズ・・・



       PHILIPP WEISS&WALTER LANG/ PWL




      スティーヴ・キューン・トリオ(エリック・アレキサンダーとルー・ソロフがゲストで参加)をバックに録音、、


      『YOU MUST BELIEVE IN SPRING』で2005年にデビューしたヴォーカリスト、フィリップ・ワイスと、

    
      『STARLIGHT REFLECTIONS』や『MOONLIGHT ECHOES』などを聴いてもわかるように、クラシックをルーツに根ざしたリリカルな



      演奏が特徴的なヨーロッピアン・ジャズを代表するピアニストの一人、ウォルター・ラングのデュオ作品。



      滋味あるヴォーカルと抒情的なピアノというシンプルな編成は、トニー・ベネットとビル・エヴァンスのアルバムを彷彿とさせる。


      事実、後者のデュオ作品にも収録されている曲が5曲取り上げられて、ジャズ・スタンダードに向き合う真摯なスタイルで綴られている。



     ” ウォルターと僕はとても自尊心の強い性格だから、音楽で対話することによってお互いに心を開くことができた。

       デュオで演奏することは、僕たちに自然に理解し合うための限りない自由を与えてくれた” (フィリップ・ワイス)



   1、WALTZ FOR DEBBY

   2、CLOSE ENOUGH FOR LOVE

   3、YOUNG AND FOOLISH

   4、THROUGH THE AGES

   5、やさしき伴侶を

   6、SMILE

   7、BLAME IT ON MY YOUTH

   8、酒とバラの日々

   9、A CHILD IS BORN

  10、今宵の貴方

  11、SOME OTHER TIME

  12、BECAUSE OF YOU

  13、STARGATE


          2012年9月録音



      姫女苑(ひめじょおん)



      姫女苑しろじろ暮れて道とほき(伊東 月草)


      

nanamari/ antonio carlos jobim collection

2017-06-25 14:32:16 | ジャズ



            今日聴いたジャズ・・・


      NANAMARI/ A、C、JOBIM 集




     本作は、八ヶ岳に暮らすギター弾き語りシンガー、ナナマリのジョビン集。。


     全編15曲、ギター、ピアノ、フリュート、トロンボーン、バイオリン、チェロ、ドラムなどと共に、ジョビンの名曲で綴られている。


     彼女の歌唱は、やさしく、やわらかい。。。


     アレンジとプロデュースは長きにわたり日本のブラジル音楽界の第一線で活躍するギタリスト、長澤紀仁が手掛けている。



     ”ぼくのジョビンの愛をこんなにも温かいサウンドで表現できたのは、唯一無二の彼女の声とギターがあったから”(長澤紀仁)



   1、CHEGA DE SAUDADE

   2、GAROTA DE IPANEMA

   3、ESTRADA BRANCA

   4、MEDITACAO 

   5、FALANDO DE AMOR

   6、FREVO

   7、AGUA DE BEBER

   8、DINDI

   9、SABIA

  10、CORCOVADO

  11、ANOS DOURAOS

  12、AGUAS DE MARCO

  13、A FELICIDADE

  14、SE TODOS FOSSEM IGUAIS A VOCE

  15、DESAFINADO



        アイリス


     アイリスを見ゆる一眼にて愛す(日野草城)

karin krog+steve kuhn trio/ new york moments

2017-06-21 15:10:50 | ジャズ



            今日聴いたジャズ・・・



       KARIN KROG + STEVE KUHN TRIO/ NEW YORK MOMENTS




      1974年、オスロで録音された”WE COULD BE FLYING”以来、30年ぶりにカーリン・クローグとスティーヴ・キューンが


      再会し、ニューヨークで録音した作品。


      彼女の歌は上品で落ち着きがあり渋く、キューン・トリオのプレイは、ECMの”REMEMBERING TOMORROW”を彷彿とさせる、


      雰囲気を随所で感じる。


      全11曲中、キューンのオリジナル、1、5、7・・カーリンとプロデューサー、ジョン・サーマンとの共作、4、9、10の他、


      ピート・ラロカの「バスラ」の中で、キューンが幻想的なプレイを聴かせる”LAZY AFTERNOON”も含まれている。


      11編のラブソング・・・クオリティの高い作品だと思う。



   1、THE MEANING OF LOVE

   2、WHERE YOU AT?

   3、LAZY AFTERNOON

   4、IT COULD BE HIP

   5、SPEAK OF LOVE

   6、CANTO MAI

   7、SAHARAN

   8、YOU SAY YOU CARE

   9、KALEIDOSCOPIC VISION

  10、MISSING CALADA

  11、暗い日曜日


        カーリン・クローグ(vo)
        スティーヴ・キューン(p)
        デヴィッド・フィンク(b)
        ビリー・ドラモンド(ds)


       2002年11月 NY録音


       ジョン・サーマン(プロデュース)



        ガーベラ




      明日の日の華やぐがごとガーベラ挿す(藤田湘子)

carol welsman/ this is carol

2017-06-18 13:56:41 | ジャズ



           今日聴いたジャズ・・・



       CAROL WELSMAN / THIS IS CAROL
                (LOVE SONG 20)




      カナダのトロント生まれ、ヴォーカリスト&ピアニスト、キャロル・ウエルスマンのリーダー作。


      帯にもあるように、オスカー・ピーターソンが絶賛し、ハービー・ハンコックが惚れこんだという人気と実力を兼ね備えた、


      クールでジャジーな歌声とエレガントなピアノで聴く者を魅了・・・


      本作は、20編のラブソング。。


      彼女は、フランス語、スペイン語、イタリア語にも堪能で3曲(6、9、19)ではフランス語を披露。。


      また、5曲(10、13、14、16、17)にブラジリアン・シンガー&ギタリストのポリーニョ・ガルシアが参加、、


      魅力的な作品に仕上がっている。



   1、SKYLARK

   2、いそしぎ

   3、哀しみのクラウン

   4、SMILE

   5、IT HAD TO BE YOU

   6、シェルブールの雨傘

   7、やさしき伴侶を

   8、TEACH ME TONIGHT

   9、枯葉

  10、コルコヴァード

  11、DANNY BOY

  12、遥かなる影

  13、イパネマの娘

  14、ベサメ・ムーチョ

  15、魅せられて

  16、黒いオルフェ

  17、ジョニー・ギター

  18、MY FOOLISH HEART

  19、ある恋の物語

  20、MY FUNNY VALENTINE

 

         キャロル・ウエルスマン(vo、p)
         ポリーニョ・ガルシア(g、vo on16)


         2016年8月21、22、23日 ロサンゼルス録音




       マーガレット


       野の景にマーガレットの白を置く(稲畑 汀子)

arnold klos trio/ peace piece

2017-06-15 16:14:45 | ジャズ



      今日聴いたジャズ・・・



     ARNOLD KLOS TRIO/ PEACE PIECE




     ビル・エヴァンスに多大な影響を受けた、澤野公房を代表するピアニストの一人、アーノルド・クロスのリーダー作。


     全13曲、エヴァンスのオリジナル、、”THE OPENER”、”PEACE PIECE”、アーノルド・クロスの3曲(8、11、12)をはさみ、


     全編がエヴァンスの愛奏曲で綴られている。


     エヴァンスを愛し、影響を受けているとはいえ、エヴァンスと一味違った春の日差しのように温かいぬくもりが感じられる。


     エヴァンスの演奏がそうではないとは言わない。よい意味でクロスの演奏はある種の緊張感を強いられることなく聴ける。


     本作を聴いてもクロスは確実にアイデンティティを確立していると思う。


     さらりとして飽きが来ない・・クロスの作品には、そんな良さがある。



   1、枯葉

   2、DETOUR AHEAD

   3、ISRAEL

   4、PENSATIVA

   5、ALL BLUES

   6、いそしぎ

   7、THE OPENER

   8、I、O、U

   9、PEACE PIECE

  10、NIGHT AND DAY

  11、VIA SOLARIS

  12、LIKE A BAND

  13、HOW DEEP IS THE OCEAN



     ARNOLD KLOS(p)
     JOS MACHTEL(b)
     ERIC INEKE(ds)


         2011年11月14日録音



       ガクアジサイ


    額の花こころばかりが旅にでて(森 澄雄)