eriko isihara/ love standards

　　　　　　　　　　　　　猫の眼草（ねこのめそう）



　　　　　　　　　　　　　ユキノシタ科の多年草


　　　　　　　　　昼間の猫の眼（瞳孔）に似た細い線が実にあることから、この名がついたそうです




　　　　　　　　　　　　今日聴いたジャズ・・・


　　　　　　
　　　　　　　　　　石原江里子・・・「LOVE　STANDARDS」




　　　　　　国立音大ピアノ科の出身、ロンドン在住のヴォーカリスト＆ピアニスト、作曲家、石原江里子の初のスタンダード集。


　　　　　　これまで発売の３枚のアルバムから、ジャズスタンダード曲を１０曲、新たに録音する４曲の有名曲、計１４曲が収録されている。


　　　　　　ロンドンを拠点に一流ミュージシャンと共演を重ねているだけに、発音も正確で端正な声で美しく聴きやすい一枚。。。




１・I’VE　GOT　YOU　UNDER　MY　SKIN・・・２・MY　FUNNY　VALENTINE・・・３・’S　WONDERFUL・・・４・二人でお茶を・・・５・ISN’T　IT　A
　　PITY？・・・６・QUIET　NIGHTS　OF　QUIET　STARS/CORCOVADO・・・７・EN　ESTATE・・・８・MISTY・・・９・SHALL　WE　DANCE
１０・SMILE・・・１１・コートにすみれを・・・１２・YOU’D　BE　SO　NICE　TO　COME　HOME　TO・・・１３・NIGHT　AND　DAY・・・１４・この
　　素晴らしき世界・・・





　　　　　　　　　　　　　猫の眼草



　　　　　　　　　　かたまれる猫の目草に松の影　　　（澤村　昭代）

jan lundgren/ all by myself

　　　　　　　　　　　　　　　　　　繁縷（はこべ）


　　　　　　　　ナデシコ科の１、２年草　　　春の七草のひとつで、野原や路傍などでよく見かける野草です


　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　はこべらの賑（にぎわ）ふ日向ありて行く　（村越　化石）




　　　　　　　　　　　　　　　　　　今日聴いたジャズ・・・


　　　　　　　　　　JAN　LUNDGREN　・・・「ALL　BY　MYSELF」




　　　　　　　スウェーデンの貴公子、ジャズ・ピアニスト、ヤン・ラングレンのリーダー作。



　　　　　　　ソロピアノ作品集、第２弾目にあたるアルバム。


　　　　　　　
　　　　　　　馴染み深いスタンダードを選曲し、ラングレンならではの、歌心あふれ、リリカルで研ぎ澄まされた感性が発揮され、温かく優しい


　　　　　　　ピアノソロの世界が繰り広げられている。



　　　　　　　トリオの作品が多い中、本作のようなソロでの作品は、また格別なよさがあり、じっくりと耳を傾けて聴きたい一枚。。。



１・WILL　YOU　STILL　BE　MINE？・・・２・IN　YOUR　OWN　SWEET　WAY・・・３・CARAVAN・・・４・DREAM　DANCING・・・５・THE　MAN　I　LOVE
６・WE’LL　BE　TOGETHER　AGAIN・・・７・WHO　CARES？・・・８・APRIL　IN　PARIS・・・９・I　REMEMBER　YOU・・・１０・PRELUDE　TO　A　KISS
１１・THE　WAY　YOU　LOOK　TONIGHT・・・１２・NOBODY　ELSE　BUT　ME・・・１３・MY　HEART　STOOD　STILL・・・１４・’ROUND　MIDNIGHT・・



　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０１４年１月１０、１１、１２日　ハリウッドにて録音




　　　　　　　　　　　　　　　　　　はこべ

kimiko kasai/ yellow carcass in the blue

　　　　　　　　　　　　　　桜



　　　　　　「花」といえば桜のイメージが確立されたのは、『古今集』（９００年）の時代といわれています


　　　　　　元来、桜といえば山桜をいい、奈良の吉野山の桜も山桜。


　　　　　　染井吉野（ソメイヨシノ）は明治元年（１８６８）、東京染井の植木職人が大島桜と江戸彼岸桜を


　　　　　　交配してつくりだしたものだそうです




　　　　　　　　　　　　　　今日聴いたジャズ・・・



　　　　　　　笠井紀美子・・・「イエロー・カーカス・イン・ザ・ブルー」




　　　　　　　今では、伝説の・・・といわれるヴォーカリスト、笠井紀美子がTBMに残した唯一のリーダー作。


　　　　　　　全編で、峰厚介の熱いサックスが印象的でもあり、菊池雅章のタイトル曲が秀逸。。。


　　　　　　　現役を引退して、長い年月が経ってしまったけれど、アルバムの中にはいつも魅力のある彼女が存在している。



１・ALONE　TOGETHER・・・２・八短調のブルース・・・３・乾いた川・・・４・ROUND　MIDNIGHT・・・５・イエロー・カーカス・イン・ザ・ブルー
６・ピー・スティル・マイ・ソウル・・・




　　　　　　　　　　　　　笠井紀美子（vo）
　　　　　　　　　　　　　峰厚介（as、ss）
　　　　　　　　　　　　　菊池雅洋（p）
　　　　　　　　　　　　　鈴木良雄（b）
　　　　　　　　　　　　　村上寛（ds）




　　　　　　　　　　　　　ソメイヨシノ



　　　　　　　　吹く風を勿来（なこそ）の関と思へども道もせに散る山ざくらかな　　　（源　義家）

tetsuro kawasima/ true eyes

　　　　　　　　　　　　　片栗の花



　　　　　　　　かたかごの花　　　堅香子の花　　　　ユリ科の多年草


　　　　　　　　葉を一枚だけしか出さない株が多いので、片葉鹿子が転じて堅香子の古名が生じたそうです


　　　　　　　　『万葉集』巻１９にも、大伴家持が「もののふの八十娘子（やそおとめ）らが汲み乱（まが）ふ寺井の上の堅香子の花」


　　　　　　　　と詠んでいます




　　　　　　　　　　　　今日聴いたジャズ・・・




　　　　　　　　川嶋哲郎・・・「TRUE　EYES」




　　　　　　　日本を代表するサックス奏者の一人、川嶋哲郎のリーダー作。EWEでの第５作目にあたる作品。



　　　　　　　エディ・ゴメス（b）、ビリー・ハート（ds）と綴るテナー・トリオ。米ミュージシャンと組んだアルバムは、初リーダー作の


　　　　　　　
　　　　　　　ケニー・バロン・トリオ「エターナル・アフェクション」以来４年ぶりとなる。


　　　　　　　オリジナル中心の中にも、”IN　OTHER　WORDS”　”見上げてごらん夜の星を”などの馴染み深い曲も含まれている。


　　　　　　　熱いブローが、時には、ロリンズ、コルトレーンたちのプレイを彷彿とさせ、また、ベース、ドラムのソロも存分に堪能できる、


　　　　　　　内容の濃い、聴きごたえのある一枚。。。


　　　　　　　ラストは、エディ・ゴメスとのデュオで締めくくられている。


１・BYAKUーYA・・・２・LARME・・・３・TOーJIM－BO・・・４・TRUE　EYES・・・５・SEVEN・・・６・IN　OTHER　WORDS・・・７・MY　SOUL
８・SPHINX・・・９・見上げてごらん夜の星を・・・




　　　　　　　　　　　川嶋哲郎（ts、ss）
　　　　　　　　　　　EDDIE　GOMEZ（b）
　　　　　　　　　　　BILLY　HART（ds）


　　　　　　　　　　２００２年２月１０、１１日録音



　　　　　　　　　　　片栗の花




　　　　　　　　　　片栗の一つの花の花盛り　　　（高野素十）

sinne eeg/ sinne eeg

　　　　　　　　　　　　　　　いぬふぐり



　　　　　　　　　ゴマノハグサの多年草　　　　いぬのふぐり　　　ひょうたんぐさ



　　　　　　　　　オオイヌフグリは明治２０（１８８７）年ごろに東京での帰化が確認され、大正初期に全国的に広がりました


　　　　　　　　　「古利根の春は遅々たり犬ふぐり」、「飛白（かすり）を染め斑をおきあはれ犬ふぐり」



　　　　　　　　　　　　　富安風生（昭和１３年の作品）




　　　　　　　　　　　　　今日聴いたジャズ・・・



　　　　　　　　　SINNE　EEG・・・「SINNE　EEG」



　　　　　　　　本作は、北欧でナンバーワンの人気を誇るヴォーカリスト、シーネ・エイの２００３年リリースのデビュー・アルバム。



　　　　　　　　MARTIN　SCHACK　TRIOをバツクにスタンダードの名曲を歌った作品。



　　　　　　　初々しさの中にも、今後も活躍することを約束したかのような巧さを感じる。



　　　　　　　三人のミュージシャンの好サポートが、さらに彼女の歌唱を盛り上げている一枚。。



１・HOW　DEEP　IS　THE　OCEAN・・・２・THE　NIGHT　HAS　A　THOUSAND　EYES・・・３・YOU　DON’T　KNOW　WHAT　LOVE　IS
４・EVERYBODY’S　SONG　BUT　MY　OWN・・・５・COMES　LOVE・・・６・SILENCE・・・７・MONTH　OF　MAY・・・８・CLOSE　YOUR　EYES
９・LOVE　FOR　SALE・・・



　　　　　　　　　　　　　SINNE　EEG（vo）

　　　　　　　　　　　　　MARTIN　SCHACK（p）
　　　　　　　　　　　　　KASPER　VADSHOLT（b）
　　　　　　　　　　　　　JUKKINS　VOTILA（ds）



　　　　　　　　　　　　　いぬふぐり




　　　　　　　　　　　　いぬふぐり星のまたたく如くなり　　　（高浜虚子）