つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

アメリカフヨウ

2014-06-29 12:16:30 | ジャズ


  別名クサフヨウ(草芙蓉)。デリケートな花姿で人気のフヨウの仲間ですが、フヨウが低木なのに対し、

  アメリカフヨウは多年草に分類されます。性質はタフで多くの草花が弱る真夏でも、20センチメートルを超す大輪の

  花を咲かせます。一日花で、朝開いて夕方には閉じてしまいますが、毎日次々に開花するため2か月近くも楽しめます・・・


  アオイ科

  原産地:  北アメリカ

  花言葉:  しとやかな恋人



   今日聴いたジャズ・・・


   HOUSTON PERSON・・・「SOCIAL CALL」



   本作は、1934年11月10日 サウスカロライナ州フローレンス生まれ、アメリカ合衆国のジャズ・テナーサックス奏者、

   音楽プロデューサーでもあるヒューストン・パーソンのリーダー・アルバム。

   全11曲、ピアノレスで、テナー、ギター、ベース、ドラムスの4人で綴られている。

   パーソンのアルバムは、甘いバラード集が多い中、本作はスウィング感のある楽しいミディアムテンポのタイトルチューン

   (ジジ・グライス作)、ホレス・シルヴァーのファンキーな3、また、5、10なども明るく楽しい。

  ギターはラッセル・マローンに代わりPAUL BOLLENBACKが担当、サックスを始めとして、ピアノ、ベース、ドラムが巧く絡み合い、

  4人の息がぴったり合っている。まさしく4人の会話を聞いているような作品。

  ベニー・カーターの「EVENING STAR」、シダー・ウォルトンの「I’LL LET YOU KNOW」、ARTHUR HERZOGの「SOME OTHER SPRING」

  デューク・エリントンの「DAY DREAM」などは、スローテンポでしみじみと聴かせる美しいバラード・・・


1・SOCIAL CALL・・・2・IF YOU COULD SEE ME NOW・・・3・JUICY LUCY・・・4・EVENING STAR・・・5・THE END OF A
  LOVE AFFAIR・・・6・BEWITCHED・・・7・I’LL LET YOU KNOW・・・8・STOLEN SWEETS・・・9・DAY DREAM・・・
10・EASY WALKER・・・11・SOME OTHER SPRING・・・



      HOUSTON PERSON(ts)
      PAUL BOLLENBACK(g)
      PER-OLA GADD(b)
      CHIP WHITE(ds)



     2003年5月8日 録音・・・

ローダンセ

2014-06-27 12:30:16 | ジャズ


  別名ヒロハノハナカンザシ(広葉花簪)。茎の先にピンクや白の小花を咲かせます。

  生花のときから乾いた感触があり、ドライフラワーによく利用されます。別名のとうり、少女の髪飾りにしたら似合いそうな

  雰囲気。自分で育てる場合、水滴がつくと花が傷むので鉢植えにし、雨の当たらない場所に置くのがポイントです・・・


  キク科

  原産地: オーストラリア

  花言葉: 温厚



   今日聴いたジャズ・・・

   
   WOONG SAN・・・「CLOSE YOUR EYES」



   本作は、韓国の釜山出身で、同国では数々の音楽賞なども受賞、実力、人気ともに圧倒的な存在であるNO1シンガーである

   ウンサンのリーダー・アルバム。


   全12曲中、彼女のオリジナル2曲(1、5)を除いて馴染みのある曲で構成されている。

   彼女の歌唱を盛り上げるサポート陣は、前作とほぼ同じ、鈴木央紹(ts、as、ss、arr)、天野清継(g:1、3、4.5、12)、

   渥美幸裕(g:2、9)、秋田慎治(p:1、3、4、5、7、8、10、11)、安カ川大樹(b)、松島啓之(tp、flh:1、3、5)

   金子雄太(org:5、12)、大槻”KALTA”英宣(ds)、そして2曲目にはTOKU(tp、flh)が、ゲスト参加している。


   サポート陣の巧さもさることながら、ウンサンの歌唱力には驚いた。アルバム全体の曲調としては、ミディアムテンポのものが多い中、

   アップテンポに展開する「JUST ONE OF THOSE THINGS」では、鈴木央紹のsaxが、「LOVE FOR SALE」でも鈴木央紹、秋田慎治の

   ピアノがこの曲を大いに盛り上げている。

   どの曲もそれぞれに創意工夫がなされて、聴きごたえのある作品に仕上がっている。

   中でも、個人的白眉は3曲目の”ヴィヴァルディーズ・ソング”これは、マイケル・フランクスが書いた、しみじみとしたクラシカル

   なボッサ・タッチの曲。マイケル・フランクスは数々の名曲を書いている大好きな、作曲家、ヴォーカリスト。。

   それに、ベース、ピアノ、ヴォーカルの3人で綴られる「’ROUND MIDNIGHT」がとてもいい。

   様々に表情を変えながら、鮮やかに歌い上げるウンサン・・・素晴らしいヴォーカリストだと思う。


1・CLOSE YOUR EYE・・・2・WALK ON BY・・・3・VIVALDI’S SONG・・・4・STRAIGHT UP AND FLY RIGHT・・・
5・ALL I WANT・・・6・ANGEL EYES・・・7・JUST ONE OF THOSE THINGS・・・8・AFTER YOU’VE GONE・・・9・FEVER・・・
10・LOVE FOR SALE・・・11・’ROUND MIDNIGHT・・・12・SENTIMENTAL JOURNEY・・・


    2009年8月2、3、5日 一口坂スタジオ(九段下)にて録音




        ” ラウンド・ミッドナイト ”


        時計の針が零時を回ろうとしている
        今宵も更けてきたわ
        陽が落ちるまでは元気だけど
        悲しくなるのは夕食時
        でも本当に辛いのは夜が更けた頃よ


        想い出が蘇るのはいつも真夜中
        そう 真夜中なの
        耐えきれない想い出ばかり
        あなたに未練があるから
        夜更けは全てをお見とうしだわ


        修復の余地がある仲違いがあるだけで
        私たちの愛は終わってしまうの?
        あなたが必要なの
        このごろ気づいたわ
        もはやあなたは私のものでなく
        私の心から去ってしまったのだと


        二人の愛を飛び立たせたいの
        こんな夜更けに
        天使たちに歌わせたいわ
        あなたが戻ってくるようにと
        そうして夜はまた更けていくの


        ・・・

        
        

アストランチア

2014-06-24 13:15:59 | ジャズ


  星形の花弁のように見える苞の中にたくさんの小さな花が集まって、愛らしい半球形となります。

  線香花火を思わせる繊細な風情は、草花が群れ咲くナチュラルガーデンにぴったりですし、フラワーアレンジでも

  主役の花にやさしく調和してくれます。

  梅雨や夏の高温多湿は苦手。水はけと風とうしのよい場所で育てましょう・・・


  セリ科

  原産地: ヨーロッパ、西アジア

  花言葉:  愛の渇き


  今日聴いたジャズ・・・


  SWEET JAZZ TRIO・・・「I LEFT MY HEART IN SAN FRANCISCO」




  本作は、”室内楽ジャズ”と形容されるスウェーデンのスイート・ジャズ・トリオ(以降SJT)の5枚目にあたるスタンダード・ソング集

  にして2枚目のライブ作品でもある。


  SJTの音楽は、北欧のジャズらしい心温まる、いわば”暖炉のように温かい・・”リラクゼーションを与えてくれる。

  コルネット、ギター、ベースという変則トリオ編成ながら、(というより個人的には、ピアノ、ドラムレスだからこそと言いたい)、

  そこから、くつろぎと落ち着きのある穏やかなサウンドが誕生している。

  SJTは単なるリラクゼーションを生み出しているだけではなく、3人の綴る音楽は完成度が高い。

  高度なテクニックと音楽に対する深い理解を持つアーティスト同士でなければ成し得ないものがある。


  全9曲、馴染み深いスタンダードで構成されている。中には、哀愁味のある「WHERE ARE YOU」や、SJTでは珍しく、やや軽快に

  進行していく、「YOU’D BE SO NICE TO COME HOME TO」などもアルバムのよいスパイスになっている。


  ピアノトリオやヴォーカル・アルバムに飽食したとき、静かな空間に身を置きたいときSJTのアルバムを取り出して聴く。


1・想い出のサンフランシスコ・・・2・MAYBE YOU’LL BE THERE・・・3・TRICOTISM・・・4・SLOW BOAT TO CHINA・・・
5・WHERE ARE YOU・・・6・NEW ORLEONS・・・7・YOU’D BE SO NICE TO COME HOME TO・・・8・I GUESS I’LL HAVE
  TO CHANGE MY PLAN(うっかりできない)・・・9・WRAP YOUR TROUBLES IN DREAM(苦しみを夢に託して)・・・



   2003年4月27日 スウェーデンにてライブ録音



  ○ ラッセ・トゥーンクヴィスト(コルネット)は1935年ストックホルム郊外の街、ブロンマの生まれ。
    15歳でコルネットを吹き始め、52年から57年までの数年間をプロのミュージシャンと過ごしている。

  ○ マッツ・ラーション(ギター)は1958年ストックホルムの生まれで、クラシックギターをみっちり学んだあと、
    ロックやジャズをプレイし、ストックホルムのロイヤル・アカデミー音楽学校で、即興演奏についての教鞭もとっている実力派。

  ○ ハンス・バッケンルース(ベース)は1966年、スウェーデンの北部の街、カール・スタードの生まれで、初めはギターを
    弾いていたが、エレクトリック・ベースに転向。
    85年に、ポール・チェンバースのレコードを聴いて、ウッド・ベースに開眼し、ストックホルムへ出て、スウェーデンの
    トップミュージシャンと共演するようになった。




  


  

ペチュニア”ミリオンベル”

2014-06-20 14:15:06 | ジャズ


  春~秋のガーデニング材料としてもおなじみのペチュニアですが、なかでも”ミリオンベル”は小輪多花性の人気品種。

  しだれるように伸びる茎に紫やピンクの花をたくさんつけ、株は花でおおわれます。

  地植えにもできますが、フラットな鉢に数株植えて目線より下に飾ると、株が水平に広がっていく様子がたのしめます・・・


  ナス科

  原産地: 南アメリカ

  花言葉: ありのままの自然な心



   今日聴いたジャズ・・・

   JACKIE RYAN・・・「THIS HEART OF MINE」
   (with special guest: TOOTS THIELEMANS and ERNIE WATTS)




  本作は、ロンドンの活躍を経て、出身地であるサンフランシスコで活躍、ダウンビート、LAタイムス、ロンドン・イヴニング・

  スタンダードを初め、世界のジャズ・メディアが絶賛する実力派ヴォーカリスト、ジャッキー・ライアンのリーダー・アルバム。

  SESSION1(1、2、6、8、9)、SESSION2(3、10、12、13)、SESSION3(4、5、7、11、14)

  と3つのセッションに分かれており、それぞれに参加メンバーも違っている。

  その中で、アーニー・ワッツ(ts)が3曲(2、6、12)に、トゥーツ・シールマンス(harmonica)が2曲(3、8)に、

  スペシャル・ゲストとして参加している。


  全14曲、スローテンポでしっとりと聴かせる曲もあれば、アップテンポで軽快に聴かせる曲をバランスよく織り交ぜて、

  サポート陣をバックに、ジャッキー・ライアンの巧さが光る。

  どの曲もそれぞれによく練れたアレンジも印象的。個人的には、トゥーツ・シールマンスのハーモニカがスパイスになっている、

  ブルーノ・マルティーノ作の「エスターテ」、「MAYBE SEPTEMBER」、アーニー・ワッツとピアノが幻想的な趣を醸し出している、

  「SARI」、フリュートを効果的に使っている「MOON AND SAND」、「VELAS ICADUS」(イヴァン・リンス作)などが気に入っている。

  また、A・C・ジョビンの「ANOS DOURADOS」を採りあげているところも、うれしい。


1・THIS HEART OF MINE・・・2・SLEEPIN’BEE・・・3・ESTATE・・・4・EAST OF SUN・・・5・JUMP FOR JOY・・・
6・MAKE IT LAST・・・7・ANOS DOURADOS・・・8・MAYBE SEPTEMBER・・・9・WHEN I GROW TOO OLD TO DREAM・・・
10・MOON AND SAND・・・11・COME BACK TO ME / LOVER COME BACK TO ME・・・12・SARI・・・13・VELAS ICADUS・・
14・SEASONS OF THE HEART・・・



     JACKIE RYAN(vo)

     AMINA FIGAROVA、JON MAYER、LEONALD THOMPSON(p)
     RUTH DAVIS、DAREK OLES、JOHN WIITALA(b)
     OMAR CLAY、JASON LEWIS、ROY McCURDY(ds)
     STEVE ERQUIAGA、BARRY ZWEIG(g)
     TUTAKA YOKOKURA(strings)
     BART PLATEAU(fl)
     ALLEN SMITH(tp)
     ERNIE WATTS(sax)
     TOOTS THIELEMANS(harmonica)



    ”JACKIE RYAN IS ONE OF THOSE RARE TALENTS DESTINED TO BECOME SENSE OF RHYTHM・
     I JUST LOVE HER SOUND・”

     60年代、70年代のマイルスを造り上げたプロデューサー、エンジニアであるテオ・マセロの言葉より・・・

  

  

夏椿

2014-06-17 14:26:55 | ジャズ


  別名シャラノキ。別名はインドの沙羅双樹とまちがわれてついたものです。

  ツバキ科の中では珍しい落葉樹で、ツバキに似た白い花をつけます。白っぽい幹肌が美しいため、庭木やシンボルツリーとして

  盛んに利用されています。日当たりよりは半日陰を好むため、都会の狭小敷地で育てやすいのもうれしい点です・・・


  ツバキ科

  原産地: 東アジア

  花言葉: 愛らしい人



   今日聴いたジャズ・・・


   DAVID HAZELTINE~GEORGE MRAZ TRIO・・・「MANHATTAN」
   (with BILLY DRUMMOND)



   本作は、アレキサンダーのワン・フォー・オールやエリック・アレキサンダー・カルテットなどで活躍するピアニスト、

   デヴィッド・ヘイゼルタインのリーダー・アルバム。


   ベースにジョージ・ムラーツ、ドラムにビリー・ドラムンドというベテランを従えたトリオ編成。

   全10曲、一曲(8)のヘイゼルタインのオリジナルを除いて、他は、スタンダードで構成されている。

   絶好調のヘイゼルタインのピアノに、ベースとドラムが絶妙に絡み合い、また随所で聴かれるベース、ドラムのソロがいい。

   ジョージ・ムラーツとビリー・ドラムンドを起用したことが、本作を成功に導いたと言っても過言ではないと思う。

   ともすれば、凡庸になりがちなスタンダードの数々が、それぞれに魅力ある光を放っている。

   確か、このメンバーでの作品はほかにないと思う。

   馴染み深いスタンダードで綴られていることも聴きやすく、うれしい。

   ヘイゼルタインの敬愛する恩師がバディ・モンゴリー(ウェス・モンゴメリーの兄弟)、シダー・ウィルトンとは、渋い!

  



1・IN YOUR OWN SWEET WAY・・・2・IMAGINATION・・・3・OUT OF THIS WORLD・・・4・THEME FOR ERNIE・・・
5・CINEMA PARADISO・・・6・ALONE TOGETHER・・・7・DETOUR AHEAD・・・8・DON’T WALK AWAY・・・9・SO IN LOVE・・・
10・EVERYTHING I LOVE・・・



     DAVID HAZELTINE(p)
     GEORGE MRAZ(b)
     BILLY DRUMMOND(ds)


  このメンバーでまたレコーディングしてほしいし、各々の今後の活躍を期待したいと思う・・・