つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

シラン

2014-05-31 12:21:38 | ジャズ


  紫蘭。5~6月ごろ、翼を広げた鳥のような形の花を咲かせます。

  花色は赤紫が一般的ですが、ピンクや白の種類もあります。宿根草なので花期は長くありませんが、つやつやと長くとがった

  葉が茂り、花のない時期にはグラウンドカバーとしても持ち味を発揮します。

  木の下や庭の半日陰に植えるのにぴったりです・・・


  ラン科

  原産地: 東アジア

  花言葉: その姿を忘れない


  今日聴いたジャズ・・・


  カレル・ボエリー・トリオ・・・「愛しのルイーザ」



  本作は、1960年4月23日生まれのジャズ・ピアニスト、カレル・ボエリーのリーダー・アルバム。

  全11曲、ブラジリアン・ソングの名曲をセレクトした作品。

  タイトルチューンの”愛しのルイーザ”を始め、アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲が4曲(5、6、7、10)、

  イヴァン・リンスの楽曲が2曲(3、9)、オープニングには、マリエル・コーマンも「LOVE BOSSA!」の中で歌っていた、

  シコ・ブアルキの1、シンガー&ソングライターであるジャヴァンの書いた2、コンスエロ・ベラスケスの書いた、有名なラテン・

  ナンバーの4、カエターノ・ヴェローゾの8、そして、ラストにはちょっと意外な感じもするけど、ジョージ・デュークの曲で

  締めくくっている。

 

  


  カレル・ボエリーの作品は、どれを聴いても透明感に溢れ、しっとりとして穏やか・・ハズレというものがない。

  また、ヘイン・ヴァン・ダ・ヘイン(b)、ハンス・ヴァン・オーシュハウトゥ(ds)も持ち味を発揮し、随所で聴けるプレイは

  特筆に値する。トゥーツ・シールマンスが絶大なる信頼を置いている3人の人柄がにじみ出ている一枚に仕上がっている。

  カレル・ボエリーが「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」にいた時の作品、そして、現在の「カレル・ボエリー・トリオ」の作品、

  本作でコンプリート出来た。

  ”ピアノの魔術師”ともいわれるカレル・ボエリーのアルバムに、しばし身をゆだねようと思う・・・


1・アトラス・ダ・ポルタ・・・2・ブーケ・・・3・マダレナ・・・4・ベサメ・ムーチョ・・・5・ルイーザ・・・6・ポル・トーダ・
  ミーニャ・ヴィーダ・・・7・ファヴェーラ・・・8・コラサフォン・ヴァガブンド・・・9・ビレートゥ・・・10・コルコヴァード
 11・ブラジリアン・シュガー・・・




      カレル・ボエリー(p)
      ヘイン・ヴァン・ダ・ヘイン(b)
      ハンス・ヴァン・オーシュタハウトゥ(ds)


     2012年3月、アムステルダムにて録音・・・





































  

エリゲロン

2014-05-28 12:29:21 | ジャズ


  最近、ナチュラルガーデンでよく見かける宿根草で、デージーをもっと小さくしたような可憐な花をいっぱいに咲かせます。

  草丈が高い種類と低い種類がありますが、15センチメートルほどの低いほうが一般的。

  花壇の縁取りに最適ですし、寄せ植えが寂しいかなというときにも重宝します。

  赤、ピンク、白などの花色があります・・・


  キク科

  原産地: 北アメリカ

  花言葉: 遠くから見守ります


  今日聴いたジャズ・・・


  DAVID MATTHEWS TRIO・・・「JAZZ BALLADS WITH STRINGS」



  マンハッタン・ジャズ・クインテット(以降、MJQ)でもピアニストとして、アレンジャーとしてもなくてはならない存在の、

  デヴィッド・マシューズのリーダー・アルバム。

  


  デヴィッド・マシューズ(p)、エイブリー・シャープ(b)、ダニー・ゴッドリーヴ(ds)に、ギル・ゴールドスタイン(syn)を

  ゲストに迎えた、シンプルな編成。

  全7曲中、4曲(3、4、5、7)はマシューズのオリジナル・・他の3曲は馴染み深いスタンダードで構成されている。


  本作を作るにあたって、マシューズはストリングスの編成などに、こだわりを持っていたらしい。

  アルバム一枚をとうして聴いてみるとストリングスが際立っていることもなく、ピアノ、ベース、ドラムスの存在が大きいことに、

  気づく。そして、MJQでの熱い演奏のアルバムの数々とは違い、とてもロマンティックな作品。

  とくに〆を飾る7分余りの 「ザ・ナイト・スカイ・スイート」は、まさにマシューズのロマンティックで優しい人柄を思わせる

  ような曲で、本作を聴くときは、いつもこの曲を繰り返し聴いている。

  どちらかといえば、MJQを聴くことが多いけれどトリオでのアルバムにもよい作品が多々ある。

  

1・虹の彼方に・・・2・星に願いを・・・3・ダコタ・ムーン・・・4・ディープ・シー・ダンシング・・・5・スイート・プラム・・・
6・煙が目にしみる・・・7・ザ・ナイト・スカイ・スイート・・・



     デヴィッド・マシューズ(p)
     エイブリー・シャープ(b)
     ダニー・ゴッドリーヴ(ds)

       ゲスト:

      ギル・ゴールドスタイン(syn)

     マンハッタン・ストリングス


    1991年8月25、27日、ニューヨークにて録音・・・




  

シャスターデージー

2014-05-27 11:52:22 | ジャズ


  シンプルな純白の花が咲くヨーロッパ原産の宿根草。

  マーガレットとよく似ていますが、葉が長楕円形でマーガレットのように切れ込みが入らないので、簡単に区別がつきます。

  フランスギクをもとにアメリカ人バーバンクが育種した花で、万年雪におおわれたカリフォルニアのシャスタ山から、

  その名をとっています・・・


  キク科

  原産地: ヨーロッパ

  花言葉: すべてを耐え忍ぶ


  今日聴いたジャズ・・・


  NIKOLETTA SZOKE・・・「INNER BLAZE」



  本作は、ハンガリーの歌姫、ニコレッタ・セーケのリーダー・アルバム。澤野工房第4弾目にあたる作品。


  前回書いた「A SONG FOR YOU」は、ロバート・ラカトシュ・トリオをバックに歌っていたけれど、今回は、全12曲の中に、

  ギターが3曲(1、2、10)に、サックスも3曲(3、6、7)に参加している。

  ロバート・ラカトシュが2曲、”CONTEMPLATION” ”EVERYDAY”を提供し、ニコレッタ・セーケが共作で作詞を担当している曲が、

  3、4、11、12の4曲。

  他には、マイケル・フランクスの1、スティングの2、スティーヴィー・ワンダーの5、ジョー・サンプルの6、トム・ハレルの7、

  チック・コリアの8、スタンダードの9、ヘンリー・マンシーニの10・・・とバラエティに富んだ作曲者の曲を採りあげている。

  淡々と歌っている中にも、ハンガリーの風土が滲みでている哀愁のあるサウンド、曲によっては、浮遊感も感じる。

  ”LIKE SOMEONE IN LOVE”~ ”シャレード ”のしっとり感がとくに気に入っている。

  また、トム・ハレルの「BEFORE DAWN」のヴォーカル・ヴァージョンは初めて聴いたので、興味深かった。



1・ANTONIO’SONG・・・2・FIELD OF GOLD・・・3・CONTEMPLATION・・・4・INNER BLAZE・・・5・VISIONS・・・6・ONE DAY
  I’LL FLY AWAY・・・7・BEFORE DAWN・・・8・YOU’RE EVERYTHING・・・9・LIKE SOMEONE IN LOVE・・・
10・シャレード・・・11・EVERYDAY・・・12・MORNING’S TO REMEMBER・・・




      NIKOLETTA SZOKE(vo)

      ROBERT LAKATOS(p)
      JOZSEF HARVATH(b)
      ANDRAS MOHAY(ds)
      MARTON FENYVESI(g 1、2、10)
      GABOR BOLLA(sax 3、6、7)


     2011年11月24、25、26日 ハンガリー、ブタペストにて録音・・・

  

バーベナ

2014-05-24 15:29:40 | ジャズ


  別名ビジョザクラ。別名はサクラソウに似ていることに由来します。

  ブラジル南部からウルグアイが原産地で、日本には大正初期に渡来しました。現在は、宿根系で花つき抜群の ”花手鞠 ”や、

  ”タピアン ”、”レインボーカーペット”などが人気。

  多くの園芸種が出回り、ガーデニングに盛んに利用されています・・・



  クマツズラ科

  原産地: 南アメリカ

 
  花言葉: 家族の和合



  今日聴いたジャズ・・・


  MONCEF GENOUD・・・「AQUA」
  (featuring MICHAEL BRECKER)



   本作は、1961年チュニジア生まれ、スイスのジュネーヴ育ち、パリを中心に活躍する盲目のピアニスト、

   モンセフ・ジュヌのリーダー・アルバム。


   スコット・コリー(b)、ビル・スチュワート(ds)という ”旬な二人”を迎えたピアノトリオの演奏に、ゲストとして

   マイケル・ブレッカーが3曲(2、6、8)に加わり、ラストには、ディー・ディー・ブリッジウォーターのヴォーカルを収録した、

   作品。 全10曲中、”SUMMERTIME ” ”MOMENT’S NOTICE” ”LUSH LIFE ”の3曲以外は、すべてジュヌのオリジナルで

   構成されている。

   アルバム一枚をとうして聴くと、ジュヌの自由な感性、ユニークな作曲能力、耽美的でリリシズム溢れる独創的なアプローチを

   感じる。また、タイトルチューンの「AQUA」ではマイケル・ブレッカーの参加もあって、美しいメロディラインが印象的。

   マイケルはリーダー作よりも、こうしたサイドメンで、より持ち味を発揮しているように思う。

   〆に何故ディー・ディー・ブリッジウォーターを起用したのか分からないけど、淡々と、しっとりと歌う彼女はステキ。。

   スコット・コリー、ビル・スチュワートを起用したのも大正解だし、どの曲も外れがない作品。名盤、かつ貴重盤。


1・OUT OF THE BLUE・・・2・AQUA・・・3・SLIDING SHADOWS・・・4・TIMES SQUARE CIRCLE・・・5・SUMMERTIME・・・
6・LOVELY VIJ’・・・7・MOMENT’S NOTICE・・・8・MIX OF KEYS・・・9・MONCEF’S MOOD・・・10・LUSH LIFE・・・



       MONCEF GENOUD(p)
       SCOTT COLLEY(b)
       BILL STEWART(ds)
       MICHAEL BRECKER(ts 2、6、8)
       DEE DEE BRIDGEWATER(10)
       FREDERIC FOLMER(b 10)
       THIERRY HOCHSTATTER(ds 10)


     ニューヨーク、「THE STUDIO」、スイス・ローザンヌ(10)録音・・・



ジャーマンアイリス

2014-05-22 13:31:45 | ジャズ


  別名ドイツアヤメ。ない色はないといわれるほどカラーバリエーション豊富です。

  世界的に人気があり、特に栽培熱が高いアメリカでは、毎年何百もの改良品種が発表されるとか。

  本来は、丈夫な植物ですが、高温多湿に弱く、日本では涼しい高原で栽培するのに向きます。

  切り花を買って豪華に楽しむのもいいでしょう・・・


  アヤメ科

  原産地: ヨーロッパ

  花言葉: 豊満



  今日聴いたジャズ・・・


  GRACE MAHYA・・・「JUST THE TWO OF US」


  本作は、プロデューサー、伊藤八十八氏にスカウトされ、2006年10月にデビュー作、”THE LOOK OF LOVE”をリリース、

  その後も活躍を続けている、日本のヴォーカリスト、グレース・マーヤのリーダー・アルバム。


  3歳でクラシック・ピアノ、ヴァイオリン、バレエなどを学び、4歳でピアノ・コンクールで入賞。9歳でパリではルセット・デカープ

  に師事。その後、ドイツに留学、フライブルグ国立音楽大学を卒業。大学院では音楽研究を行い、コンサート活動も始めた。


  帰国後はジャズやブルースをベースにした歌手兼ピアニストとして活躍・・・と錚々たるキャリアの持ち主であり、多彩な能力の持ち主

  でもある。


  本作は、第2作”LAST LIVE at DUG”に次ぐ第3作目にあたる作品。1&2作では、ピアノも弾き、弾き語りも聴かせたけれど、

  今回は、ヴォーカルに徹している。彼女の歌唱は、やや低めの声で、スウィートでもなく、コケティッシュでもないけど、

  媚びることなく、英語、ポルトガル語、スペイン語、ドイツ語、と4か国語をあやつる彼女らしく、語学力をふるに生かした楽曲を

  積極的に取り入れている。


  また、多くのサポート陣により、彼女の歌唱力が光る。特に、笹路正徳、河野啓三のアレンジが素晴らしい。

  全10曲、現代的なポップス、ソウル・ミュージック、ロック、ラテンなどのヒットナンバーがずらりと並んでいる。


  中には、松本俊明の作曲による「LOVE IS A MYSTERY」、都志見隆の作曲「I’LL BE THERE」なども収録されており、

  ここでも、二人によるアレンジや、カルロス菅野のパーカッション、宮崎隆睦のアルトも華を添えて、より魅力的な曲に仕上がっている。

  オープニング、ジョー・サンプルの”SOUL SHADOWS”のかっこよさ、ラスト、バラードの”THE FIRST TIME EVER I SAW YOUR

  FACE”の情緒あるマーヤの歌唱まで、聴きどころの多い、楽しめる一枚。。

  タイトルチューンの、ビル・ウィザース、ウィリアム・ソルター、ラルフ・マクナルドといった有名ミュージシャンの共作、


  ”JUST TWO OF US”は小沼ようすけのギター・ソロ、宮崎隆睦のアルト・サックスのソロが好演し、素敵な雰囲気作りをしている。

  


1・SOUL SHADOWS・・・2・FELICIDADE・・・3・LOVE IS A MYSTERY・・・4・DON’T LET ME BE LONELY TONIGHT・・・
5・LOVE IS THE SEVENTH WAVE・・・6・FEEL LIKE MAKIN’LOVE・・・7・BESAME MUCHO・・・8・I’LL BE THERE・・・
9・JUST TWO OF US・・・10・THE FIRST TIME EVER I SAW YOUR FACE・・・



       グレース・マーヤ(vo)

       笹路正徳(key、arr)
       河野敬三(key、arr)
       土方隆行(g)
       小沼ようすけ(g)
       田中義人(g)
       バカボン鈴木(b)
       岡沢章(b)
       鳥越啓介(b)
       山木秀夫(ds)
       カルロス菅野(perc)
       宮崎隆睦(as、fl)
       鈴木央紹(ts)
       佐々木史郎(tp)
       中川英二郎(tb)
       西脇辰弥(harmonica)・・・・・