つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

モッコウバラ

2014-04-30 15:30:40 | ジャズ


  木香薔薇。つる性常緑のバラで、白と黄の2色がありますが、一般的にはモッコウバラというと黄色をさすことがほとんど。

  4月下旬、細く伸びた枝に淡黄色の小花をびっしりと咲かせます。

  その花つきのよさには驚かされますが、小輪の花はかわいさいっぱい。

  生育は旺盛で、肥料をやりすぎると茂りすぎるので控え目に・・・


  バラ科


  原産地:中国


  花言葉: 幼いころの幸せな時間



  今日聴いたジャズ・・・


  HERB DRURY TRIO・・・「QUINTESSENCE」

  本作は、ジャズ・ピアニスト、ハーブ・ドゥルリーのリーダー・アルバム。


  ジェリー・チェリー(b)、ジョージ・マーシュ(ds)を起用した、トリオ編成。

  
  全11曲、表題曲、クインシー・ジョーンズの美曲を初めとして、A・C・ジョビンの4、8・・・エヴァンスの5、

  クレア・フィッシャーの6、クリフォード・ブラウンの9、それにスタンダードの名曲で構成されている。

  アルバム全体の印象は、軽快で明快。ピアノ、ベース、ドラムス、それぞれが実力を遺憾なく発揮し、3人がうまく絡み合い、

  楽しい作品に仕上がっている。

  ピアノトリオで演奏されるのは珍しい、ジョビンの「モハーヴェ」が収められているところも嬉しい。

  3人についてのプロフィールが分からないのが残念。ベーシスト、ドラマー、共に知る人ぞ知るベテランらしい。


1・ONE MORNING IN MAY・・・2・QUINTESSENCE・・・3・EVERYTHING HAPPENS TO ME・・・4・TRISTE・・・5・VERY EARLY・・
6・MORNING・・・7・OUR LOVE IS HERE TO STAY・・・8・MOJAVE・・・9・DAAHOUD・・・10・ONCE IN A WHILE・・・
11・YOURS IS MY HEART ALONE・・・



      HERB DRURY(p)
      JERRY CHERRY(b)
      GEORGE MARSH(ds)・・・・・


  

くちなし

2014-04-29 14:29:10 | ジャズ


  別名ガーデニア。アメリカでは男の子が初めてのダンスパーティーにガールフレンドを誘いだす時、胸飾りに贈る花として

  知られていますが、甘い香りはそんなシーンにぴったり。

  一重咲きと八重咲きがありますが、花店に出回るのは大輪の八重咲き種のほう。

  乾燥させた実は、昔から生薬として使われてきました・・・


  アカネ科

  原産地: 東アジア


  花言葉: 幸せでとてもうれしい



   今日聴いたジャズ・・・


   EUGENIO MACCHIA・・・「LIVING IN A MOVIE」


  
   本作は、イタリア、AUAND RECORDSから、気鋭の伊、若手ピアニストを発掘紹介する『ピアノシリーズ』#3000番台、

   エウジーニオ・マッキアのデビュー作。


   フーリオ・ディ・カストリ(b)、ジャンリーヴィオ・リベルティ(ds)、3人で綴る、トリオ編成。


   全9曲中、マッキアのオリジナル6曲(2、3、4、5、6、8)、ウェイン・ショーターの1、セロニアスモンクの7、

   そして、ラストには、ケニー・カークランドの曲で締めくくられている。


   以下、マッキアによるライナーより抜粋ーーーーー


   ”キース・ジャレットの語る、現代の音楽におけるメロディの危機、何もないところから、いかにして興味深いメロディを

    引き出すか・・そしてそれが現代の作曲家にとっていかに大きな課題であるか。

    本作には、この言葉を出発点としながら、2008年以降に書き起こした楽曲が収められている。デビュー作にして

    メロディを賛歌する試みであるということに憚りはない。

    5年間活動を共にする、ジャンリーヴィオ(ds)に加え、本作に欠かせないサウンドと色彩を与えるのは、フーリオ・ディ・

    カストリ(b)である ”


    本盤についての内容はすべて、マッキアが書いているとうりで、デビュー作らしく、若々しく、力強く、時にはロマンティシズム

    も感じさせながら、緩急の利いたプレイを展開している。

    エンジニアを担当するのは、ECM諸作で知られるステファーノ・アメーリオ。


1・PINOCCHIO・・・2・YOU TWO・・・3・URSA MINOR・・・4・LIVING IN A MOVIE・・・5・HERBIE’S TUNE・・・
6・HYSTERIA・・・7・’ROUND MIDNIGHT・・・8・ONCE AGAIN・・・9・BEFORE IT’S TIME TO SAY GOODBYE・・・



      EUGENIO MACCHIA(p)
      FURIO CASTRI(b)
      GIANLIVIO LIBERTI(ds)



      2009年7月7、8、9日録音・・・

セイヨウオダマキ

2014-04-27 13:18:09 | ジャズ


  西洋苧環。別名アキレギア。つむいだ糸を玉にした糸車に似ていることから名づけられました。

  ヨーロッパでは古くからある身近な植物のひとつで、中世の詩にもたびたび登場します。

  花色は非常に多彩で、形もおもしろく、絵心をくすぐられます。

  さまざまな品種をコレクションして、楽しんでいる人も多いようです・・・


  キンポウゲ科

  原産地: 北半球の温帯

 
  花言葉:  昔の恋人


  今日聴いたジャズ・・・


  LARRY WILLIS QUINTET・・・「HEAVY BLUE」



  本作は、1940年12月20日、ニューヨーク生まれのジャズ・ピアニスト、ラリー・ウィルスのリーダー・アルバム。


  ジェリー・ゴンザレス(tp、flh)、ジョー・フォード(as、ss)、ドン・パテ(b)、ジェフ・ワッツ(ds)を従えた

  クインテット編成。


  ラリー・ウィルスは、地味なピアニストというイメージが強いけれど、いぶし銀的なとても味のある存在として、気に入っている。

  17歳で初レコーディング、以降、ハード・バップ、ソウル、ファンク、フリー、フュージョン、ロックなど多彩な300作品以上

  に参加している。共演者も、ジャッキー・マクリーン、スタン・ゲッツ、ウッディ・ショーなど多数。


  ジャズのレコーディング・デビューは、ジャッキー・マクリーンの ”RIGHT NOW! ”でピアニストであると同時に作曲家

  としての才能も大いに認められている。


  本作は、全8曲中、5曲(1、2、5、6、7)はラリー・ウィルスのオリジナル。ジョー・フォードが1曲(3)提供している。


  リーダーである、ラリー・ウィルスのピアノが特に際立っているということもなく、メンバー、それぞれが持ち味を存分に発揮し、

  随所で各々のソロも聴ける、調和のとれた作品に仕上がっている。


  比較的、ノリの良い曲が多い中にも、”WHEN I FALL IN LOVE” ”BALLDS FOR FREDERICK”のような、穏やかな曲も

  入っていて、魅力のある一枚として、たびたびターンテーブルに載せる愛聴盤。



1・TO WISDOM、THE PRIZE・・・2・WINTHER BLUE・・・3・EARTHLINGS・・・4・WHEN I FALL IN LOVE・・・5・NIGHTFALL・・・
6・HEAVY BLUE・・・7・BALLAD FOR FREDERICK・・・8・HABIBA・・・




      LARRY WILLIS(p)
      HERRY GONZALES(tp、flh)
      JOE FORD(as、ss)
      DON PATE(b)
      JEFF WATTS(ds)  



      1989年12月録音・・・

  

ビジョナデシコ

2014-04-25 14:09:13 | ジャズ


  美女撫子。別名ヒゲナデシコ。カーネーションと同じダイアンサスの仲間です。

  草丈が60cmほどと高いため、春の切り花としてよく使われています。小花が傘状にたくさんつき、赤や濃いピンク、

  白、など花色も豊富なので、花瓶に数本さすだけでとてもにぎやか。

  ガーデニング用に草丈の低い品種も出回っています・・・


  ナデシコ科

  原産地: ヨーロッパ、アジア、アフリカ


  花言葉: あなたは完璧


  今日聴いたジャズ・・・


  THE TED ROSENTHAL TRIO・・・「SO IN LOVE」



  1959年ニューヨーク郊外グレート・ネック生まれのピアニスト、テッド・ローゼンタールのリーダー・アルバム。

  クインシー・デイヴィス(ds)、植田典子(b)を起用した、レギュラー・メンバーで綴るトリオ編成。

  テッドはジャズと同じようにクラシック音楽も愛しており、ジュリアード音楽院とマンハッタン音楽院でクラシック音楽を

  教えている。ジャズとクラシックの融合がテッドの目標のひとつらしい。


  全10曲中、馴染みのあるスタンダードを中心に選曲、ガーシュウィンが大好きというテッドらしく3曲(4、5、8)も

  ガーシュウィンの楽曲を採りあげている。

  アップテンポやスローテンポに展開する曲を織り交ぜて、飽きのこない作品に仕上げている。

  穏やかな中にも、時折アップテンポに変わる意表をつくような、タイトルチューンの”SO IN LOVE”・・・

  ほとんど原曲を崩したような、”CRY ME A RIVER”を初めとして、『入魂の作品』と言われる所以がよく理解できる一枚。

  また、ベース、ドラムスソロも随所で聴けるバランスのとれたピアノトリオの佳作だと思う。


1・OUT OF THIS WORLD・・・2・SO IN LOVE・・・3・ジョーンズ嬢に会ったかい?・・・4・PRELUDE#2・・・
5・EMBRACEABLE YOU・・・6・粋な噂をたてられて・・・7・LOTUS BLOSSOM・・・8・HOW LONG HAS THIS BEEN GOING ON?・・
9・CRY ME A RIVER・・・10・IN THE WEE SMALL HOURS OF THE MORNING・・・




     テッド・ローゼンタール(p)
     植田典子(b)
     クインシー・デイヴィス(ds)



    2010年3月9、10日録音・・・

アネモネ

2014-04-23 14:53:29 | ジャズ


  ギリシャ神話によると、狩りの最中にイノシシによって倒された美少年アドニスの血からアネモネが、そして彼を愛する

  女神アフロディテの涙からバラが生まれたといわれています。

  この伝説からもわかるように花色は赤が主体ですが、ブルー系やピンクもくっきりとしてきれい。

  明快な花色はいかにも南欧的です・・・


  キンポウゲ科

  原産地: 地中海沿岸


  花言葉: 期待


  今日聴いたジャズ・・・


  THE ATRO ”WADE ”MIKKOLA QUARTET・・・「ON THE WAY」
  (featuring ERIC ALEXANDER、JOE FARNSWORTH & PETER MIHELICH)



  本作は、1996年に大ヒットし、NORMAより「幻の廃盤 / レア盤掘り起しコレクション」としてもリリースされた、

  スウェーデンのベーシスト、アトロ・ウェイド・ミッコラ率いるハード・バップの快作。


  エリック・アレキサンダー(ts)、ピーター・ミヘリッチ(p)、ジョン・ファーンズワース(ds)をフィーチャーし、

  4人で綴る、ワン・ホーン・カルテット作品。


  全12曲中、3、4、8を除いて、アトロ・ウェイド・ミッコラのオリジナルでアレンジも彼が手がけている。


  アルバム全体の雰囲気としては、とにかく熱い!特にエリック・アレキサンダーを大フィーチャーしている感じで、まさしく


  ハード・バップの快作にふさわしい内容に仕上がっている。


  時代は、マーク・ターナー、カート・ローゼンウィンケルらもメジャーと契約した頃で、ポスト・ハード・バップの機運が

  
  高まっていた時期でもある。


1・FOURLIKE・・・2・IN A HEARTBEAT・・・3・COME RAIN OR COME SHINE・・・4・HOW LONG HAS THIS BEEN GOING
  ON?・・・5・PSYCHE!・・・6・WHICH WAY?・・・7・ON THE WAY・・・8・IN A SENTIMENTAL MOOD・・・
9・SEABOURN・・・10・SATURN SAYS・・・11・VIEVE・・・12・RELIEF BY LATEEF・・・



     ERIC ALEXANDER(ts)
     PETER MIHELICH(p)
     ATRO ”WADE”MIKKOLA(b)
     JOE FARNSWORTH(ds)



     1995年10月2日、ニューヨークにて録音・・・