the oscar peterson trio/ canadiana suite

　　　　　　　　　　　　　松葉牡丹


　　　　　　　スベリヒユ科の一年草　　原産地はブラジルで江戸時代に渡来しました


　　　　　　　日照りでないと咲かないので、日照草ともいわれます



　　　　　　　　　　　　　今日聴いたジャズ・・・



　　　　　　　THE　OSCAR　PETERSON　TRIO・・・「CANADIANA　SUITE」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（カナダ組曲）




　　　　　　　ジャズピアニスト、オスカー・ピーターソンのリーダー作。レイ・ブラウン（b）、エド・シグペン（ds）と綴るトリオ編成。


　　　　　　　本作は、１９６４年に録音された作品で、三人による黄金時代のアルバムであり、祖国、カナダの雄大な大陸とその光景、


　　　　　　　風物、季節などを巧みに描いて音による叙情詩とした作品、、、また、全曲が自作のアルバムとしては最初の作品であることは


　　　　　　　特筆すべき点。。これまで、「ピアノの巨匠」という肩書きに「作曲家」のタイトルもつけ加えられることになった。


　　　　　　　アルバム内容は、カナダへのオマージュ的一枚になっている。


１・BALLAD　TO　THE　EAST・・・２・LAURENTIDE　WALTZ・・・３・聖ヘンリー館・・・４・HOGTOWN　BLUES・・・５・BLUES　OF　THE
　　FRAIRIES・・・６・WHEATLAND・・・７・MARCH　PAST・・・８・LAND　OF　THE　MISTY　GIANTS・・・



　　　　　　　　　　　１９６４年９月９日　ニューヨークにて録音




　　　　　　　　　　　　　松葉牡丹


　　　　　　　　きらきらと海は光りて磯の家松葉牡丹に昼の雨降る　　（佐々木信綱）


　　　　　　　

steve kuhn trio/ oceans in the sky

　　　　　　　　　　　　　大山蓮花（おおやまれんげ）


　　　　　　　　関東地方以西、近畿、四国、九州などの深山に自生するモクレン科の落葉小高木


　　　　　　　　横向きあるいは下向きに開く、無垢なおもむきのある花で、、


　　　　　　　　深山に咲くので、深山蓮花ともいいます



　　　　　　　　　　　　　今日聴いたジャズ・・・


　　　　　　　　STEVE　KUHN　TRIO・・・「OCEANS　IN　THE　SKY」



本作は、ピアニスト、スティーヴ・キューンのリーダー作。



　　　　　　　　フランスのジャズ・レーベル　OWLに吹きこんだピアノトリオの傑作。


　　　　　　　　ミロスラフ・ヴィトウス（b）、アルド・ロマーノ（ds）を起用したトリオ編成、。


　　　　　　　　全１０曲、「OCEAN　IN　THE　SKY」、「ULLA」はキューンのオリジナル、、「DO」は、アルド・ロマーノのオリジナル、


　　　　　　　　ほかは、なじみ深い曲で構成されている。


　　　　　　　　まず、冒頭にイヴァン・リンスの代表曲、「THE　ISLAND」（７：５５）、次に、ケニー・ドーハムの「LOTUS　BLOSSOM」、と


　　　　　　　　聴いたあたりから、本作の雰囲気が予想できる。そう、予想どうり、捨て曲なしの作品。


　　　　　　　　いうまでもなく、キューンは多くのアルバムをリリースしているので好きな作品もたくさんある。


　　　　　　　　その中でも、本作は、たびたびターンテーブルに乗る愛聴盤。


　　　　　　　　
　　　　　　　　※　　本CDの素晴らしさは三者の意志を反映する（トリオという）理想的なフォームの下、三原色　それぞれが

　　　　　　　　　　　持つ彩りがバランスよく放たれているところにある（茂木　亮　　ライナーノーツより抜粋）


　　　　　　　　上記の言葉が、すべてを言い当てている。また、個人的に、つけ加えるならば、前記したように、リンスの曲のほかに、


　　　　　　　　ジョビンの美曲、「ANGELA」があり、「DO」、「ULLA」などの美しいバラード、そして、ラストにはジュール・スタインの


　　　　　　　　曲をピアノソロで静かにしめくくられていることも好きで、愛聴盤の所以かもしれない。。


　　　　　　　〇　タイトル曲の「オーシャン・イン・ザ・スカイ」はECMへカルテツトで録音した”MOTILITY”（７７）での演奏が初出。



１・THE　ISLAND・・・２・LOTUS　BLOSSOM・・・３・レントの後で～PASSION　FLOWER・・・４・DO・・・５・OCEAN　IN　THE　SKY
６・THEME　FOR　ERNIE・・・７・ANGELA・・・８・IN　YOUR　OWN　SWEET　WAY・・・９・ULLA・・・１０・THE　MUSIC　THAT　MAKES
　　ME・・・



　　　　　　　　　　　　STEVE　KUHN（p）
　　　　　　　　　　　　MIROSLAV　VITOUS（b）
　　　　　　　　　　　　ALDO　ROMANO（ds）


　　　　　　　　　　１９８９年９月２０日　パリにて録音



　　　　　　　　　　　大山蓮花

　　　
　　　　　　　との曇る大山蓮花ひらかんと　（神尾久美子）
　　　　　　　


　　　　　　　

sings the jerome kern song book/ margaret whiting

　　　　　　　　　　　　浜薔薇（ハマナス）


　　　　　　　　　　　　別名：　浜梨


　　　　　　　　バラ科の落葉低木　　原産地は中央アジアの近辺


　　　　　　　　北海道の真っ青な海を背景に咲く美しさは格別だそうです




　　　　　　　　　　　今日聴いたジャズ・・・



　　　　　　MARGARET　WHITING・・・「SINGS　THE　JEROME　KERN　SONG　BOOK」




　　　　　　１９４０年代から活躍する、作曲家、リチャード・ホワィティングのお嬢さん、マーガレット・ホワィティングの作品。


　　　　　　ジェローム・カーン曲集。ヴァーブ音源から、ジャズ・ヴォーカル・アルバムをCD化する、ヴァーブ・ヴォーカル・コレクション


　　　　　　シリーズ。全２４曲、おなじみの曲から、あまり聴くことのない曲まで、たっぷりとジェローム・カーンの世界に浸れる一枚。



１・WHY　WAS　I　BORN・・・２・REMIND　ME・・・３・THE　SONG　IS　YOU・・・４・I　WANT　DANCE・・・５・DON’T　EVER　LEAVE
　　ME・・・６・I’M　OLD　FASHIONED・・・７・ALL　IN　FUN・・・８・WHY　DO　I　LOVE　YOU・・・９・CAN’T　HELP　LOVE’IN
　　DATMAN・・・１０・A　FINE　ROMANCE・・・１１・LOOK　FOR　THE　SILVER　LINING・・・１２・ALL　THE　THINGS　YOU　ARE
１３・プア・ピエロ・・・１４・煙が目にしみる・・・１５・LET’S　BEGIN・・・１６・DO　YEAH　LOVE　ME・・・１７・DEARY　BELOVED
１８・LONG　AGO　AND　FAR　AWAY・・・１９・今宵の君は・・・２０・YOU　COULDN’T　BE　CUTER・・・２１・YESTERDAY・・・２２・ビル
２３・SHE　DIDN’T　SAY　YES・・・２４・THE　TOUCH　OF　YOUR　HAND・・・



　　　　　　　　　　　　ハマナスの花


　　　　　潮かをる北の浜辺の砂山のかの浜薔薇よ今年も咲けるや　　（石川啄木）

bill evans trio/ live in buenos aires

　　　　　　　　　　　　　　　　　雨の光


　　　　　空梅雨に近いほどに、雨量のすくない当地ですが、みなさまのお住まいの処ではいかがでしょうか


　　　　　それでも　雨がふるとうれしくなります　　　


　　　　　苔むした石垣、、寺社の石段、、路地の街灯下、、花々、、


　　　　　ひざしに照らされるよりも　雨に光る風景はことさら風情があり、風流ですね・・・


　　　　　雨の光はまぶしすぎることがありません


※　被災地の方々、、被害に遭われた地域のみなさま、、心よりお見舞い申しあげます





　　　　　　　　　　　　　　　今日聴いたジャズ・・・



　　　　　BILL　EVANS　TRIO・・・「LIVE　IN　BUENOS　AIRES」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（２CD）




　　　　　マーク・ジョンソン（b）、ジョー・ラバーベラ（ds）と綴る、エヴァンス晩年の作品。


　　　　　１９７９年に、ブエノス・アイレスで行われたライブ録音。


　　　　　私の所有しているジャケットは、アップしたものとは違い、広場に腰を下ろしたエヴァンスの写真で、両手、指がむくんでいる姿が


　　　　　痛々しいほどのジャケット。でも、彼の表情は明るく穏やかで、何か、話かけているような感じさえする。


　　　　　全１３曲、お互いに信頼し合った三人で紡ぐ曲々は、とてもやさしい。。。


　　　　
　　　　　　　　　DISC１　

１・STELLA　BY　STARLIGHT・・・２・LAURIE・・・３・THEME　FROM　M、A、S、H、・・・４・TURN　OUT　THE　STARS
５・I　DO　IT　FOR　YOUR　LOVE・・・６・MY　ROMANCE・・・７・LETTER　TO　EVANS



　　　　　　　　　DISC２

１・I　LOVES　YOUR　PORGY・・・２・UP　WITH　THE　LARK・・・３・MINHA・・・４・SOMEDAY　MY　PRINCE　WILL　COME
５・IF　YOU　COULD　SEE　ME　NOW・・・６・NARDIS



　　　　　　　　　　　　BILL　EVANS（p）
　　　　　　　　　　　　MARC　JOHNSON（b）
　　　　　　　　　　　　JOE　LaBARBERA（ds）



　　　　　　　　　　　１９７９年９月２７日録音



　　　　　　　　　　　　　山法師の花


　　　　　　　　　旅は日を急がぬごとく山法師　　（森　澄雄）


　　　　　　　　

stanley turrentine/ music for lovers

　　　　　　　　　　　　　　石榴（ざくろ）


　　　　　　　　西アジアに野生し、日本には平安時代に渡来したといわれています



　　　　　　　　つゆの時季、　紅い花の少ないころ　緑の葉の間から鮮やかな赤橙色で


　　　　　　　　燃えるように咲くのは印象的です




　　　　　　　　　　　　　今日聴いたジャズ・・・



　　　　　　　STANLEY　TURRENTINE・・・「MUSIC　FOR　LOVERS」




　　　　　　　本作は、テナーサックス奏者、スタンリー・タレンタインのリーダー作。


　　　　　　　６０年代に録音された９枚のアルバムから、バラードばかりを集めた作品。


　　　　　　　それぞれの曲に、錚々たるミュージシャンが参加している。


　　　　　　ソニー・クラーク、マッコイ・タイナー、ハービー・ハンコック、ホレス・パーラン、シダー・ウォルトン、ケニー・バレル、


　　　　　　ペッパー・アダムス、デューク・ピアソン、シャリー・スコット、ブルー・ミッチェル、サム・ジョーンズ、クラレンス・ジョンソン、


　　　　　　ミッキー・ロッカー、などなど・・・


　　　　　　タレンタインのバラードの巧さを聴ける一枚。サポート陣の実力でさらに活かされている。



１・LITTLE　GIRL　BLUE・・・２・MAYBE　SEPTEMBER・・・３・NEVER　LET　ME　GO・・・４・WHAT　THE　WORLD　NEED　NOW　IS
　LOVE・・・５・MAKE　SOMEONE　HAPPY・・・６・JOURNEY　INTO　MELODY・・・７・SPRING　CAN　REALLY　HANG　YOU　UP　THE
　MOST・・・８・STELLA　BY　STARLIGHT・・・９・MY　SHIP・・・



　　　　　　　”MUSIC　FOR　LOVERS”はシリーズもので、ほかに、STAN　GETZ、DEXTER　GORDON、EARL　KLUGH、HANK　MOBLEY、

　　　　　　　　LEE　MORGAN、HORACE　SILVER、JIMMY　SMITH、のアルバムがあります



　　　　　　　　　　　　　　ざくろの花


　　　　　　　あしびきの山石榴咲く八峰越し鹿まつ君が祝ひ妻かも　（古今六帖）