つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

カーネーション(白花)

2013-10-31 16:23:05 | ジャズ


  ナデシコ科の代表的な花であるカーネーション。その歴史は古く、古代ギリシャ時代から栽培されていたとか。

  花は単に観賞用だけでなく、香料や飲み物の風味づけ、エディブルフラワーのような使い方をされていました。

  スパイシーな香りのカーネーションは、香水やポプリの原料にもされ、香り全体をひきしめ、奥行きを出す効果が高いとされています・・


   ナデシコ科


   英名: CARNATION
   別名: オランダなでしこ


   花言葉: 私の愛情は生きている



   今日聴いたジャズ・・・


   HARRY ALLEN・・・「LOVE SONGS LIVE!」




   本作は、1966年 ワシントンDC生まれ、テナーサックス奏者、ハリー・アレンのリーダー・アルバム。


   全10曲、お馴染みのスタンダード、A・C・ジョビン、デューク・エリントンの曲などを織り交ぜた、心地よいタイトルにふさわしい

   ”LOVE SONGS”集に仕上がっている。曲によっては、ピアノ、ギター、トランペットがさりげなく入っている。

   いつの録音だか、クレジットされていないので詳細は分からないけど、たぶん2000年ごろだと思う。

   拍手がなければライブ盤だとは思えないほど、聴衆が聴き入っている様子が伝わってくる。


   ハリー・アレンは、ボサノヴァやスローな曲をより得意としているように思う。

   本盤は彼のアルバムの中でも、たびたびターンテーブルに載るフェイバリットの一枚。。。

   収録時間:71:05と長く、聴きごたえ十分の作品。


  ※ ハリー・アレンは、ベン・ウェブスター、コールマン・ホーキンス、レスター・ヤングなどを聴いて育つ。
    イギリス、ドイツで数枚のリーダー作を発表した後、96年 ”ディア・オールド・ストックホルム”で日本デビュー。
    スタン・ゲッツやズート・シムスといった白人テナーの流れを汲む。
    ストレートアヘッドなジャズ・テナー奏者の若手筆頭株と注目されている。



1・BUT BEAUTIFUL・・・2・EVERY TIME WE SAY GOODBYE・・・3・ONCE I LOVED・・・4・SWEET LORRAINE・・・
5・SKYSCAPER・・・6・THE TOUCH OF YOUR LIPS・・・7・THIS TIME THE DREAM’S ON ME・・・8・SOPHISTICATED LADY・・
9・O GRANDE AMOR・・・10・STARDUST・・・・・



     HARRY ALLEN(ts)
     JOHN BUNCH(p)
     HOWARD ALDEN(g)
     RANDY SANDKE(tp)他・・・・



     

シーマンニア

2013-10-30 15:00:48 | ジャズ


  南アメリカ原産の植物で高さは30~40センチメートルくらい。しっかりした厚みのある葉の間から花茎を伸ばし、

  細長いパイプのような変わった形の花を咲かせます。

  朱赤色やオレンジ色の筒状花は、先端がごく小さく5つに反りかえり、真正面から見るとかわいらしい星型を形づくって

  いるのが特徴。さらに筒の内側にちらりと黄色い面をのぞかせた、なかなか凝ったつくりの花です・・・・


  イワタバコ科


  学名: GLOXINIA SYLVATICA


  花言葉:  繁栄



   今日聴いたジャズ・・・


   CARTEN DAHL TRIO・・・「MINOR MEETING」


   本作は、デンマークの人気ピアニスト、カーステン・ダールのリーダー・アルバム。マシュマロ・デビュー作品。


   前回書いた、同じくトリオ・アルバムの「IN YOUR OWN SWEET WAY」ではベースがマッズ・ビンディングだったのに対し、

   本作では、イェスパー・ルンゴーに代わっている。


   全10曲、”PEACE”と”IN YOUR OWN SWEET WAY”の2曲は「IN OUR OWN SWEET WAY」にも収録されている。

   それだけ、カーステン・ダールのフェイバリット・ナンバーなんだろうなぁ・・

   意表を突くのは、しっとりと聴かせる「BLAME IT ON MY YOUTH」の後に、ノリの良い、違った趣の「WORK SONG」を

   持ってきていること。ここでも、ベース、が炸裂している。

   つづく、「朝日の如くさわやかに」、ドラムソロで始まり、アップテンポに展開されており、3人の絡みが実に楽しい。

   ”HERE’S THAT RAIN DAY”は浮遊感があり、ベース、ドラムスが冴え、凝ったアレンジが印象的。


   アルバム、”IN YOUR OWN SWEET WAY”にしても、本作の”MINOR MEETING”にしても、ベストメンバーでの各々の好演が聴ける。

   マッズ・ビンディングとイェスパー・ルンゴーを聴き比べるのも楽しい。

   いうまでもなく、カーステン・ダールはどのアルバムでも絶好調だし、アレックス・リールも然り、ベテランらしいドラミングを

   リーダー作でもサイドメンでのアルバムでも披露している。


  ※ 『マイナー・ミーティング』のレコーディングの時、わたしは非常にハッピーだった。なぜならセッションそのものが停滞すること
     なく、自然に流れて行ったからだ。わたしはリハーサルが嫌いだが、ソロやデュオ、トリオといった小さな編成で音楽を演奏
    するのが好きだ。わたしが今参加しているグループは、いずれもわたしもしくはメンバーの音楽上のアイディアを自由に表現できる
    土壌がある。ミツオ(上不氏)は非常にナイスな紳士で、音楽的にうちとけた雰囲気を作ってくれた。

    その雰囲気は音楽を創り出す上で非常に重要なものとなった。(カーステン・ダール)ライナーより



     CARSTEN DAHL(p)
     JESPER LUNDGAARD(b)
     ALEX RIEL(ds)


     2001年4月23日 デンマークにて録音・・・・・

   


1・DOWN WITH IT・・・2・GOLDEN EAR RINGS・・・3・BLAME IT ON MY YOUTH・・・4・WORK SONG・・・5・朝日の如く爽やかに
・・・6・HERE’S THAT RAINY DAY・・・7・I FALL IN LOVE TOO EASILY・・・8・DANCELAND・・・9・PEACE・・・
10・IN YOUR OWN SWEET WAY・・・・・
  

ふうせんとうわた(実)”風船唐綿”

2013-10-29 15:33:49 | ジャズ


  やなぎに似た葉をつける小低木ですが、日本では鉢物にして一年草もしくは多年草として扱われることが多いようです。

  夏の終わりから秋にかけて咲く花はひかえめでひじょうに上品。

  その後、花とは対照的な大きな実をつけます。実は直径5~6センチメートル。

  ふうせんかづらと同じように淡緑色で、紙風船のように中空状態ですが、表面に粗い毛が生えている点が違います・・・・


  ガガイモ科


  学名: GOMPHOCARPUS FRUTICOSUS
  別名: ふうせんだまのき


  花言葉: 多忙



  今日聴いたジャズ・・・


  ROYCE CAMPBELL・・・「A TRIBUTE TO HENRY MANCINI」




  本作は、ヘンリー・マンシーニ楽団で長年にわたり活躍してきた、ベテラン・ギタリスト、ロイス・キャンベルのリーダー・アルバム。

  タイトルどうり、ヘンリー・マンシーニ・トリビュート作品。

  サポート陣は、ブルース・バース(p)、ビル・モーニング(b)、テリー・クラーク(ds)の三人。

  ロイス・キャンベルはウェス・モンゴメリーに傾倒するジャズ・プレイヤーとしても良く知られるように、随所でウェスっぽい、

  フレーズをちらっ、と聴かせる。

  ピアノのブルース・バースは私の好きなピアニストで、本作でも彼らしいタッチを聴ける。

  三人とも、あくまで控えめなサポートに徹していて、ロイス・キャンベルのギターを存分に堪能できるアルバムに仕上がっている。

  優しく、透明感のある音色は聴く者の心を捉えて離さない。


1・シャレード・・・2・酒とバラの日々・・・3・MOON RIVER・・・4・DREAMSVILLE・・・5・IT HAD BETTER BE TONIGHT・・・
6・BREAKFAST AT TIFFANY’S・・・7・SOFTLY・・・8・MR・LUCKY・・・9・PINK PANTHER・・・10・LETTER TO HENRY・・・



    ROYCE CAMPBELL(g)
    BRUCE BARTH(p)
    BILL MORNING(b)
    TERRY CLARKE(ds)


    ニューヨークにて録音・・・
    

ほそばひゃくにちそう(細葉百日草)

2013-10-27 13:35:23 | ジャズ


  ふつうのひゃくにちそうと同じジニア属の一年草。

  高さは30センチメートル前後でよく分枝し、名前どうり細い葉をしています。花はオレンジ色の一重咲きのみです。

  色とりどりで華やかな迫力のある八重咲きのひゃくにちそうと比べると、こちらの花はさびしげな表情。

  楚々とした雰囲気が持ち味でしょう。

  分枝が増えると花数がひじょうに多くなり、群がり咲く光景を見せてくれます・・・・・



  キク科


  学名: ZINIA LINEARIS
  別名: ジニア、リネアリス


  花言葉: 友への思い



  今日聴いたジャズ・・・


  伊藤君子・・・「A TOUCH OF LOVE」



  本作は、日本を代表するヴォーカリスト、伊藤君子の85年に録音されたリーダー・アルバム。


  バックを務めるのは、マイケル・ブレッカー、日野皓正、エディ・ゴメス、スティーヴ・ガッド、佐藤允彦、という錚々たるメンバー。



  M・ブレッカーは以前書いた”STANDARDS MY WAY ”にも参加していた。ピアノ&アレンジが野力奏一に代わり本作では佐藤允彦が

  担当している。


  全9曲、愛にまつわる情感あふれる歌の数々が聴ける。マイケル・ブレッカーのテナーで始まる1、一聴しただけでは曲名が分からない

  ほど、原曲を崩してアグレッシヴに展開、ピアノとアレンジ力が光る2、ベース、ドラムスが印象的な3、日野皓正の曲で、彼の

  フリューゲルホーンが味わい深い4、軽快に歌い上げる、ブレッカーのテナーソロが華を添えている5、しっとりと聴かせるお馴染みの

  6、日野皓正のコルネットが聴ける7、ベースをフィーチャーしている8、ストリングスをバックにしみじみと聴かせる、イヴァン・

  リンスの代表曲9・・・などなど、聴きどころが多いアルバムに仕上がっている。

  本作はまたアタッチ・レーベル移籍第一弾の作品。日本ジャズ・ヴォーカル大賞を受賞し、アメリカでも同時発売された人気作でもある。


1・HELLO・・・2・SUMMERTIME・・・3・HEY、THAT’T NO WAY TO SAY GOODBYE・・・4・ALONE、ALONE AND ALONE・・・
5・YOU WERE MADE FOR ME・・・6・ALFIE・・・7・WILL YOU LOVE ME TOMORROW・・・8・ORDINARY FOOL・・・9・THE ISLAND
  ・・・



   伊藤君子(vo)
   マイケル・ブレッカー(ts)
   日野皓正(cor、flh)
   エディ・ゴメス(b)
   スティーヴ・ガッド(ds)
   佐藤允彦(p&arr)

   with strings



   1985年11月、12月 録音・・・


  


  

あきののげし(秋の野芥子)

2013-10-25 13:17:27 | ジャズ


  春ののげしに似て秋に咲く花というのが名前の由来。

  ただ、春ののげしは黄花ですが、こちらは白に近い淡黄色の花です。別名のちちくさは乳草と書き、茎や葉を傷つけると白い乳液

  をだすためについたものです。

  また、花後にはたんぽぽのような綿毛ができ、これが耳に入ると聞こえなくなるという迷信が各地にあるため、つんぼそうとも

  いわれています・・・・


  キク科


  英名: LETTUCE
  別名: ちちくさ、つんぼぐさ


  花言葉: ひかえめな人


  今日聴いたジャズ・・・


  LARRY WILLIS・・・「UNFORGETTABLE」




  ジャズの伝統を現代に伝えるピアニスト、ラリー・ウィルスのソロ・パフォーマンス集。

  名手であるにもかかわらず過小評価されてきた。しかし、実力派抜群。


  サイドマンとしても、いぶし銀の持ち味を発揮する。その彼が、ピアニストとしての存在感を存分に発揮してみせるのが、

  このソロ・ピアノ作品。お馴染みのスタンダードを中心に自由自在に、さまざまなタッチを披露している。

  こんなピアニストもいまでは少なくなってしまったようで残念な思い。


  サイドマンとしてのアルバムを9月22日に書いていますので、よかったらご覧ください。


1・SOMEWHERE ALONG THE WAY・・・2・AUTUMUN LEAVES・・・3・NEVER LET ME GO・・・4・BLUE GARDENIA・・・5・SMILE・・
6・NATURE BOY・・・7・ANSWER ME・・・8・UNFORGETTABLE・・・9・FOR ALL WE KNOW・・・・・



    1992年5月録音・・・・・