つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

2012-11-13 16:02:53 | ジャズ

 柿は秋を代表する果実。果実樹としての柿は日本、中国に原生している。
 葉が落ちて霜の降りるころになると、柿は赤く熟れて、晩秋を彩る。野生のものや栽培種などその種類は多い。
 
 はじめは甘柿、渋柿の区別はなかったが、のちに甘柿のことを木淡(きざわし)、木練(こねり)と呼び、たんに柿といえば
 渋柿を意味するようになった。
 菓子としての加工がはじまると干し柿、串柿などが現われ、江戸時代には品種も多くなった。

 現在は御所、富有、次郎、禅寺丸などがよく知られている。


 ”あいうえを覚えし子の手柿実る ”(松下 千代)


  今日聴いたジャズ・・・

 PETER ERSKINE・・・「BADLANDS」



 本作は、1954年6月5日、ニュージャージー州ソマーズ・ボイント生まれ、ドラム奏者、ピーター・アースキンのリーダーアルバム。

 10曲中、ラストの一曲だけがスタンダード、アースキンが2曲(4、9)デイヴ・カーペンターが2曲(6、8)、
 アラン・パスクアが5曲(1、2、3、5、7)提供している。

 アースキンもカーペンターもよく歌ってはいるものの、どうしてもパスクアのピアノが際立って聴こえる。
 パスクアはリーダー作でも実に良い演奏を聴かせてくれるけれど、こうしたアルバムのサイドマンとしてでも巧い人だと思う。
 エヴァンスへのオマージュ作品があるくらい、彼もまたエヴァンスの流れを汲む一人。オリジナルもよく、本作の表題曲は彼の手に
 よるもの。

 アースキンは、リーダー作でも、あまり自己主張をする人ではないように思える。五月蠅くないドラマーとして気に入っている一人。

 パスクアの情緒あふれる繊細なピアノにデイヴ・カーペンターのウッド・ベースとアースキンのドラムスが見事に絡んでいる。

 本作は、前述したようにパスクアが断然よく歌っているけど、トリオ作品としては、三位一体となって良くまとまっていると思う。
 ピアノ・トリオの好盤。

1・SURRENDER・・2・DADDY、WHAT IS GOD’S LAST NAME?・・3・PUSH/PULL・・4・ON THE LAKE・・5・MY MOST BEAUTIFUL
 NOS・1,2&3・・6・BOOGIE SHUTTLE STOP・・7・BADLAND・・8・SUMMER’S WALTZ・・9・MEANWHILE・・
10・YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC・・・


  ALAN PASQUA(p)
  DAVE CARPENTER(b)
  PETER ERSKINE(ds)

  2001年8月7&8日録音・・・