つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

木瓜の実(ぼけのみ)

2012-11-16 00:41:07 | ジャズ

 バラ科の落葉低木。中国原産。日本には享保年間(1716年~36年)に渡来したといわれる。

 観賞用として盆栽や庭園に栽培される。棘のある枝に梅に似た五弁花をつける。花のあと楕円形の長さ五~十センチほどのすべすべした
 堅い実を結ぶ。柄はほとんどなく、枝からいきなり実がついているように見える。

 秋には黄熟して、食べると酸っぱい。漢方ではこの実を採集し、乾燥したものを和木瓜といい、攪乱(かくらん)や暑気あたりの
 薬として用いる。

 ”木瓜の実やことぞともなく日の当たる ”(松瀬 青々)・・・


 今日聴いたジャズ・・・

 KENNY BURRELL・・・「BLUESY BURRELL」
 (with COLEMAN HAWKINS)


 本作は、ジャズ・ギタリスト、ケニー・バレルの1962年の作品。

 1962年作品といえば、第一に挙げられるのが、やはりアメリカを襲ったボサ・ノヴァ旋風。

 同年、ボサ・ノヴァの火つけ役になったアルバムは、スタン・ゲッツとチャーリー・バードとの『ジャズ・サンバ』。
 A・C・ジョビンの「デサフィナード」や「ワン・ノート・サンバ」を筆頭に、バーデン・パウエルの「悲しみのサンバ」など音楽の
 輪郭を伝えたこのアルバムは、全米ヒツト・チャートで最高15位に至ったうえ、ゲッツは「デサフィナード」で第5回グラミー賞
 (62年度)の「最優秀賞ジャズ楽器ソリスト賞」を受賞している。

 実際のところ、バレルも本作の録音と前後して、ズート・シムズの『ニュー・ビート・ボサ・ノヴァ』、ジーン・アモンズの『ボサ・ノヴァ』、アイク・ケベックの『ソウル・サンバ』という3つのブラジル・コンセプトのアルバムに参加している。

 本作では2曲のオリジナル・ブルースをファンキー&アーシーに演奏する一方、「トレ・パラブラス」と「アウト・オブ・ジス・ワールド」
 の2曲にボサ・ノヴァのリズム・アレンジを取り入れていることも面白く、楽しい。

 メンバーにコールマン・ホーキンス、トミー・フラナガンを起用していることで、一層、アルバムの質を上げていると言っても過言では
 ないと思う。


1・トレ・パラプラス・・2・ノー・モア・・3・ギルティ・・4・モントノ・ブルース・・5・アイ・ソート・アバウト・ユー・・
6・アウト・オブ・ジス・ワールド・・7・イッツ・ゲティング・ダーク・・・


 ケニー・バレル(g)
 コールマン・ホーキンス(ts on1、4、5、7)
 トミー・フラナガン(p)
 メイジャー・ホリー(b)
 エディ・ロック(ds)
 レイ・パレット(conga on1、4、6、7)


  1962年9月14日 録音・・・