つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

青木の実

2012-11-25 17:29:20 | ジャズ

 ミズキ科の常緑低木。関東以西の林中に多くみられる。園芸種も多い。高さ2~3メートルになる。

 四月ごろ、海老茶色の小さな四弁花を枝先に穂状につける。上品で趣のある花である。
 若枝が緑色なので「青木」の名がある。雌雄異株なので花が咲いても実のつかない株もある。

 夏から秋にかけて棗(なつめ)形の小さい楕円形の実を結ぶ。冬の深まりとともに紅く熟して、枯れた庭などを彩る。
 また、淡雪などの積もったなかで、紅い実が暗緑色の葉陰に見え隠れするさまは、実に美しい。

 花の少ない冬に貴重な色彩を醸し出している。
 青木の学名アウクバ・ヤポニカは、スウェーデンの植物学者ツンベルクが命名したという。
 日本特産を意味している。


 ”青木の実こぼれて土に還るのみ ”(瀧 春一)・・・


 今日聴いたジャズ・・・

 カレル・ボエリー・トリオ・・・「LOVE DANCE」


 本作は、オランダを拠点に活躍する欧州の人気ピアニスト、カレル・ボエリーのリーダー・アルバム。
 2003年発表の『ロミオとジュリエット』で再スタートさせた彼は、素晴らしい作品を立て続けに発表し、本作は通算7作目となる
 アルバム。

 11曲中、2曲(3、11)がボエリーのオリジナル。他は、さまざまなミュージシャンの佳曲を選曲し、ボエリーの流麗かつ凛とした
 美しいタッチのピアノ、ヘイン・ヴァン・ダ・ヘインの心のこもった一音入魂のベース、ハンス・ヴァン・オーシュタハウトゥの、
 さりげなくも味わいのあるドラムスによって、実に魅力的な一枚に仕上がっている。


1・LOVE DANCE・・2・いそしぎ・・3・THE CHANGE OF CHARLY・・4・CALLING YOU・・5・THE GOODBYE LOOK・・
6・SEARCH FOR PEACE・・7・ROCKET LOVE・・8・OLD FRIENDS・・9・DANCE CADAVEROUS・・10・MEDITATION FROM ’THAIS’・
11・DANCE OF THE LONELY BUTTERFLY・・・


 タイトル曲。イヴァン・リンスの名曲・・・1

 ジョニー・マンデルが書いた代表曲。ボエリーの切なく甘いピアノが限りなく美しい・・2

 ボエリーのオリジナル。彼の作曲家としての才能を感じる、歯切れのよいピアノが印象的・・3

 ポール・ヤングやジョージ・マイケルの歌でも馴染み深い・・4

 ドナルド・フェイゲンが”ナイトフライ”に収録した美しい佳曲・・5

 マッコイ・タイナーの傑作”リアル・マッコイ”の収録曲。ボエリーの神秘的で奥深い演奏が印象的・・6

 スティービー・ワンダーの”ホッター・ザン・ジュライ”の収録曲、三人の実力が発揮された曲・・7

 サイモンとガーファンクルのシングル”アメリカ”に収められている曲。縦横無尽に展開するトリオの極みともいうべき・・8

 ウェイン・ショーターの名作”スピーク・ノー・イーブル”の収録曲、味わい深い演奏が聴ける・・9

 ロマン派の作曲家、ジュール・マスネが作曲した歌劇”タイス”の第2幕第1場と第2場の間の間奏曲、ボエリーの甘美なメロディーが
 印象的な・・10

 ボエリーのオリジナル、本作の中で唯一、弾んで演奏されている、〆にぴったりだと思う・・11


 KAREL BOEHLEE(p)
 HEIN VAN DE GEYN(b)
 HANS VAN OoSTERHOUT(ds)


  2008年7月1&2日録音・・・