ミズキ科の常緑低木。関東以西の林中に多くみられる。園芸種も多い。高さ2~3メートルになる。
四月ごろ、海老茶色の小さな四弁花を枝先に穂状につける。上品で趣のある花である。
若枝が緑色なので「青木」の名がある。雌雄異株なので花が咲いても実のつかない株もある。
夏から秋にかけて棗(なつめ)形の小さい楕円形の実を結ぶ。冬の深まりとともに紅く熟して、枯れた庭などを彩る。
また、淡雪などの積もったなかで、紅い実が暗緑色の葉陰に見え隠れするさまは、実に美しい。
花の少ない冬に貴重な色彩を醸し出している。
青木の学名アウクバ・ヤポニカは、スウェーデンの植物学者ツンベルクが命名したという。
日本特産を意味している。
”青木の実こぼれて土に還るのみ ”(瀧 春一)・・・
今日聴いたジャズ・・・
カレル・ボエリー・トリオ・・・「LOVE DANCE」
本作は、オランダを拠点に活躍する欧州の人気ピアニスト、カレル・ボエリーのリーダー・アルバム。
2003年発表の『ロミオとジュリエット』で再スタートさせた彼は、素晴らしい作品を立て続けに発表し、本作は通算7作目となる
アルバム。
11曲中、2曲(3、11)がボエリーのオリジナル。他は、さまざまなミュージシャンの佳曲を選曲し、ボエリーの流麗かつ凛とした
美しいタッチのピアノ、ヘイン・ヴァン・ダ・ヘインの心のこもった一音入魂のベース、ハンス・ヴァン・オーシュタハウトゥの、
さりげなくも味わいのあるドラムスによって、実に魅力的な一枚に仕上がっている。
1・LOVE DANCE・・2・いそしぎ・・3・THE CHANGE OF CHARLY・・4・CALLING YOU・・5・THE GOODBYE LOOK・・
6・SEARCH FOR PEACE・・7・ROCKET LOVE・・8・OLD FRIENDS・・9・DANCE CADAVEROUS・・10・MEDITATION FROM ’THAIS’・
11・DANCE OF THE LONELY BUTTERFLY・・・
タイトル曲。イヴァン・リンスの名曲・・・1
ジョニー・マンデルが書いた代表曲。ボエリーの切なく甘いピアノが限りなく美しい・・2
ボエリーのオリジナル。彼の作曲家としての才能を感じる、歯切れのよいピアノが印象的・・3
ポール・ヤングやジョージ・マイケルの歌でも馴染み深い・・4
ドナルド・フェイゲンが”ナイトフライ”に収録した美しい佳曲・・5
マッコイ・タイナーの傑作”リアル・マッコイ”の収録曲。ボエリーの神秘的で奥深い演奏が印象的・・6
スティービー・ワンダーの”ホッター・ザン・ジュライ”の収録曲、三人の実力が発揮された曲・・7
サイモンとガーファンクルのシングル”アメリカ”に収められている曲。縦横無尽に展開するトリオの極みともいうべき・・8
ウェイン・ショーターの名作”スピーク・ノー・イーブル”の収録曲、味わい深い演奏が聴ける・・9
ロマン派の作曲家、ジュール・マスネが作曲した歌劇”タイス”の第2幕第1場と第2場の間の間奏曲、ボエリーの甘美なメロディーが
印象的な・・10
ボエリーのオリジナル、本作の中で唯一、弾んで演奏されている、〆にぴったりだと思う・・11
KAREL BOEHLEE(p)
HEIN VAN DE GEYN(b)
HANS VAN OoSTERHOUT(ds)
2008年7月1&2日録音・・・