つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

I SHOULD CARE

2015-11-29 16:26:54 | ジャズ



        今日聴いたジャズ・・・



    竹内直・・・「THOMPKINS SQUARE PARK SERENADE」




    日本を代表するテナーサックス奏者の一人、竹内直のリーダー作。



    椎名豊(p)、荒巻茂生(b)、原大力(ds)を起用したワン・ホーン・カルテット作品。



    例えれば、コルトレーンばりの熱いテナーを聴いたのは、彼が最初かもしれない。バリバリと吹きまくるスタイルは相変わらずで、


    汗がふきでるほどの、熱いブロー・・・かと思えば、エモーショナルなフレーズ。。。


    フリュート、バスクラリネットも巧く、彼のステージはいつも誠意に満ちている。


    10年くらい前に、直さんに、”聴きやすいアルバムを教えてください”といって、薦められたのが本作だった。


    全7曲、馴染み深いスタンダード、バスクラでの演奏も2曲(3、7)織り交ぜた、目の前で聴いているような臨場感のある作品に


    仕上がっている。



1・I SHOULD CARE・・・2・REVALUATION・・・3・JITTERBUG WALTZ・・・4・NEMELY YOU・・・5・STEPS FOR JOY
6・THONPKINS SQUARE PARK SERENADE・・・7・SOME OTHER TIME・・・



      2000年8月13、14日、六本木のライブハウス”バッシュ”でのライブ録音



            帰り花


    初冬のころ、小春日和が続くと草木が季節はずれの花を咲かせることがあり、

    
    これを、帰り花、返り花、二度咲きなどといいます


    梅、桜、梨、躑躅、山吹、蒲公英など、日当たりを好む草木に多いようです


    葉の落ちた梢に1、2輪咲く花には、わびしい趣がありますね




        ハナヤエムグラ


OVER CRYSTAL GREEN

2015-11-28 16:48:54 | ジャズ




       今日聴いたアルバム




    OVER CRYSTAL GREEN / WILL & RAINBOW・・・




    ウィル・ブールウェアは1952年7月6日、ケンタッタキー州バーズタウン生まれ、ジャズ・フュージョンの中心メンバーとして、



    活動している。1976年に、「CRYSTAL GREEN / RAINBOW ~ featuring WILL BOULWARE」を発表している。


   
    それから、26年後に、ウィル・ブールウェアが再び立ち上がって、前作を超えることをめざして吹き込んだのが本作。



    フュージョンを超えたフュージョンであり、現代におけるあるべきジャズ・サウンドを追及した演奏にもなっている。



    ジャケットの美しさもさることながら、凄いメンバーが結集している。



    ウィル・ブールウェア(p、org、syn)、スティーブ・ガッド(ds)、ピーター・バーンスタイン(g)、ジョン・ワーキング(syn)、



   マイケル・ブレッカー(ts 1、4、7)、ランディ・ブレッカー(tp、2)、ボブ・バーグ(ts 3、5、6、8、9)



   全9曲、ブールウェアのオリジナル4曲(2、4、6、9)、他は、レオン・ラッセル、ジョニー・マンデル、ビル・エヴァンス、



   ケニー・バロン、ジェームス・テイラーたちの代表曲を取り上げている。



   アルバム全体の雰囲気は、優秀なジャズ・ミュージシャンの才能をフューチャーし、秀逸なサウンドを生み出している。



   これだけのミュージシャンをまとめた、ブールウェアのスケールの大きさ、音楽家としての才能に驚く。




1・A SONG FOR YOU・・・2・I’LL FLY AWAY・・・3・SEASCAPE・・・4・APPEARANCE・・・5・DON’T LET ME BE LONELY TONIGHT
6・SCENRY・・・7・WALTZ FOR DEBBY・・・8・VOYAGE・・・9・BELLS・・・



        2002年1月15、16日録音




         冬菫



    菫の花はふつう春に咲きますが、晩秋から初冬、あるいは立春の前の寒中に、日当たりのよい野山に


    咲くことがあります   寒中に咲いているのは寒菫といいます



    花の少ない季節に思いがけず出会う菫は、凛として、健気で、ひときわ愛らしい趣がありますね



       ふるきよきころのいろして冬すみれ  (飯田 龍太)




   


    



    


   

barry harris in spain

2015-11-27 16:09:42 | ジャズ



    今日聴いたジャズ・・・



   BARRY HARRIS・・・「BARRY HARRIS IN SPAIN」




  1929年生まれ、50年代から活躍する「ビ・バップの伝道師」と呼ばれるベテラン・ピアニスト、バリー・ハリスのリーダー作。


  トミー・フラナガン、ローランド・ハナと共にデトロイト三羽烏と呼ばれた、バリー・ハリスは3人のうちで最もバド・パウエルのスタイルに


  忠実だとも言われる。



  本作は、1991年スペインでの録音、当時62歳。。。



 チャック・イスラエル(b)、リロイ・ウイリアムス(ds)、ベテラン2人と綴るピアノトリオ編成。


 全7曲、” STRIKE UP BAND ” ” DON’T BLAME ME ”の他は、バリー・ハリスのオリジナルで構成されている。



 バリー・ハリスのピアノは、派手さはないものの、渋めに満ち、得もいわれぬ味わいがある。また、本盤は、ピアノ、ベース、ドラムスがうまく



 絡み合い、とても調和のとれたクオリティの高い作品に仕上がっている。ほかのアルバムでも感じることだけど、オリジナルが素晴らしい。




1・SWEET PEA・・・2・A BIRD IN HAND・・・3・LINE OF FIRE・・・4・ALEXIS LEIGH・・・5・STRIKE UP THE BAND
6・DON’T BLAME ME・・・7・FLIP-FLOP・・・



      1991年12月5日録音



    BARRY HARRIS(p)
    CHUCK ISRAEL(b)
    LEROY WILLIAMS(ds)




    石蕗(つわ)の花


    キク科の常緑多年草   暖地の海辺、崖などに自生します


    葉も厚くつややかな風姿に、石蕗という名がふさしい



    花言葉・・・  謙譲   困難に負けない  愛よ、よみがえれ




    石蕗咲いていよいよ海の紺たしか  (鈴木 真砂女)

 

      


  



 

紫苑(シオン)

2015-11-25 15:49:35 | ジャズ




    キク科シオン属の多年草



   薄紫で一重の花を咲かせます


   生薬名も植物名と同じく 紫苑で杏蘇散(きょうそさん)などの漢方方剤に使われます



   花言葉: 君のことを忘れない    遠方にある人を想う



   この庭の日の照る方に咲きむれて紫苑はうれし秋づきにけり  (北原白秋)




     今日聴いたジャズ・・・



   TONINHO HORTA・・・「FROM TON TO TOM」
   (A TRIBUTE TO TOM JOBIM)








    1948年、ブラジル・ミナスジェライス州ベロ・オリゾンテ生まれのギタリスト、作曲家、トニーニョ・オルタのリーダー作。


    ”ジョビンへの手紙”  ~ アントニオ・カルロス・ジョビン・トリビュート ~ 作品集。



    本作は、1994年12月8日に他界した、ジョビンに捧げたアルバム。全13曲。



   トニーニョ・オルタはジョビンのことを ”僕やドリ・カイミの世代のミュージシャンにとって、彼は父親的存在だった。それくらい、


   みんなから慕われていたんだ”と言っている。  ジョビンが亡くなって多くのミュージシャンがトリビュート・アルバムを出している。


   しかしながら、オルタは ”出したい気持ちがあったけど、そのころは亡くなった機会を利用するような気がしていやだった”と語っている。


   タイトル曲の「FROM TON TO TOM」は、ジョビンが他界して15日目に書いたとも。。。


   オルタは満を持して後に発表した、ほんとうに美しいトリビュート作品になっている。



   メンバーも、ガル・コスタ(vo)、ゲイリー・ピーコツク(b)、デヴィッド・キコスキー(p)、ボブ・ミンツァー(ts)、


   トゥーツ・シールマンス(harmonica)、他、多くのミュージシャンが参加している。



   瑞々しく、暖かく、透明感のあるギターは、メセニーにも影響を与えているといわれ、ミルトン・ナシメント、ジョイス、エリス・レジーナ、他


   多くのミュージシャンが彼の曲をレパートリーにしている。映画音楽を担当していることでも知られている。



1・メディテーション・・・2・INFINITE LOVE・・・3・FROM TON TO TOM・・・4・クリスティアーナ・・・5・私の誓い
6・デサフィナード・・・7・白と黒のポートレート・・・8・モジーニャ・・・9・おいしい水・・・10・あなたなしで・・・11・想いあふれて
12・みながあなたのようなら・・・13・イパネマの娘・・・



      1998年4月、6月、7月録音


      シオン 

山茶花

2015-11-24 14:27:57 | ジャズ



     さざんか  姫椿  小椿


       ツバキ科の常緑樹


    花の少ない冬に咲くその寂びた風姿と花の色、散りぎわのたたずまいが好まれ、茶花にも愛用されてきました


    漢名では椿を「山茶」 といい、山茶花は「茶梅」といいいます


    和名も古くは「山茶」と発音しましたが、のちに転じて「山茶花」となったといわれています



     山茶花のわびしき花よ人われも生きの限りは思ひ嘆かむ   (長塚  節)




      今日聴いたジャズ・・・



     BUDDY CHILDERS・・・「ARTISTRY IN JAZZ」
     ( with THE RUSS GARCIA STRINGS)



     1926年、セントルイス生まれ、LAのジャズ・スタジオ界のベテラン、フリューゲル・ホーン奏者、バディ・チルダースのリーダー作。 


     チルダースは中学卒業後すぐにケントンのメンバーになり数多くの仕事をこなしてきた名人といわれる。


     本作は、ハリウッドの大物アレンジャー、ラス・ガルシアのストリングスをバックにフリューゲルホーンを見事に歌いあげている。


    ※ ガルシアは、50年代のウエストコーストのアレンジャーの第一世代といえる人で、アトランティスやタイム・マシーンといった、映画


     音楽で成功を収めた人としても知られている。


     全12曲、ガルシアのオリジナル1、チルダースのオリジナル7のほかは、おなじみのスタンダードで構成されている。


     
1・COME HOME AGAIN・・・2・いそしぎ・・・3・STARDUST・・・4・YOU ARE TOO BEAUTIFUL・・・5・BODY AND SOUL
6・’ROUND MIDNIGHT・・・7・MY DIANE・・・8・LUSH LIFE・・・9・STARS FELL ON ALABAMA・・・10・SOPHISTICATED LADY
11・ANGEL EYES・・・12・DIN DI・・・




       BUDDY CHILDERS(flh)
       BRIAN O’ROURKE(p)
       JOHN LEITHAM(b)
       GREG FIELD(ds)
       CUN YUNGO(perc)

       RUSS GARCIA STRINGS



      1993年8月31日、ハリウッドにて録音

         さざんか