つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

梅擬(うめもどき)

2012-11-12 16:46:42 | ジャズ

 モチノキ科の落葉低木。高さ2~3メートルになる。赤い実が美しいので観賞用に植え、生け花、盆栽に用いる。
 初夏に淡紫色、まれに白い花の咲いたあと実を結び、十月ごろから直径五ミリほどの球形の実が真紅色に熟して美しくなる。

 落葉後もいよいよ実に精彩を加え、枝上についても美しい。翌年の三月ごろまで楽しめる。
 梅擬は、梅に似て非なるものという意味。枝ぶりや葉が梅に似ている。
 白梅擬もあり、花も果実も白い。


 ”賑やかに日のさしにけり梅擬 ”(古賀まりこ)


  今日聴いたジャズ・・・

  JOHN LEWIS・・・「MIDNIGHT IN PARIS」


  本作は、1920年5月3日、アメリカ・イリノイ州生まれ、ジャズ・ピアニスト、作編曲家、ジョン・ルイスのリーダーアルバム。

  ルイスの端正かつ上質なピアノが冴える。アルト・サックスにはルイスの息子、サッシャ・ルイスも参加、随所で味のあるプレイを
  聴かせる。他のメンバー、クリスチャン・エスクーデ(ギター)、ピエール・ミシェロ(ベース)、ミシェル・ゴードリー(ベース)、
  ダニエル・ユメール(ドラムス)各々のプレイが、このアルバムをより良い一枚に仕上げている。

  表題曲の”ミッドナイト・イン・パリ” と ”サンジェルマン・デプレ”の2曲が本アルバムのための新曲で、他の5曲は旧作。
  
  セロニアス・モンクの永遠の名作 ”ラウンド・ミッドナイト”続いてルイスの名曲”ジャンゴ”・・ルイスがサントラとして作曲した、
  ”セ・オン・ジェメ(大運河のテーマ)”・・最後は、プレステッジに吹き込まれた名盤<ジャンゴ>にオリジナルMJQの53年6月の
  演奏が収められている ”デロネーズ・ジレンマ”など充実した内容の作品。


1・MIDNIGHT IN PARIS・・2・’ROUND MIDNIGHT・・3・DJYANGO・・4・SAINT-GERMAINーDES-PRES・・5・SAIT-ON JAMAIS・・
6・AFTERNOON IN PARIS・・7・DELAUNAY’S DILEMMA・・・


  JOHN LEWIS(p)
  SASHA LEWIS(as)
  CHRISTIAN ESCOUDE(g)
  PIERRE MICHLOT(b)
  MICHEL GAUDRY(b)
  DANIEL HUMAIR(ds)

  1988年12月5、6日、パリにて録音。


 ジョン・ルイス:

 デイジー・ガレスビーの楽団でデビュー。以降チャーリー・パーカーやマイルス・デイヴィスなどと共演。1952年にガレスビーの
 楽団出身者を集めて、モダン・ジャズ・カルテット(MJQ)を結成した。
 以後、終生にわたってMJQのリーダー格として活動。ビバップに影響を受けながらも、クラシツクの室内楽を思わせる端正かつユニーク
 な音楽性を確立した。

 1957年、フランスの映画「大運河」(監督:ロジェ・ヴァディム)の音楽を担当。スーヴェルヴァーグとジャズの関わりにおいて
 先駆者的存在となる。

 一方・ガンザー・シュラーらと共に、ジャズとクラシックの融合を目指した。「サードストリューム・ミュージック」を追求したが
 この試みは失敗に終わった。作・編曲家としても卓越した業績を残す。

  2001年3月29日、80歳で他界・・・