つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

道ばたの草

2012-11-05 17:07:36 | ジャズ

 道ばたのエノコログサ、別名ネコジャラシが枯れ葉色に変わり始めた。子犬のしっぽみたいにもこもことした穂には、
 温かみがある。日差しの強い夏の日はたしかに触れれば「熱い」という感じがあった。
 やがて実が散ってしまうと、穂は寒々とした姿になる。

 鋭く細長い葉をつけたカヤツリグサも、日一日と色が衰えていく。触れるとはらはらと実がこぼれる。
 風の中のメヒシバの穂にきらっと赤く光るものがあった。長さ一ミリほどのめしべらしきものが、小穂からぴょこんと頭を
 もたげているのが見えた。繊細かれんな紅色である。

 「木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ」・・・十一月は落葉の季節・・・


  今日聴いたジャズ・・・

  MICHEL GRAILLIER & RICCARDO DEL FRA・・・「SOFT TALK」

  ミシェル・グレイエ(p)とリカルド・デル・フラ(b)によるデュオ作品。

  澤野工房にしては珍しい、ピアノとベースの対話が聴ける。
  フラの控え目なベースもいい雰囲気だし、グレイエの優しくしっとりした語り口もほほえましい。

  ラストの一曲を除いて、二人のオリジナルで構成されている。
  アルバム全体は内省的な趣が感じられる。
  チェット・ベイカーに捧げられた作品ということらしい。そういえば、グレイエはリーダー作の「DREAM DROPS」でチェットと
  共演している。


1・IT HAPPENED TO US・・2・PETIT TROQUET・・3・PROFILO DI LEI・・4・SPRING’S WALK・・5・MARIE MURMURE A LA 
  MER・・6・NOWHERE・・7・BLUE WIND・・8・ONLY ONES・・9・I’M FOOL TO WANT YOU・・・

 1、3、5、7、はリカルド・デル・フラの曲、2、4、6、8はミシェル・グレイエの曲。


  MICHEL GRAILLIER(p)
  RICCARDO DEL FRA(b)

 2000年6月8、9、10日 7月7、14日録音・・・