楓あるいは銀杏でも、大部分の葉が紅か黄の色に変わり、緑がほとんど見えなくなった最初の日を「紅葉日」(黄葉日)といい、
落葉樹の葉が全体の約80%落ちた最初の日を「落葉日」と呼ぶ。
ちなみに春に、木の芽が全体の約20%ほど殻を破って緑色を初めて見せた日を「発芽日」といい、銀杏の発芽日は札幌5月8日、
東京4月9日、大阪4月3日。黄葉日は札幌10月30日、東京11月18日、大阪11月14日。
落葉日は札幌11月9日、東京11月23日、大阪11月30日となっている・・・
今日聴いたジャズ・・・
ROMA TRIO・・・「慕情」
本作は、イタリアのピアノトリオ、ローマ・トリオによるスタンダード集。
慣れ親しんだメロディーが三人の自由なアイデアを出し合ったというアレンジによって、オーソドックスなフォー・ビート演奏に
こだわることなく、各々の感性を縦横に発揮しながら有機的に絡み合い、自由にテンポを変え、変拍子をまじえて、作品そのものを
全く新しいものに作り変えている。
スロー・テンポで演奏されがちな曲も、アップテンポにプレイしている曲がほとんどで、今までのイメージをがらりと変えている趣の
アルバムに仕上がっている。一曲(8)のみが、ドラムスを担当している、ニコラ・アンジェルッチのオリジナル曲。
1・慕情・・2・IF I SHOULD LOSE YOU・・3・WHISPER NOT・・4・AIREGIN・・5・ON GREEN DOLPHIN STREET・・
6・I LOVE YOU、PORGY・・7・二人でお茶を・・8・CLAUDIA’S NIGHTMARE・・9・孤独のメッセージ・・10・EVERYTHING I LOVE・
ルカ・マヌッツア(p)
ジャンルカ・レンツィ(b)
ニコラ・アンジェルッチ(ds)
2006年7月2、3日 ワイド・サウンド・スタジオ、イタリアにて録音。
ルカ・マヌッツア(ピアノ)は、1968年2月、地中海に浮かぶサルディニア島のカリヤリで生まれている。4歳のときからピアノの
基礎を学び、地元の音楽学校を卒業した後、しばらくはプログレッシヴ・ロックやフュージョン系の音楽をプレイしていたという。
ジャズに目覚めたのは92年ごろからで、パオロ・フレスやスティーヴ・グロスマンなど、イタリアにいた一流プレイヤーたちと共演。
99年からはローマを中心にプレイを行う一方、”マッシモ・ウルバニ賞””マーシャル・ソラール・ピアノ・コンテスト”をはじめと
する栄誉ある賞をいくつも得ている。近年はファブリッツオ・ボッソのカルテットや”ハイ・ファイヴ”をはじめとするトップ・
グループでプレイを行っている。
ジャンルカ・レンツィ(ベース)は、75年生まれ。マーク・ジョンソンやパレ・ダニエルソンといったトップ・プレイヤーについて
ベースを習得したあと、やはり多くの著名プレイヤーと共演を重ねてきた。自身でセクステットをもついっぽう、近年はロザリオ・
ジュリアーニやジョバンニ・ミラバッシをはじめとする多くのコンボでプレイをおこなっている。
ニコラ・アンジェルッチ(ドラムス)は、79年生まれ。10代半ばで一流プレイヤーたちとステージに立ち、2000年には奨学金を
得て、シカゴに留学。イタリアに戻った2002年夏ごろから、ピアニストのマヌッツアとプレイをおこなうようになった。
サックスのステファノ・バティスタの録音などに参加するいっぽう、ヨーロッパを中心に多くのジャズ・フェスティバルに参加して、
ますます注目を集める存在になっている・・・