つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

紅葉散る

2012-11-28 16:52:53 | ジャズ

 秋の野山を美しく彩った紅葉の散るさまをいう。霜や風雨に傷み散り始めたり、地に散り敷いているさまもいう。
 散り敷いた紅葉を散紅葉という。

 秋の季語に「紅葉且つ散る」があるが、これは紅葉しながら一方で散る紅葉もあるという意。
 川の面に散って流れるさま、池の底に沈んだものが水を透かして見えるさま、地上に錦を敷くもの、いずれも樹上の紅葉に勝る趣がある。

 自然界が見せてくれる、「もののあわれ」の一例といえよう。


 ”紅葉また散り重なりし音を立て ”(清崎 敏郎)・・・


  今日聴いたジャズ・・・


  井上信平・・・「FIRST TAKE」



  本作は、1957年10月18日生まれ、日本を代表するフリュート奏者、井上信平のリーダーアルバム。

  メンバーに、大石学、坂井紅介、トミー・キャンベルというベテラン、ミュージシャンを迎え、各々のプレイが光る。
  溢れるスピード感とテイスティーな音色・・井上信平がくりひろげるJAZZフリュートの世界を堪能できる一枚。


1・ONLY TRUST YOUR HEART・・・2・SLEEPLESS NIGHT・・・3・NEARNESS OF YOU・・・4・WHISPER・・・5・WHEN THE MEADOW
  WAS BLOOMING・・・6・LIKE OLD TIME・・・7・I WISH YOU LOVE・・・8・TWO FOR THE ROAD・・・

 馴染み深い曲に加えて、井上信平が2曲(2、4)提供している。ラストの”TWO FOR THE ROAD”のしみじみとしたフリュートが
 心に沁みる。


  井上信平(afl fl bfl)
  大石学(p fender rhodes)
  坂井紅介(b)
  トミー・キャンベル(ds)


 井上信平:

 東京芸術大学付属高校卒業後、アメリカへ留学、ボストンのバークリー音楽院、ニューヨーク、マネマ音楽院に学び、卒業後、ニューヨーク
 にて活動を開始。著名なジャズクラブやアメリカ各国のジャズフェスティバル、レコーディングプロジェクト等で演奏を重ね、
 90年カーネギーコンサート、91年全米でCDをリリースするなど着実に活動の場を広げる。

 91年より定期的に日本へ戻り、全国コンサート、ライブ、スタジオミュージシャンとして、CM、ドラマなど幅広いジャンルで活躍。
 94年よりソウルを始め、東南アジアにも活動の範囲を広げる。

 97年にはジャズと邦楽を融合させたCD「中村喜春&小唄メッセンジャーズ」をプロデュース。98年にはクラウンレコードより
 「スケッチ・ブック」をリリースし大きな話題を呼ぶ。

 2000年には、ROLANDO主催でプロデュースも兼ねた4都市ツアーや小野リサ全国ツアー、小柳ゆき、織田祐二、ゴンチチなどとの
 レコーディング等で、アレンジャー、プロデューサーとしても注目を浴び高い評価を得た。

 2001年には、世界的なフリュートの巨匠、ハービーマンとの共演を実現させた、「スケッチ・ブック」が8月にリリースされた。
 現在、国内及びニューヨークなどのライブハイスで精力的に活動を続けている・・・