つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

チューベローズ

2014-01-29 15:47:57 | ジャズ


  別名、月下香。別名にもあるように、夕闇が迫るころ、甘く優雅な香りをあたりにただよわせます。

  香水の世界では、ホワイトフローラル調に欠かせない素材の一つとされています。

  官能的な香りにくらべて花は意外につつましく、長い茎に乳白色の花を2列につけ、下のほうからゆっくりと

  咲いていきます・・・


  リュウゼツラン科


  原産地:  メキシコ


  花言葉:  危険な楽しみ



  今日聴いたジャズ・・・


  ミハエル・ナウラ・クインテット・・・「EUROPEAN JAZZ SOUNDS」



  本作は、ピアニスト、作曲家でもあるミハエル・ナウラ率いるクインテット編成の作品。

  最近まで、本盤を知らなかったし、ナウラを初めとして、ほかのメンバーも初めて知る人ばかりだった。

  ライナー・ノーツを引用させて頂くと・・・


 ”味わい深い漆黒のジャケットから漂う貴重盤特有の気配・・・そんな一種の魅力ならぬ魔力的なオーラを放ちながら、永年
  レコード・コレクターを虜にし続けてきたヨーロッパ・ジャズ最高峰の幻の一枚が、先日の限定アナログ盤復刻に続いて、
  いよいよ待望のCD化実現の運びとなりました。”


  上記のとうり、究極の一枚、貴重盤なんですね。

  そのうえ、本盤は澤野工房からリリースされている。


  全6曲中、ミハエル・ナウラのオリジナル3曲(2、5、6)、オリヴァー・ネルソンの1、ジャッキー・マクリーンの3、

  それに、タビー・ヘイズの4(彼はイギリス最高峰の幻のジャズ・レーベルTEMPOで活躍、サックス奏者でもあり、ビブラホーン奏者

  でもあるらしい)、で構成されている。

  スローテンポで展開される2、5、ミディアムテンポの1、6、ジャッキー・マクリーンの3はアップテンポでスリリング・・・

  60年代の録音ながら、音質良好、どの曲も素晴らしい。捨て曲なしの作品。こんな上質なアルバムに出会えたことに感謝!

  ナウラ作曲の「NIGHT FLOWER」・・・静まり返った夜に音量を下げて聴くと、つい涙腺がゆるむ。

  新年に入ったばかりなのに、本作は既に今年のベスト5に入ること間違いなしと確信している。


1・THREE SECONDS・・・2・NIGHT FLOWER・・・3・DR、JEKYLL・・・4・DOWN IN THE VILLAGE・・・5・DRUGA MOOD・・・
6・STRATOSPHERE・・・・



     MICHAEL NAURA(p)
     PETER REINKE(as)
     WOLFGANS SCHLUTER(vibes)
     WOLFGANG LUSCHERT(b)
     JOE NAY(ds)


    1963年4月1日録音・・・

  

ビオラ

2014-01-28 13:17:39 | ジャズ


  パンジーとならんで、冬~春花壇の主役といえます。ビオラの花色は紫、黄、ピンク、アプリコット、複色などとても

  豊富ですが、白はどんな花にも合わせやすいのがメリット。

  小さな春のブーケを作るときにも重宝します。品種改良が進み、一般的な小輪だけでなく、パンジーに近い大輪種も出回っています・


   スミレ科


   原産地:  ヨーロッパ

   花言葉:  誠実



   今日聴いたジャズ・・・


   DANIELA D’ERCOLE・・・「THE PEACOCKS」



   本作は、プロフィールが分からないので詳細を書けないのが残念だけど、ヴォーカリスト、DANIELA D’ERCOLEの

   リーダー・アルバム。


   表題曲を初めとして、全12曲、どの曲も素晴らしく選曲も様々で、曲によってはスインギーに、またエモーショナルに、

   しっとりと、表情を変えながら歌っている。

   サポートするピアノトリオは言うまでもなく、先日リーダー作の ”EVANS EXPLORATION”を書いた、テナー&フリュートの、

   JED LEVYが#2ではフリュートを#4~#12ではテナーを吹いていて味わい深いプレイを披露、ヴォーカルを更に魅力的な

   ものにしている。


   アップテンポになりがちな、「A TASTE OF HONEY」「CARAVAN」など、スローテンポに展開されていて、凝ったアレンジも

   聴きどころ。#11には、意表を突くようなミルトン・ナシメントの”EMPTY FACES”がいい。


   ラストはJED LEVYの書いた”NICOLE’S LULLABY”が〆によく合っている。



1・I’LL CLOSE MY EYES・・・2・A TASTE OF HONEY・・・3・BROADWAY・・・4・CARAVAN・・・5・THE PEACOCKS・・・
6・SAILING・・・7・SPEAK LOW・・・8・RECORDAME・・・9・WHERE OR WHEN・・・10・NATURE BOY・・・11・EMPTY FACES・・
12・NICOLE’S LULLABY・・・




      DANIELA D’ERCOLE(vo)
      ETTORE CARUCCI(p)
      GIUSEPPE BASSI(b)
      MARCELLO NISI(ds)

      special guest:

      JED LEVY(ts fl)


     2008年3月録音・・・

  

チューリップ”アンジェリケ”

2014-01-26 12:28:26 | ジャズ


  大人から子供まで、多くの人に愛されるチューリップですが、アンジェリケは従来の品種とは異なり、八重咲きのふんわりと

  した花形が特徴。比較的新しい品種で、女性に特に人気があります。

  花壇にたくさん植えると、淡いピンクのもやがかかったようですてきです。

  アレンジに使ってもエレガントに仕上がります・・・


  ユリ科

  原産地:  地中海沿岸、中央アジア


  花言葉:  魅惑



  今日聴いたジャズ・・・


  MELVIN RHYNE・・・「CLASSMASTERS」




  本作は、クリス・クロスレーベルを代表する、オルガニスト、メルヴィン・ラインのリーダー・アルバム。

  通算6枚目となる作品。

  メンバーは、メルヴィン・ラインのアルバムでお馴染みの、エリック・アレキサンダー(ts)、ピーター・バーンスタイン(g)、

  ケニー・ワシントン(ds)を起用した、カルテット編成。

  全10曲、メルヴィンのオリジナルは冒頭の「RHYNE、RHYTHM AND SONG」のみで、ミシェル・ルグラン、スタンリー・タレンタイン、

  ビリー・ホリディ、セロニアス・モンク、マッコイ・タイナー、コルトレーン、コール・ポーターなどの名曲を採りあげている。

  曲調も、ブルース、ビバップと幅広い。本盤はメルヴィンのリーダー作でも一番気に入っている。

  馴染み深い選曲で、聴きやすく親しみが持てる。

  さすがに気の合った4人、非の打ちどころのないプレイを聴かせる。1、3、9ではパーカッションも参加。

  収録時間、73:08 聴きごたえ十分の内容。。。


1・RHYNE、RHYTHM AND SONG・・・2・WATCH WHAT HAPPENS・・・3・これからの人生・・・4・STANLEY’S SHUFFLE・・・
5・DON’T EXPLAIN・・・6・WELL YOU NEEDN’T・・・7・ORIENTAL FLOWER・・・8・SEARCH FOR PEACE・・・9・LIKE SONNY・・
10・WHAT IS THIS THING CALLED LOVE・・・




     MELVIN RHYNE(hammond B3 org)
     ERIC ALEXANDER(ts)
     PETER BERNSTEIN(g)
     KENNY WASHINGTON(ds)
     DANIEL G、SADOWNICK(perc 1、3、9)




     1999年12月19日録音・・・

セツブンソウ

2014-01-24 15:29:38 | ジャズ


  節分草。一年じゅうで一番寒い季節には、ほんのわずかでも春の便りが待たれます。セツブンソウはその名のとうり、

  節分の声もそこそこに咲きだす白い花。日本特産種で、関東から西日本の山地に自生しています。

  白くみえるのは花びらではなくガクで、ほんとうの花弁は花の中央の黄色い部分というのも、興味深いところです・・・



   キンポウゲ科

   原産地:  日本


   花言葉:  光輝



   今日聴いたジャズ・・・


   JACKIE RYAN・・・「PASSION FLOWER」


   本作は、ロンドンでの活動を経て、出身地であるサンフランシスコで活躍するヴォーカリスト、ジャッキー・ライアンの

   リーダー・アルバム。


   ”ダウンビート・LAタイムス・ロンドン・イヴニング・スタンダードを初め、世界のジャズ・メディアが絶賛するヴォーカリスト

   全米ジャズ・チャートNO1”と評されるように、歌唱力もあり、堂々としていて、貫禄十分という印象がある。

   全14曲、数曲にライアン自身が歌詞をつけている。曲によっては、ピアノトリオに加えてトランペット、サックス、パーカッション

   が彼女の歌唱をより魅力的なものにしている。

   タイトルチューンのビリー・ストレイホーンの曲を初めとして、さまざまなジャズ・メンの曲を採りあげているのも聴きどころ。

   スウィング感のあるものはそれなりに、また、しっとりと聴かせる曲もライアンの歌唱力が光る。

   ジョビンの「ルイーザ」なんかインストでは、かなりのミュージシャンのヴァージョンがあるけれど、ヴォーカルものは少ない。

   ジョー・ヘンダーソンの「THE KICKER」を歌っているのも面白い。これも彼女が歌詞を書いている。

   
   ”A TRUE JAZZ SINGER---and a damn good one、too! I’ve had the pleasure of concertizing with her、
    so I know。Be sure to give a good listen to this CD、and when you have a chance to catch her
    in personーーーdo it! ”

    ----- CLARK TERRY-----


1・NOW OR NEVER・・・2・I DON’T WANT TO CRY ANYMORE・・・3・LUIZA・・・4・LULLABY OF THE LEAVES・・・
5・THE KICKER・・・6・SOME OTHER SPRING・・・7・O SILENCIO DAS ESTRELAS・・・8・A BOUQUET FOR BILLY:
  A FLOWER IS A LOVESOME THING / PASSION FLOWER・・・9・PLEASE SEND ME SOMEONE TO LOVE・・・10・SERENADE
  IN BLUE・・・11・HISTORIA DE UN AMOR・・・12・MOOD INDIGO・・・13・ONCE IN EVERYONE’S LIFE・・・
14・DEEP LOVE・・・




     JACKIE RYAN(vo)
     LARRY VUCKOVICH(p)
     JEFF CHAMBERS(b)
     EDDIE MARSHALL(ds)
     ALLEN SMITH(tp)
     NOEL JEWKES(sax)
     LUIS ROMERO(perc)


     ・・・・・

   

   

スノードロップ

2014-01-22 13:16:45 | ジャズ


  別名ユキノハナ。早春、まだ雪のとけないころに顔を出し、白い可憐な花をうつむきぎみに咲かせます。

  名前は「雪のしずく」という意味に解釈されることが多いのですが、本来は、中世期のヨーロッパで女性がつけた耳飾り

  の形に由来します。白い清純な花姿は、聖母マリアの花ともたたえられています・・・


  ヒガンバナ科


  原産地:  ヨーロッパ


  花言葉:   恋の最初のまなざし



  今日聴いたジャズ・・・


  ALESSANDRO LANZONI & ARES TAVOLAZZI・・・「I SHOULD CARE」



  本作は、イタリアの若手ピアニスト、アレッサンドロ・ランツォーニの初リーダー・アルバム。

  録音当時、14歳という若さ。にもかかわらず、タッチは正確でエモーショナルなフレーズを聴かせる、まさしく神童という言葉

  がふさわしい。本盤は、アレス・ダヴォラッティ(b)とのデュオで綴られている。ドラムレスということもあってか、

  ピアノ、ベースとの掛け合いが楽しい。2作目はトリオ編成(ベーシストも同じ)なんだけど、何故トリオにしなかったのかな・・

  とも思う。


  全12曲、お馴染みのスタンダードで構成されている。

  本盤では長めのトラックになっている”星影のステラ”なんか聴くと、どこかキースに通じるものを感じたりする。

  ラストの”JUST FROENDS”では、やはりイタリアの若手アルトサックス奏者の(当時16歳)フランチェスコ・カフィーソが

  参加。でもこれは、蛇足だと思う。カフィーソは「ニューヨーク・ララバイ」で目を見張るものがあったけれど、ほかは感心しない。


  
1・I LOVE YOU・・・2・I GOT IT BAD・・・3・SCRAPPLE FROM THE APPLE・・・4・HERE’S THAT RAINY DAY・・・
5・いつか王子様が・・・6・I SHOULD CARE・・・7・CARAVAN・・・8・星影のステラ・・・9・MY ROMANCE・・・
10・HERE’S THAT RAINY DAY(alternate)・・・11・I SHOULD CARE(alternate)・・・12・JUST FRIEND・・・



      ALESSANDRO LANZONI(p)
      ARES TAVOLAZZI(b)
      FRANCESCO CAFISO(as on12)



      2006年6月20日録音・・・


 ※  アレッサンドロ・ランツォーニ


    2006年のマッシモ・ウルバニ国際コンペティション優勝。2010年にマーシャル・ソラール国際で最優秀若手ソリスト賞
    を受賞した。
    イタリアの若手の登竜門シエナ・ジャズ・ワークショップで2年腕をみがき、後、バークレー留学する。