ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

Epsilon/BLOOD STAIN CHILD

2011-06-23 23:47:05 | 音楽
BLOOD STAIN CHILDの最新作『Epsilon』を聴いた。

正直に告白すると…。
日本のメタル・シーンにおいて、しっかりとしたキャリアと地位を誇る彼ら。
勿論名前は知っていたし、何曲かは聴いた事もあった。
でもアルバムを買ってしっかり聴いたのは、実はコレが初めて(笑)。

でも敢えて断言します。
コレは凄い!
もう文句無しで傑作!!



メンバーのパフォーマンス、楽曲の高い完成度、サウンド・プロダクション、どれを取っても最高級のレベルにあります。
良い意味でバンドが一皮剥けて、メジャーなバンドに大化けしています。

音楽的にはCHILDREN OF BODOMやIN FLAMES辺りに通じる北欧系メロディック・デス・メタルであり、そこにインダストリアルかつダンス・ミュージック的トランシーな要素を足した独特なモノだと言える。
こんなサウンドを出しているバンドは、世界レベルでも実は案外他には無いタイプだと思います。

本作から加入したSOPHIA嬢(Vo)。



ギリシャ出身の彼女。
実はシンガーとして、本格的に唄うのはこのバンドが初めてとの事(!)。
透明感溢れながらも、しっかりと芯があるポップな歌声は聴いていると心に響きます。
SOPHIA嬢の歌声はBLOOD STAIN CHILDにとって、大いなる武器であると同時に幅広くアピールが出来る可能性も秘めてます。

バンドのデス・メタルらしさを固持しているのがRYO(VO&B)。



アレキシ・ライホに通じる、喚き散らし系デス・グロウル。
下手すればキャッチーさだけが特出しそうなサウンドにおいて、“毒”として非常に効果的に効いている。
「静」と「動」、「美」と「醜」のバランス感覚が最高。
彼の気合いの入ったスクリームは、本当にカッコ良い!!

何より本作で一番活躍しているのはAKI(Key)。



彼がサウンドにもたらす影響は絶大であり、そのリリカル(ピアノの使い方が絶妙!)かつ映画音楽的センスは秀逸。
共同プロデューサーである、かの鬼才エトッレ・リゴッティ(DISARMONIA MUNDI)が「このキーボードは天才」と絶賛したのも納得の素晴らしさ。

そしてバンドのリーダーであり、楽曲の全てを手掛けるRYU(G)。



この人が持つ明確なサウンドのヴィジョンは、強い推進力となりバンドをより強力にしている。
ソングライターとして、ギタリストとして非常に優秀な存在であるので、もっと広く認知されて高い評価を本作を持って受けて欲しい。
ただ個人的に唯一不満だったのは相応しいテクニックを持っているのだから、もっと派手にギター・ソロを弾いて欲しかった(コレは好みの問題か:笑)。

バンドの持つクオリティーは、既にワールド・クラスにある。
凄いバンドであり、凄いアルバムだと心から思う。
ただ“日本のバンド”という変な偏見や、バンドのルックスやイメージに対する先入観だけで判断してしまうのはあまりに勿体無い。
是非、このアルバムで大きく飛躍して欲しいと心から願います。

こんなにカッコ良くて、美しく叙情的なメタルは他にあまりないです。

超オススメ!!


 ワタシという存在を
 黙らせる方法は何百万通りある
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 何百万ものナイフで切り刻んで殺せば良い
 STARGAZER
 ワタシは「星空を見つめる者」、そして夢想家
 ワタシのこの目は
 貴方とは違う視点で物事を見つめている




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