ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

TROLL HUNTER

2012-09-30 14:28:48 | 映画
『トロール・ハンター』をレンタルDVDで観た。

劇場で観たかった作品だったが、タイミングが合わなかったので断念した作品でした。
今、DVDで思ったのは…コレは是非とも劇場で観たかった!と言う後悔です(苦笑)。




(基本的にネタバレ御免!!)



映画の手法としては『ブレア・ウィッチ』や『クローバーフィールド』のような、もはや手垢にまみれたPOVによる擬似ドキュメンタリー的な作品。
謎の密猟者を追う、ドキュメンタリー映画を制作していた学生たち。
その密猟者らしき「男」との遭遇により、政府の陰謀すら絡んだ予想だにしなかった事態に巻き込まれていく…という感じ。



コレなら単に従来の作品との差別化にならないが、本作が他の作品と決定に違うのは本作の実質上の主人公ハンスの存在にある。
彼は熊や野生動物の密猟者ではなく、ノルウェーの森に潜む“トロール”を狩るハンターであるのがポイント。




本作に登場する“トロール”はお伽話に登場する様な「妖精」ではなく、巨大かつ醜悪で人や家畜を襲う「怪獣」である。
そんな「怪獣」を相手にたった独りで戦うハンス。
それをヒロイックに描くのではなく、自分の“仕事”として淡々とこなす姿(手当や保障は何も無いとボヤくのも妙にリアル:笑)が滅茶苦茶カッコ良い。
この怪獣ハンター・ハンスのカッコ良さこそ、他の作品とは決定的に違う要素となっている。



早い話、本作は“怪獣映画”だ。
ハンスよりトロールの生態に関する科学的考証、そして政府が何らかの意図を持ってトロールを「保護」している事実が語られる。
もう怪獣映画好きには、この辺りから気持ちが高鳴る(自嘲)。
特にクライマックス。
遂にゴジラ級の超巨大トロールが出現する。



この辺りの描写は怪獣映画の醍醐味に溢れているし、観ていて魂が震えるような描写が連続する。
巨大トロールとのチェイスの疾走感、その巨大な脚を車ですり抜けていくスリル感。



超巨大なトロール(全長60M!)に対して、特製紫外線ビーム銃(絶妙な手作り感!)を持って 独りで戦いを挑むハンス。
素晴らしい!!
オチの付け方が少し甘いかもしれないが、実はアレが本物の映像だと知って大爆笑した。



ネタや伏線が回収されてなかったり、突っ込み所も満載なのも事実。
しかし怪獣映画を愛する者であれば、本作は心に響く描写が満載された秀作であると言いたいです。

「お伽話と現実は違う。」

ナチスが月から攻めてくる!

2012-09-29 19:16:44 | 本・雑誌
『ナチス映画電撃読本』を読んだ。

別冊映画秘宝を買うのも久しぶりだが、コレが実に興味深くて面白い内容になっている。

この本自体は、本日より公開される『アイアン・スカイ』に併せてリリースされたものだ。

映画秘宝本誌よりも、濃密かつコッテリとした『アイアン・スカイ』の特集と解説が素晴らしい。
早く観たい作品だが、時間がなかなか合わないのがファンとしては歯痒い。

しかし『アイアン・スカイ』やナチス映画の解説だけでなく、実に真摯な姿勢で“ナチス”と言うタブーにも触れているのも本著の特徴だろう。

本著でも言及されているが欧米では絶対的にタブーである“ナチス”に対して、日本(とアジア圏)はその認識が甘いのは事実だと思う。
特に僕らの世代は「ヤマト(ガミラス帝国)」や「ガンダム(ジオン公国)」からの絶大な影響を受け、ナチスにはある種独特のイメージを持っているのは事実。
だから具体的な内容に入る前に、編集側からの「前書き」が入るのだろう。
本著はあくまでも「フィクションとエンターテイメントとしてのナチス」である。
コレは、あまりにデリケートな問題を孕むからこそという必要不可欠な大前提なのだと思います。

しかしタブーだからこそ、イマジネーションを刺激されて次々とナチス映画が生まれるのでしょう。
歴史的な事実と悲劇を把握した上で、あくまでもフィクションのエンターテイメント(娯楽)としてナチスの脅威を楽しみたいです。


PS:フィンランド映画ってのがポイントなんだと思います、早く観たいです!!




PS:ロブ・ゾンビ氏は本当に本作を作るんだろうか?!




アレ? どっちもウド・キアが主演してる?!(笑)

真っ赤なスカーフ

2012-09-22 20:14:36 | アニメ・コミック
『宇宙戦艦ヤマト2199 第三章「果てしなき航海」』のPVを観ました。

前の第二章「太陽圏の死闘」はアクションがメインの内容だった。
この第三章は、各キャラクターの内面描写やドラマがメインの内容になる様だ。



あと、この第三章からは単なるリメイクではなく、更に「2199」のオリジナル要素を色濃く出てくる…らしい(笑)。
「誰もが観たかった『ヤマト』」というだけでなく、今の時代に敢えて『ヤマト』をやる意義をクリエーター達に問う分岐点になりそうな予感。



しかし何はともあれ、やっとエンディング・テーマにささきいさお氏が唄う“真っ赤なスカーフ”が使われるのが嬉しい。
やはり、この曲の持つ哀愁こそ「ヤマト」の世界観に相応しい。
名曲です。



劇場で観るのが楽しみです。


新ロボコップ登場!!

2012-09-17 13:05:45 | 映画
以前、このブログでも取り上げたリメイク版『ROBOCOP』。

注目を集めていた、その姿が早くも明らかになりました!



先にネタにしたデザイン案の通り、リメイク版のロボコップは随分スマートです。
コレを見る限りでは、オリジナルよりも動きが俊敏であるのは間違いないかと思います。
個人的には、あの独特の“サイクロプス型の目”が健在であるのは嬉しいです。



オリジナルのようにシルバーではなく、その漆黒のボディが強烈です。
早くもネットでは「バットマンみたい」と言う意見も多いですが(苦笑)、個人的には充分にカッコ良いかと思います。
まだ噂の段階なので信憑性は確かではないですが、新世紀のロボコップは状況に合わせて「変型」すると言われています。
それに合わせて、様々なヴァージョンのロボコップが登場すると言います。


 
まず警官としてではなく、最初に軍事訓練を受けると言う設定(中東に派遣されるらしい?)も妙に納得出来ます。
コレは「軍事兵器仕様(ステルス機能付きとか?)」でしょうか?!
それともデトロイトに赴任して犯罪者達との「市街地戦」を想定した、アサルト(コンバット)・モードってヤツでしょうか?!
噂ではデトロイトに赴任した時、お馴染みのメタリックなカラーリングに変更されるとも言います。
ネットで拾った画像ですが、イメージ的にはこんな感じでしょうか?!(笑)



そして、まだまだ謎が多い本作。
ロボコップの開発者であるノートン博士を演じるゲイリー・オールドマンは、自身のキャラを「狂気の悪役」だと言いました。
マイケル・キートン演じるオムニ社の社長レイモンドが、本作最大の敵であるのも明らかにされています。
そして事前に製作者たちや、監督であるジョゼ・パジーリャが語っていた事が大きな鍵を握りそうです。



「オリジナルは主人公の男がある日突然ロボットになっても、人間性を取り戻す物語だった。」と前提して。
本作は「主人公の男がある日突然ロボットになって、次第に人間性を失っていく物語になる」といいます。
オリジナルとは、真逆の物語と言う事です。
社会批判的な要素を含め、かなりハードかつダークで悲劇的な内容になりそうな予感します。
ハードな物語に加えて、より強力かつ凶悪にリファインされた「ED-209」とのクライマックスでの激闘にも期待したいと思います(笑)。

何はともあれ、来年の公開(日本でも夏休み公開が決定した模様!)を楽しみに待っていたいと思います!!


The Power Within/DRAGONFORCE

2012-09-16 23:55:33 | 音楽
最近よく聴いているのがコレ。
何を今更って感じもするが、かのDRAGONFORCEの5枚目のアルバム『The Power Within』。



今年はLOUD PARKに行くし、自分の中では絶対に観たいし体感したいと思うバンドであります。
アルバムがリリースされて時間もある程度は経過したが、実は今でも良く聴くお気に入りのアルバムでもあります。



初めて彼らを知ったのは傑作『Inhuman Rampage』。
当時コレを聴いたキッカケは、友人から「凄いから一度騙されたと思って聴いてみろ!」と猛プッシュされたから。
そして聴いて完膚無きまでに叩きのめされる衝撃を受けた。
あまりの速さ、そしてあまりのテクニカルさに「コイツらはマジでバカだ!(←誉め言葉です:笑)」と思いながら魅了されていた。



しかし本作はハードコアなDRAGONFORCEのファンや、所謂メロスピ(敢えて言うが好きな言葉でもジャンルでもない:苦笑)のファンからは賛否両論が激しい。
それも個人的には納得出来る。
しかし僕は本作を今だからこそ、素晴らしいアルバムだとプッシュしたい。
その大きな要因は、本作より新たに加入したマーク・ハドソン(Vo)にあると思う。



前任者であり、このバンドのオリジナル・メンバーであるZP・サートは良くも悪くも超個性派のシンガーだった。
それ故に彼の声と歌がバンドにおいて、ハーマン・リとサム・トットマンによる超絶&光速ツイン・リード・ギターよりも実は重要なポイントにあった。
そのZPと比較して、新加入したマークは彼以上に音域が広く表情豊かに何でも唄える器用さも持ち合わせている。
別の言い方をすれば、滑らかで器用な歌唱が逆にフックに欠け個性が乏しいと批判出来る。
それが賛否を分けるポイントだと思う。
しかし個人的には透明感がありながらも、随所でメタルらしいツボを心得たハイトーンでスクリームする彼の歌は非常に心地良い。



そしてバンドの鍵を握るハーマン&サム。
彼らでなくても、この新作がバンドにとって勝負作になるのは百も承知だっただろう。



既に自身のフォロアー的なバンドが続出するシーンにおいて、オリジンである彼らが選択したのは音楽的な更なる「進化」だった。
これまであったネタ的なバカっぽさを排除し、冗長的な楽曲構成とギター・ソロをより洗練させる事に成功して音楽性の幅が更に飛躍的に広がった。



自身が築き上げたスタイルにハマってしまい、音楽的にはマンネリ化する傾向が既に前作で聴かれていたのだから。
この変化はファンにとって「普通になった」と解釈される危険性もあるかと思うが、個人的には今までに無かった威厳とエモーショナルさが増したと思う。
ソングライターとして、そしてギター・チームとしてハーマン&サムはこのバンドの要である事実は変わりない。

あと本作で貢献が著しいと思うのがフレデリック・レクレルク(B)の存在。
この人、やっぱりカッコ良いですよ(笑)。



ついハーマンとサムの超絶&超光速ツイン・リード・ギターに耳を奪われ気味だが、硬い金属的なゴリゴリとした音で縦横無尽に暴れ回るベースが滅茶苦茶カッコ良い。
本作は音作りを従来よりもシンプルにしたので、彼のベースが良く聴こえて映える。
あとソングライターとしても、ハーマン&サムとは違うアプローチで楽曲を提供。
更にはギター・チームにアドバイス(本業はギタリストだしソロも弾いている:微笑)をしたのは、ハーマンのインタビューでも明らかになっている。



僕のようにメロスピが好きではないメタル・ファンにとって。
DRAGONFORCEという、エクストリームでメロディアスなメタル・バンドを好きになるキッカケとなるアルバムが本作だと思う。
本作をリリースして世界中をツアーして、バンドはチームとして結束もより強固なものになって凄いパフォーマンスを魅せてくれるだろう。
それを体感出来る日が待ち遠しい。



あの夜
吐き捨てた言葉はもう死んだ
この寒い冬は何時までも続く訳じゃない
季節は移り変わる
また僕に太陽は輝いてくれる
だから辛い過去や思い出は置き去りにすればいい

心を埋め尽くす黒い雲が消えていく
こんな苦しみは何時までも続かない
また季節が変わっていく
そして光が僕を照らしてくれる
だから置き去りにした過去や思い出も
炎の中で燃えて焼き尽されて消えてしまえば良いんだ

RESIDENT EVIL:RETRIBUTION

2012-09-15 21:11:52 | 映画
『バイオハザードV:リトリビューション』を観た。
気が付くと本作も5作目、主演ミラ・ジョヴォヴィッチによる壮大なアンデッド・サーガとなった。



何度も「コレで完結!」と言いながらも、結局は連続活劇的にシリーズが良くも悪くも継続させて来た。
嫌な言い方をすれば、どれもキレイにエンディングを迎える事をしなかったのが本作の特徴と言っても過言ではない(苦笑)。



撮影中や公開前に「今回が最終章」と言われ、フィナーレを飾るべく本作には過去のキャラクター達が次々と登場するとも言われた。
前作が予想以上に面白かっただけに、本作に対して個人的には期待も高かった訳だが…。




(基本的にネタバレ御免!!)




正直、観て複雑な気持ちになったのが本音。
ハッキリ言ってしまえば、本作は96分に及ぶ来るべき「終わりへの始まり」とも言える真の完結篇となる『6』への予告篇とも言える内容だ。
「ハイ!今回はここまで!!」と言うのにも程度ってもんがある。



しかし、それで面白くないかと言えば、そうでもないのが困る(爆)。
ある意味、次の『6』と併せて本作の真価が問われるとも言える。



本作で真の敵が明らかになり、シリーズは見事に循環されて『1』に戻っていく。
そして人類の滅亡を賭けた最終決戦で、このシリーズは全ての“答え”を出すのだろう。

個人的なポイントを幾つか挙げる。
やはり主人公アリスを演じるミラ。



前作で普通の人間に戻った筈だが、本作でも充分なまでに超人的な活躍を見せる(笑)。
96分、ひたすらアクションしまくる本作。
ドラマらしいドラマが存在しないのも事実だが(苦笑)、クローンとは言え自身の娘(と言う設定?)ベッキーとの絡みが重要になるだろう。



あとアリスのライバルとなるジル・ヴァレンタイン。
演じるシエンナ・ギロリーのセクシーかつエレガントな雰囲気は最高だった。



このままアリスと共に、アンデッドとの最終決戦に参加して欲しい!と思える。
シエンナの続投を願います。

あと前作から登場したルーサー。
何気に最後まで生き残っていたり、その飄々とした雰囲気も良かった。



良いキャラクターだと思う。
それがクライマックスの戦いにおいて、怪物化したレインとの激闘の果てに死んでしまうのは残念だった。



前作で死んだ筈のリスカーはやっぱり生きていて、人類最期の軍団を率いていたのは笑った。
あの絶望的な状況において、一体どんな運命が人類を待ち受けているのか?と言う結末が気になる。
『6』がダメなら、このシリーズは全部台無しになってしまう可能性も孕んでいる。
観る側として、この様な形での「待て!」と言うのは厳しいから止めて欲しい。
現時点では本作は微妙な位置にあるが、全ては次回作に期待して答えは保留したいと思う…。
何はともあれ、早く『6』を作って欲しいです。


「彼女の存在こそが最終兵器だ…。」

最近ハマってます

2012-09-09 22:08:27 | 料理
僕はラーメンが大好きです。

お店で食べるのも好きですが、インスタント・ラーメンを食べるのも大好きです。

そんな訳で最近、色んな国のインスタント・ラーメンを食べるのにハマってます。

よく日本のインスタント・ラーメンは世界最高と言われますが、他の国のインスタント・ラーメンも独特の味わいがあって面白いです。

まぁ~あたりハズレもハッキリあります(苦笑)。

現時点で個人的に一番美味しいと思ったねは、タイ産のトムヤムクン麺です。
香草の風味や独特の辛さが、麺の味と絡んで非常に美味しいです。

まだまだ色々と買ったので、楽しみながら食べてみたいと思います。

迫り来る“脅威”の影

2012-09-08 18:00:50 | 映画
現在、絶賛製作中の『パシフィック・リム』。
その新しい写真がネットで公開されてので、早速紹介したいと思います。




まだ肝心の怪獣やロボットの姿は「極秘」ながらも、作品の壮大なスケール感と雰囲気を感じます。
「巨大ロボット」のコクピットに乗り込んだ、スタッカー司令とそのパートナー。



「イエガー(ジャガーと発音するのかも?)計画」により、6~7タイプ(!)のロボットが登場するとデル・トロ監督は明言。
ソレって9体のロボットが登場するのか、または陸・海・空とタイプ別の装備や重武装があるって事なんでしょうか?!
興味深いです。
あと、ロボットの必殺技に「ロケットパンチ」がある事もデル・トロ監督は暴露しました(笑)。



主人公ラリーと握手を交わす司令。
司令がパイロット・スーツを着てません。
兄を失い、自身もその「死」を体感した事によって、一時期戦線を離脱したラリー。
コレはマコという新しいパートナーを得て、復帰して初陣に向かう姿でしょうか?

そして本作の舞台となるのはアメリカ、東京、そして香港であるのも明らかにされてます。
まず怪獣達は、最初に海底から出現して日本を壊滅させます。
その怪獣ですが、コレまた陸・海・空に9体のタイプ別の怪獣が登場する事が明言されています。
タイプは違えど、どれも凶暴かつ邪悪な怪獣軍団になる模様です。



コレは香港襲撃の撮影のシーンかと推測されます。
少なくても9体も登場する怪獣ですが、ロボットとの「海中戦」もある事が明らかになっています。
その怪獣がいかに巨大で甚大な被害があるかも、この写真から読みとれます。



もう怪獣映画ファンとしては、コレだけの写真だけで本作へのワクワク感が増幅されます。
現時点でハッキリと言えますが、この『パシフィック・リム』は2013年度一番の期待作と断言しても良いでしょう。



上にあるのは、ネットで拾ったファン・アート(?)です。
こんな戦いが繰り広げられたら、僕は失神してしまいそうです(自嘲)。
早く怪獣や巨大ロボットの「動く姿」を観てみたい!!という衝動に駆られます(笑)。
その日が早く来るのを、指折り期待して待っていたいと思います。


PS:コレがクレジット・ロールらしいです。




進撃の巨人

2012-09-04 23:13:33 | アニメ・コミック
ずっと読み続けている、数少ないマンガでもある『進撃の巨人』。
この最新刊で物語は大きな“分岐点”を迎えました。



僕みたいに、かの傑作『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』を心より愛する怪獣映画ファンにとって。
本作は「巨人(人型の怪獣)に喰われる」と言う、禍々しくて残虐な恐怖と怪獣魂に満ちたサイコーのマンガです。



時代設定や舞台も、今一つ不鮮明のまま物語は怒涛の勢いで展開。
それが逆に物語の随所に仕込まれている、多くの「謎」を更に不可解なものにして疾走する展開は巧みだと思いました。
批判の対象になる「絵」ですが、荒々しいながらも躍動感があって個人的には問題は無く大好きです。



最新刊である8巻にて、これまでの物語の一つの区切りは付くものの、ソレは本作の持つ更なる大きな「謎」を露呈させる結果となりました。
今後、人類を待ち受ける惨劇と過酷な運命に目が離せないです。



あと実写映画化の話はどうなったのでしょう?
監督に迎えられたのは奇才・中島哲也。



先の『サンダ対ガイラ』を例に挙げ、邦画最大のスケールと予算、自身の監督生命を賭けて映画化に挑むと豪語した中島監督。
自身は「特撮映画を撮るのが夢だった」という事、R指定は間違いない残酷描写を踏まえたハードコアな映画にもすると語ってました。



作品により好き嫌いはハッキリとするものの、ヴィジュアルや何気ないVFXのセンスは素晴らしいと思う監督です。
一時期、ネットで「映画化が中止された」と言う噂(すぐに出版社側の担当者から否定された)が流れたものの、2013年公開とは言え何も情報が無いのも気になります。



実写映画化という事に否定的なファンも多いようですが、個人的には「現時点」においては期待しています。
原作のコミック同様、実写映画化の動向も注目です。
まだ未見の怪獣映画が好きな方、是非一度本作の持つ衝撃を体験して欲しいと思います。


「この世界は残酷だ、そして…とても美しい。」


PS:個人的にミカサ役は堀北真希さんの起用を熱望します(笑)。

PS:ハリウッドでも、こんな映画があるのを思い出した(コチラも2013年公開予定!)。




Savior Never Cry/CONCERTO MOON

2012-09-02 17:35:07 | 音楽
最近、良く聴いているのがコレ。

日本の正統派ヘヴィ・メタル・バンドCONCERTO MOON、9枚目のアルバム『Savior Never Cry』。
このバンドを聴くのは、本当に久しぶりだと思う。



初期の頃は本当に大好きで良く聴いていた。
しかし度重なるメンバー・チェンジや、D・D騒動や色んな事があって個人的にはすっかり疎遠になっていた。

久々に聴いてみようと思ったのは、本作より加入した新しいシンガーである久世敦史の“歌”を聴いたから。
個人的な好みの問題だが、前任シンガーは無理に力んで唄っている様で好きになれなかった。
でも、こんな凄い声と歌唱力を持つシンガーを見つけたものだと思った。



その図太く男臭い声と歌唱は、かつての人見元基(VOW WOW)を彷彿とさせる。
特に高音域においても、細くならない強靭なシャウトが良い。
若いのでパワーと勢いで誤魔化している粗さもあるが(苦笑)、間違いなく逸材であるのは事実。
前任者の脱退時にバンドの解散も考えた島紀史が、久世の歌を聴いてバンドの再始動を決めたのも納得出来る。
日本のメタル界では少ないタイプのシンガーだが、彼の存在は今のバンドにとって最大の武器だと言える。

そしてCONCERTO MOONというバンドを象徴する島紀史(G)。
昔は「様式美」という言葉に縛られている感じがした。
しかし久々に聴いた本作では、良い意味で普遍的でストロングなヘヴィ・メタルを演っている。



ギターに関しても変わらぬ超絶技巧だが、本作では以前よりも更に細部に渡り繊細に弾き込んでいる印象を受けた。
楽曲も実にバラエティー豊かで、久世というシンガーの歌もあり完成度が高い。
やはり、島は凄いギタリストでありソングライターであると再認識した。

非常にカッコ良いメタルがつまった、素晴しいアルバムだと素直に思う。
今も精力的に活動(Bだけが元メンバーの三谷耕作をサポートに迎えている)を続けているが、このまま己の道を突き進んで欲しい。



翼を広げて舞い上がれ
そして忘れるな
「救世主は決して泣かない」と言う事を
夜の闇に包まれる日々が来ても
物語を語る者は言う
「忘れるでない
救世主は決して涙など浮かべない」と