『エイリアンVSプレデター』に好意的な評価を持つファンは少ない。
僕個人は言いたい事は沢山あれども、やっと念願かなって成立したSF・ホラー映画が生んだ、最強・最悪なキャラクター同士の戦いを素直に歓迎したし、個人的には大好きな映画だ(でなければワザワザ“完全版”のDVDまで買わない:笑)。
しかし、あの色んな意味で衝撃的だったラストのネタふりがあったとは言え、その続編が製作されると発表された時、そこまでハリウッドのネタ不足は深刻なのか?!…と正直呆れた。
そして、ごく僅かだが伝わる情報を聞いて、それは不安へと変貌した。
今回の脚本・監督を手掛けるのは、これまで何本ものSF・ホラー映画のVFXを手掛けたコリン&グレッグ・ストローズ兄弟である事(これが彼らの長編監督のデビュー作でもある!)。
20世紀FOX側は前作よりも少ない予算しか用意していない、出て来る役者もほぼ若手のあまり名前の知られない者が中心にキャスティングされている。
内容的には今回の舞台となるのも、やはり「現代の地球」、おまけにアメリカの片田舎らしい。
今回はエイリアン対プレデターの死闘に一般市民が巻き込まれ、更にそこに軍隊まで絡む展開らしい。
FOX側は今回は最初から、「R指定」で前作よりもかなりハードコアな内容になると宣言した…etc。
おまけに、最初に公開された『AVP2』の写真が、これまた何とも言えずチープで安っぽい雰囲気が漂っていたのも悪かった。
正直、コレは大丈夫なのか?と更に不安になった。
だが、それ以降『AVP2』に関する情報はパタっと途切れ、その製作がどれだけ進んだかも全くの謎だった。
一応今年のクリスマス・シーズン公開予定だと言うが、内容いかんによってはDVDスルーもあるかも?と言う噂も流れ始めた頃から、またボチボチと『AVP2』の情報が流れ始めた。
それによれば、今回登場するプレデターは前作の様な若造ではなく、正に真のプロフェッショナルな勇者が登場する(最初からフル装備で、かなり強いらしい)。
前作のラストに登場した「プレデリアン」が本作の最重要キャラクターであり、やはりクィーンも登場する。
情け容赦なく人間側からは犠牲者が続出して、最後まで誰が生き残るか全く読めない展開らしい。
これだけ聞くと、先のあまりにネガティヴな印象も、幾分か好意的な方向性に軌道修正出来る(笑)。
未だ明らかでない物語に関しても、その真偽は不明ながら大筋では、結局は前作のラストに直結した内容らしく、あの後プレデターの母艦で誕生したプレデリアンにより、艦内は全滅(え~エルダーも負けたの?)し地球に落下。
同時期に、米軍が南極でクィーンを発見するも輸送中に突如復活! これまたプレデターの母艦が沈没した田舎町に墜落してしまう(オイオイ!)。
何がなんだか判らない一般市民は、片っ端からエイリアンの餌食となり、あっという間にエリアン増殖。
事態の沈静化(というよりも証拠隠滅)の為に米軍は特殊部隊を投入、と同時に父の謎の死の解明をしていたビショップの娘までも乗り込んで来る。
地上の地獄と化した田舎に、遂にプレデター側からも「後始末」の為に、最強の勇者達が派遣される…という物語だと言うが?!
なんか、ダークホース・コミックまんまやんか!!
先日、本作のタイトルが『Aliens vs Predator 』になると発表があったが、実はまた変更となり『Aliens vs Predator - Requiem』ってのに正式決定したらしい(意味深やね)。
そして遂に、最新の予告篇が公開されました。
いや~コレが凄いの何の! もうこちらの予想を遥かに上回る阿鼻叫喚な地獄絵巻です!!
エイリアンも、プレデターもガンガン人を殺しまくってる!
もうハリウッドのメジャーとしては、コレが限界と言えるくらいのグロ・残酷描写(人間皮剥き、エイリアンの尻尾や舌で粉砕される肉体、酸の血を浴びてドロドロに溶ける犠牲者等々)が満載。
この予告篇でも、チラっとプレデリアンと、「始末屋」として地球にやって来るプレデターの圧倒的な強さが印象的。
ホンマに、こんな映画が全米のクリスマスにヒットすんのかね?
さて、日本公開は何時になるんでしょうか…?!
http://www.youtube.com/watch?v=t_UlsLG_Gpc
AVP2
※この記事をUPした時、続編の脚本(原案)の抜粋をしており、完成した作品とは大きな違いがあるのを御了承下さい。