ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

納豆と蕎麦

2007-08-31 23:54:13 | 料理
もう8月も終わりです。

今月は間に盆休みがあったとは言え、例年にない忙しさと暑さにより、正直心身共に強烈にダメージを受けました。

今日も研修から職場に戻ると、仕事がどっさり残っていたのでキレそうになる(苦笑)。
何でこうなるの? 情けないやら腹が立つやら…複雑な気持ちで残業して片付けました。

ウチに帰ってから作ったのが、あっさりしたモノが食べたくて「納豆かけ蕎麦」を作る。
作るって言っても、ただ蕎麦を茹でて、納豆をかき混ぜてかけるだけ(笑)。
本来なら、コレに大根おろしやオクラ等を入れると、更に美味しくなったのかもしれないですが、オクラは苦手やし、大根おろしを作る余力も無かったです。
でも、充分に美味しかったですよ。

週末はゆっくりと休んで、気持ちを切り換えたいと思います。




具沢山な酸辣湯麺

2007-08-29 20:02:46 | 料理
夏風邪を引きました。

直接的な原因はクーラーをつけたまま寝た事(笑)。
とは言え、盆休み明けから怒濤の忙しさもあり、病院に行くと「過労ですね」とも言われてしまう…。
処方された薬を飲んで1日死んだように眠る、明日はまた研修…絶対に休めません。

そんな中作ったのが「酸辣湯麺」。
今まで作った事は無かったのですが、先日料理雑誌を立ち読みしていて、食べたくなったので勢いで作りました。

今回もポイントは、ちょっとマイブームな「酢」(笑)。
比較的あっさりした味付けなのですが、酢を入れるとサッパリ感が更に倍増。
最後にラー油を入れるのですが、ウチは辛味にヨメが五月蝿いので各自セルフで入れました。
野菜もたっぷり入っていて、酸味と辛さが絶妙でペロリと食べれました。
また作ってみたいと思います。




最低…極悪

2007-08-27 22:57:17 | 本・雑誌
『トランスフォーマー』の日本国内での大ヒットとは裏腹に、玩具以外の関連グッズのリリース(特に書籍)の少なさには驚いた。

元々『TF』は“日本生まれ”であり、もっとグッズ的にも盛り上げるプロモーションがなされても良い筈だったが、結局踏み込みの甘さの足りなさを痛感していた。

そんな中、公開から20日(本国公開から1ヶ月)も送れて、ようやく唯一の公式ガイドブックがリリースされた。

地元で何軒も本屋を巡れど入荷は無く、仕事帰りに寄った市内の大型書店にてやっと見つけれた本著。
唯一の公式ブック、資料・情報共に素晴らしいと最高(そのまま翻訳!)と触れ込みだったが、それはどうも米国でのリリース版だった様だ。

この日本語版は酷い! 正に劣悪にして極悪!!

取りあえず主要キャラクターである筈の、スタースクリーム・ブロウル・ボーンクラッシャー・アイアンハイドを全く取り上げてないのは何故か?!
ムービー・ガイドとありながら、結局キャラクターのちょっとした設定資料(それもネットで散々流出済)でしかない内容だ。

こんなモノに弐千円も払ったのが、個人的には何とも情けないとしか言えない。

かつてSF系のガイドブックが沢山あったが、こんなに劣悪にして極悪で陳腐なモノは無かった。


これはあのパンフレット以下だ、これだから日本での『TF』の盛り上がりに欠けるのだ。
かのハリウッド版『Godzilla』の時、かなりマニアックな日本独自の資料集が出版された。
それに較べて、この酷い現状は…もう語るのは止めよう。

映画版『TF』は、間違いなく今後の映画界に与える影響は絶大だろう。
その元ネタである日本でのあまりの低評価ぶりに、心から情けなくなった1日でありました。




『TRANSFORMERS』、その後…。

2007-08-26 23:56:37 | 映画
世界中で約6億ドルと言う、このサマー・シーズン最大のヒット作になりそうな映画『トランスフォーマー』。
ファンとしては、この文字通りのメガ・ヒットに一安心しつつ、公開後に起きた色んなゴタゴタが余計に気になる。

まぁ~これだけのヒット作になれば、早くも続編の製作が決定は当然。
映画完成当初は、シリーズ化を否定していた当のスピルバーグも、あっさり「長く愛されるシリーズになって欲しい」と発言(笑)。

当然ベイ師匠に続編の監督依頼があったものの、コレがまた何かベイ師匠の発言が歯切れが悪く、実際には怪しい雰囲気が漂っていた。

何かイヤな予感がするな~と思ったら、それが的中! ベイ師匠が自らのブログにてトンでもない事を言い出した!!

「パラマウント社にはブチ切れた!」と言うブログをアップ。
事の発端は、北米では早くも10月末のリリースが決定した『TF』のDVD。
コレに関してパラマウント社は、次世代DVD機のソフトとしてBlueーRay版は発売しない事を決定した。
コレにキレたのがベイ師匠、「俺様の大傑作を多くの人から観るチャンスを奪うなんて!」と憤怒。
その怒りはおさまらず、遂には「俺様は絶対に『TF2』の監督はやらねぇ!」と啖呵を切ってしまったから大変。

Blue-Ray版とHD-DVD版と言う、次世代DVDの仕様論争は結局メーカーと映画会社側の折り合いがつかない結果に終わりました。
その辺りの「大人の事情」は長くなるから除外しますが、これまでパラマウント社はBlue-RayとHD-DVDの両方をソフト化していたメーカーだったりします。
ところが、ここに来てパラマウント社は急に「HD-DVD統一」を決定しました。
コレにはどうも金銭的な絡みもあったようですが、社としての方針を急に不自然な形で統一させました。

パラマウント社の発表とベイ師匠の発言はあまりにもタイミング良く、様々な物議と波紋を招く結果となりました。

とこれが、その翌日「『300』のHD-DVD版を観たが素晴らしい!」とベイ師匠が発言し、先の発言も削除されてしまう事になりました(苦笑)。
全くベイ師匠…あんたはホンマに天然か!?

しかし、この一件でパラマウント社とベイ師匠サイドの間に溝が出来たのは事実で、ホンマに『TF2』監督降板と言うのも充分に有り得ます。

やっぱり成功と金が絡み出すと、話が余計にややこしくなりますね…残念です。

何はともあれ、早ければ12月には国内版のDVDがリリースされる見込みの『TF』。
豪華特典映像満載なデラックスなソフトになっている(BY:ベイ師匠)ようなので、今から指折りリリースの正式発表を待ちたいと思います。



『エイリアンVSプレデター2』が凄い事になってる!

2007-08-25 23:53:06 | 映画
『エイリアンVSプレデター』に好意的な評価を持つファンは少ない。

僕個人は言いたい事は沢山あれども、やっと念願かなって成立したSF・ホラー映画が生んだ、最強・最悪なキャラクター同士の戦いを素直に歓迎したし、個人的には大好きな映画だ(でなければワザワザ“完全版”のDVDまで買わない:笑)。
しかし、あの色んな意味で衝撃的だったラストのネタふりがあったとは言え、その続編が製作されると発表された時、そこまでハリウッドのネタ不足は深刻なのか?!…と正直呆れた。

そして、ごく僅かだが伝わる情報を聞いて、それは不安へと変貌した。
今回の脚本・監督を手掛けるのは、これまで何本ものSF・ホラー映画のVFXを手掛けたコリン&グレッグ・ストローズ兄弟である事(これが彼らの長編監督のデビュー作でもある!)。
20世紀FOX側は前作よりも少ない予算しか用意していない、出て来る役者もほぼ若手のあまり名前の知られない者が中心にキャスティングされている。

内容的には今回の舞台となるのも、やはり「現代の地球」、おまけにアメリカの片田舎らしい。
今回はエイリアン対プレデターの死闘に一般市民が巻き込まれ、更にそこに軍隊まで絡む展開らしい。
FOX側は今回は最初から、「R指定」で前作よりもかなりハードコアな内容になると宣言した…etc。

おまけに、最初に公開された『AVP2』の写真が、これまた何とも言えずチープで安っぽい雰囲気が漂っていたのも悪かった。

正直、コレは大丈夫なのか?と更に不安になった。

だが、それ以降『AVP2』に関する情報はパタっと途切れ、その製作がどれだけ進んだかも全くの謎だった。
一応今年のクリスマス・シーズン公開予定だと言うが、内容いかんによってはDVDスルーもあるかも?と言う噂も流れ始めた頃から、またボチボチと『AVP2』の情報が流れ始めた。

それによれば、今回登場するプレデターは前作の様な若造ではなく、正に真のプロフェッショナルな勇者が登場する(最初からフル装備で、かなり強いらしい)。
前作のラストに登場した「プレデリアン」が本作の最重要キャラクターであり、やはりクィーンも登場する。
情け容赦なく人間側からは犠牲者が続出して、最後まで誰が生き残るか全く読めない展開らしい。

これだけ聞くと、先のあまりにネガティヴな印象も、幾分か好意的な方向性に軌道修正出来る(笑)。

未だ明らかでない物語に関しても、その真偽は不明ながら大筋では、結局は前作のラストに直結した内容らしく、あの後プレデターの母艦で誕生したプレデリアンにより、艦内は全滅(え~エルダーも負けたの?)し地球に落下。
同時期に、米軍が南極でクィーンを発見するも輸送中に突如復活! これまたプレデターの母艦が沈没した田舎町に墜落してしまう(オイオイ!)。
何がなんだか判らない一般市民は、片っ端からエイリアンの餌食となり、あっという間にエリアン増殖。
事態の沈静化(というよりも証拠隠滅)の為に米軍は特殊部隊を投入、と同時に父の謎の死の解明をしていたビショップの娘までも乗り込んで来る。
地上の地獄と化した田舎に、遂にプレデター側からも「後始末」の為に、最強の勇者達が派遣される…という物語だと言うが?!
なんか、ダークホース・コミックまんまやんか!!

先日、本作のタイトルが『Aliens vs Predator 』になると発表があったが、実はまた変更となり『Aliens vs Predator - Requiem』ってのに正式決定したらしい(意味深やね)。

そして遂に、最新の予告篇が公開されました。
いや~コレが凄いの何の! もうこちらの予想を遥かに上回る阿鼻叫喚な地獄絵巻です!!

エイリアンも、プレデターもガンガン人を殺しまくってる!
もうハリウッドのメジャーとしては、コレが限界と言えるくらいのグロ・残酷描写(人間皮剥き、エイリアンの尻尾や舌で粉砕される肉体、酸の血を浴びてドロドロに溶ける犠牲者等々)が満載。
この予告篇でも、チラっとプレデリアンと、「始末屋」として地球にやって来るプレデターの圧倒的な強さが印象的。

ホンマに、こんな映画が全米のクリスマスにヒットすんのかね?
さて、日本公開は何時になるんでしょうか…?!

http://www.youtube.com/watch?v=t_UlsLG_Gpc 

 
 AVP2

※この記事をUPした時、続編の脚本(原案)の抜粋をしており、完成した作品とは大きな違いがあるのを御了承下さい。


暑い…夏バテ気味

2007-08-24 23:55:32 | 料理
今日は朝から晩まで研修。
思えば、休み明けから怒涛の勢いで仕事をこなし、その疲れがピークに達した今日の研修は無茶苦茶厳しかった。

また午前中の講師がハズレ、何の抑揚もなく淡々と語られ、朝一から受講者は次々と撃沈。
午後からの講義が面白かったのは救いだが、帰る頃にはフラフラでありましたが…。

そんな訳で、疲れていたので、手間も少ない美味しいモノを…熟考の結果「トマト&ツナ素麺」。
冷蔵庫にトマトが一個だけだったので、細かく刻んで2人前に分ける。
つゆに入れる酢は、夏バテ気味気味なので、前回より少々多い目に入れる。

酸味が効いて、ペロリと食べれました。



タランティーノでいっぱい!

2007-08-22 16:22:31 | 本・雑誌
予想通り、夏休み明けは鬼のように仕事が山積みでありました…(苦笑)。

ここ一週間あまり、自分の中で時間の流れは止まり、自堕落な生活が精神を別次元へとトリップさせていた。
休みが終わり、こうして現実社会に戻ってくると、あまりの事に正直言葉を失ってしまう(笑)。
ここ2日、現実社会に復帰する為の怒涛のスパルタ式のリハビリであった。

そんな中でも、しっかりと『映画秘宝』の最新号は買う。

今月号は表紙からしてCOOL!

遂に日本公開となる『グラインドハウス』と、早くも邦画の常識を打ち破ったと前評判の高い『SUKIYAKI WESTERN ジャンゴ』の2大特集!!
『グラインドハウス』のプロモーション、『ジャンゴ』の撮影で来日していたクエンティン・タランティーノが出まくりの一冊となってます(笑)。
今月号はドコを観ても、あのしゃくれた暑苦しい顔が一杯で、ファンとしては嬉しいのやら何やら…ちょっと微妙(笑)。

表紙の「テレビ屋から映画を取り戻せ!」と言うイカすコピーの通り、今月号も秘宝ならではの過激で濃い記事が満載で、読み物としての充実も嬉しい。
『映画秘宝』は無闇やたらに、今の邦画を否定している訳ではないのが判る。
『ジャンゴ』の大特集、偉大な巨匠・鈴木則文監督の特集(僕も子供の頃から『ドカベン』が大好きです)や、ヤンキー映画伝説etc…邦画にも素晴らしい傑作は沢山あり、その再評価の動きを感じる。

その一方であの「テレビ屋から~」のコピーや、「日本映画縛り首」では、近年レベル低下の著しい実は幼稚なヒット作品の実態を暴き、すっかりTVドラマの延長と化した邦画の製作体制を嘆いている…と僕は解釈する。
先のタランティーノは筋金入りの日本映画マニアであり、僕もかつてのヤリたい放題だった頃の日本映画が大好きだ。
だからこそ『ジャンゴ』のような作品に期待が大きいが、如何なるものか!?…楽しみです。

あと今月号がむさ苦しい男汁全開の内容だったからか、最近の秘宝はエロいグラビアが減ったと思うのは僕だけでしょうか?
海外のエンターテイメント誌のような、刺激的なグラビアが復活して欲しいと密かに願っています(微笑)。
あとギンティ小林氏による、無茶な突撃体験リポートも復活して欲しいです。

何はともあれ、今月号も仏恥義理で素晴らしい一冊となっています。

PS:僕も『シンプソンズ』(日本語吹き替え版)の声優起用には大反対です。

夏休み終了!…でも、そんなの関係ねぇ!!

2007-08-19 23:55:06 | 雑談
今日で夏休みも終わり!
明日から、またハードな仕事に追われる日々の再開です(苦笑)。

昨日から「金は地球を…」否、「24時間偽善テ…」…(以下自粛)をやってましたね。
まぁ~毎年あんまり観ないのですが、最近はこの番組何かと放送中の“トラブル”が話題に上がりますね。
昨年のマラソン・ランナーだった芸人コンビに近付こうとした沿道の方に「近付くんじゃね!ババア!!」とスタッフが怒鳴ったのがバッチリ放送されたり、頑張る芸人コンビを他のお笑い芸人が「(疲れ果てた姿が)幽霊だよ」発言があったり…色んな意味で生放送の醍醐味と、TV的演出を感じる番組ですね。

いつの間にか恒例となった24時間マラソン。
今年は日本お笑い界の超大御所「欽ちゃん」こと萩本欽一氏が走るとあって、スタッフ側の緊張感も凄まじいものがあったのは予想が簡単に出来ます。
昨年の「不祥事」もあってか、欽ちゃんが沿道で声援を送る方々に、丁寧に応えている姿勢に「キング・オブ・コメディー」の神髄を見たような気がします。
欽ちゃん、何はともあれ無事にゴールが出来て何よりです。

しかし、今年も何もトラブルが無かった訳ではない!
やってくれましたね、深夜枠に!!
事の詳細は、ネットを見れば判るので省略しますが、あの小島よしお君がやってくれました!
あの企画が今更熱湯かどうかって議論が別として、小島君の「そんなの関係ねぇ!!」の空気を読めない暴走よりも、アレを全くフォロー出来なかったMCであった爆笑問題の2人の力量不足が問題では?
結果的には、超アイドルのタッキー&翼の2人が身体を張っての必死のフォローをするハメになったし、あれだけの芸人・タレントがいながら、全ては小島君だけの責任ってのはあまりにも可哀想かと思います。

今回の一件で、小島君の芸人人生が終わったというのを目にしますが、最近頑張っている「バカ」を売りにする肉体派芸人さんなので、今が大事な時かと思うのでTVメディアは彼を起用して欲しいと願います。
いいじゃないですか、あの空気をまた読まない思い切った芸風!
個人的には、最近大好きな芸人さんなので、今回の一件に負けずに頑張って欲しいと思います!!

頑張れ! 小島よしお!!
 

愚眠を貪る夏休み

2007-08-18 23:55:15 | 料理
あっと言う間の夏休み…。

結局この夏休みって、墓参りに行った、その帰りにデパートで何かと話題の「北海道物産展」に行った、近所の花火大会に行った。
もうそれ以外は、ホンマに死んだように寝ておりました(苦笑)。
それなりに活動しているつもりですが、毎日トータル12時間くらいは寝ている。
こんな事は今まで無かったです、それだけ身体に疲労が蓄積されていたんでしょうか?!

そんな状態でも、自分の好きな食べ物はマメに作っています。
ヨメからは「飯炊きババァ」と呼ばれております(笑)。

さて、クソ暑い昼間に作ったのが「盛岡風ビビン麺」。
キムチはあれど、鶏のささ身は無かったので、シーチキンとシーフードを入れる事に。
甘辛いつゆとモチモチの食感の麺、思いのほか海鮮の具との相性はバッチリでした!

あと夏休みも1日、多分ウチの掃除等で終わりそうな予感がします…(苦笑)。



DEAD AGAIN

2007-08-17 00:01:56 | 音楽
今更ながら、TYPE O NEGATIVEの新作『Dead Again』を購入。

大好きなTONだったが、タイミングを逃してしまい、結局今の今まで手が伸びていなかった。
そんな自分がいかに愚かであったかを呪いたくなる位に、TONの新作『Dead Again』は素晴らしく、文句なしの傑作だと断言出来る。

だが従来のTONに対するイメージを持っているファンは、この新作を聴けば4年の沈黙の間にTONが全く違うバンドに生まれ変わった事実に戸惑うだろうし、ある意味大いに失望する事は間違いだろう。

TONと言えば、世界中にそのフォロアーを沢山産み落とした、現在のシーンを代表するゴシック・メタル・バンドだと言える。
ダークにして退廃的、それで何処か官能的で叙情的であり、こんな音が出せるのはこのバンド以外は他には存在しなかった。

ところが、この4年振りの新作『Dead Again』を聴けば、先に挙げた言葉は行き場を失ってしまう。
この『Dead Again』に詰め込まれた音楽には、かつての代名詞であったダークかつゴシックにして、甘く官能的で、冷たくて美しいメロディーは随所に確かに残ってはいる。

だが『Dead Again』に溢れているのは、ひたすら陰鬱で引き擦るような重量感と、絶望的な暗さを内包しながらも破壊的な疾走感に溢れ、若々しく生命感に満ちた野獣の如き鋼のような音楽だ。

表現的に語弊があるかもしれないが、これはもうゴシック云々よりも、BLACK SABBATHの系譜にある真のドゥーム・メタルだ。

ピーター・スティール(Vo)の独特なBが唸り疾走する辺りはMOTORHEAD、パンキッシュでホラーな空気はMISFITS、これまで以上にブ厚いリフと弾きまくるGはBLACK SABBATH、実はキャッチーでポップなメロディーはBEATLES…一聴すると支離滅裂なサウンドかと思うが、それが絶妙のバランス感覚で成立しているのが今のTONの凄さだ。

かつての『Blood Kisses』や『October Rust』の路線を期待するファンは、あまりの変貌ぶりに驚き落胆し、この『Dead Again』を拒絶するかもしれない。

しかし、僕は今のTONの変貌を支持したい。
コレは素晴らしい! 同時にかなりヤバいサウンドだ!!

個人的にはケリー・ヒッキー(G)が、以前のように「もう1人のVo」と大活躍しているのも喜ばしい。

ゴシックだからと先入観を持たずに、1人でも多くのメタル・ファンに聴いて欲しい傑作であります。
食わず嫌いでは、あまりにも勿体無いカッコ良いメタル・アルバムだと思います。

春にアルバムが日本でもリリースされて以降、相変わらず目立った動きがないのが残念で仕方ないです。
まだ出演枠が空いている、今年のLOUD PARKに是非出演して欲しい!…と願うのは僕だけでしょうか?!


でもね、辺りが暗くなると
オレは未だにアイツの名前を泣き叫びます
夜になれば生きる屍と化し 狂った魔女の詩と共にある
十年も蓄積された Para toda mi vida
時の流れの中で迷子にあったアイツ
アイツの名前は…確かピーターという


「September Son」